山本内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成29年4月25日

(平成29年4月25日(火) 8:46~8:51  於:官邸3階エントランスホール)

1.質疑応答

(問)もう間もなく大型連休が控えていますけれども、観光という観点、地方創生にどのようにゴールデンウイーク、皆さんに過ごしてほしいかというのを、地方創生担当大臣として一言お願いできますか。
(答)是非連休を活用して、できるだけ地方の地域を旅してもらえればと思います。また、その中でいろんな文化、伝統、歴史という地域資源を発見していただいて楽しんでもらえるとありがたいというふうに思っております。
 一方で、日本の大きな観光産業の問題は、ゴールデンウイークなどそういう連休に集中してしまうというところもありまして、ここを何とか本当はしなければいけないんですけれども、これにはなかなか難しい課題があります。大人は有給休暇を取れるんですけれども、子供が休めないとなかなか観光に行けないということもありまして、これは文科省にもお願いしていますが、特に小学校の休暇を地域ごとにずらしてもらうというような工夫をしてもらえるとありがたい。文科省に聞くと、これは各地域の教育委員会が決めれば可能だというようなことですので、今後はそういうことも考えてもらって、観光客が平準化するよう少し分散した形でやって、観光地も一時期だけ忙しい、その他は暇だということで定期雇用がなかなかできないという状況があったりしますので、そういうことをこれから考えていければと思います。いずれにしても、せっかくの連休の機会ですから是非、できれば地域を旅してもらえればと思います。
(問)地方大学の振興などに関する有識者会議が来月、中間報告書案の議論が行われる予定かと思いますけれども、中間報告書案がどのような内容なのか議論の進捗状況と、あと今後の中間報告書取りまとめに向けた大臣のお考えを教えてください。
 あと、高知大学地域協働学部を視察されたと思うんですけれども、地方大学の振興策などに生かせる内容がございましたら教えてください。
(答)今、有識者会議が最終的な議論の詰めを行っておりまして、会議でも「検討の方向(案)」が出ましたけれども、それを踏まえて今最終的な詰めを行っております。私も全ての会議に出ているんですけれども、やっぱり出生率の低い東京にこれだけ一極集中するというのは、これは明らかに市場が失敗していると。その意味では、市場が失敗した以上は、行政の介入をする余地があるんだと思うので、何らかの形で大学の新増設の抑制、あるいは地方移転の促進等をやる必要があるのではないかと思っております。
 次回は5月11日木曜日を予定しておりまして、中間報告書案について議論することとしております。本日の諮問会議でもお話しさせていただきますけれども、骨太方針の時期と合わせて「まち・ひと・しごと創生基本方針2017」を取りまとめて、地方大学の振興、東京の大学の新増設の抑制及び地方移転の促進、地方における若者の雇用機会の創出についてを目玉施策としたいと考えているところです。
 日曜日に高知県を視察しまして、特に高知大学と高知県あるいは各地域との連携が非常にうまく進んでおりまして、また高知大学地域協働学部、ユニークな学部で学生が実際に各地域に入り込んでいろんな地域の課題について取り組んでいる。これは非常にすばらしい取組で、正に産学官民連携ですね、特に高知大学と高知県あるいは各市町村、そして民間産業も一緒になって地方創生の取組をやっている例でありまして、これはやっぱり日本全体のモデルになるなと大変感心しました。そういうことをまた改めて紹介したいと思いますし、高知大学の方からも、この中間報告に対して、是非こういうことも入れてもらいたいというような提案もありましたので、そういう意味も含めてこれからしっかりやりたいと思います。

(以上)