山本内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成29年6月6日

(平成29年6月6日(火) 9:11~9:18  於:官邸3階エントランスホール)

1.発言要旨


 本日の16時15分より、「地方創生に資する不動産流動化・証券化に関する意見交換会(第2回)」を開催いたします。
 この意見交換会では、地方創生の推進に向け、観光振興や健康長寿など、地方で拡大する需要に対応した事業への不動産の円滑な供給を推進する観点から、地方都市における不動産流動化・証券化の推進方策について、民間事業者等との意見交換を行います。
 今回は5月19日に続く第2回目でありまして、ヘルスケア・CCRC分野をテーマに意見交換いたします。
 会議を通じて得られた知見を事例集として取りまとめ、地方にもフィードバックしていきたいと考えております。
 詳細は事務局にお問い合わせください。
 以上です。

2.質疑応答

(問)大臣、改正特区法についてお伺いしたいんですけれども、今参議院で審議が続けられています。衆議院では何回か採決が見送りになった経緯もございますが、6月18日に向けて2週間を切った今、改めてどういった心持ちで審議に臨むかお聞かせください。
(答)今日も5時間審議がございます。しっかり審議を尽くして、なるべく早く上げてもらいたいなというように思います。
 重要な改革事項を含んでおりますので、是非それは経済の活性化にとっても大変大事なことですので、是非早く参議院でも上げていただいて、成立させていただきたいと思います。
(問)昨日、総理が中国が掲げる一帯一路について、協力する方針ということで表明されましたけれども、大臣は先日の記者会見では、一帯一路という考え方は結構なんだけれども、中国の個別の利益につながるような運営になると問題だというような発言もあったと思いますが、今回の総理のお考えを受けて、改めてどのようにお感じになりますでしょうか。
(答)まだ総理の発言等について、しっかり詳しく存じておりませんので、改めて報道等を踏まえて勉強したいと思いますが、基本的な考え方は私は従来と一緒であります。そういう形で国際的にシルクロードというような感じで、各国の連携が図れるという考え方自体は、それでいいと思いますけれども、それが中国の特別の利益のためにだけやられるというようなことになれば問題なので、そこのところは十分注意しながら、中身次第だと思います。
(問)不動産流動化に関する意見交換会について伺います。
 不動産証券化市場は都市部に偏在して、地方圏の活用状況が十分でないということなんですけれども、改めて地方圏での不動産証券化に期待される効果と、第1回で紹介された活用事例で印象に残ったものがあれば教えてください。
(答)5月19日の第1回会合では、地方都市における不動産流動化・証券化の状況、事例等について民間事業者から説明をいただきました。その中では地方での不動産の流動化・証券化を担う不動産事業者、地域金融機関等の人材の確保・育成が必要であるとか、地方自治体の公的不動産の民間活用の促進、それから古民家等の遊休資産を活用した観光関連事業の拡大、ヘルスケア分野での証券市場の拡大に向けた理解増進などについて、有意義な意見交換を行うことができたと思っております。
 また、具体的な先進事例として、先日私も視察したんですけれども、尾道市において、県所有の旧海運倉庫を宿泊、飲食、サイクルショップ等の複合型観光拠点に再生した「ONOMICHI U2」など、官民が連携して不動産流動化・証券化の手法を活用して、民間資金をうまく調達した事例の説明なども受けました。
 今回の第2回会合では、ヘルスケア・CCRC分野を中心に、民間事業者との意見交換を行います。
 私自身、先月、米国のライダーウッドというCCRCを訪問したところですけれども、本日は生涯活躍のまち(日本版CCRC)の推進に向けて、現場で活躍されている民間事業者の方々の生の声を伺うこととしております。
 会議を通じて得られた知見は、事例集として地方にフィードバックしたいと思っています。
 ただ、おっしゃるように、不動産流動化はちょっと都市部に偏っているところがあって、地方で十分に活用されていません。せっかく資本市場にお金があり、これを地方の活性化につなげるということは非常に意義のあることなので、その際に何がネックになっているのか、制度なのか、あるいは人材なのか、あるいは知見なのか、そういうことをしっかり勉強して、整理し、優良事例等を地方にフィードバックすれば、そういう活用が図れるのではないかと期待しているところであります。
(問)天下りの全府省庁調査ですけれども、もう間もなく国会会期末を迎えますが、発表の時期は今どんな状況でしょうか。
(答)何とか終了までには間に合わせなければいけない。尻を叩いております。
(問)会期内には発表できる状況という見込みは。
(答)僕はそういうふうに言いましたので、何としてもそれに向けて頑張れと急がせているところです。

(以上)