山本内閣府特命担当大臣閣議後記者会見要旨 平成28年11月15日

(平成28年11月15日(火) 8:50~8:54  於:官邸3階エントランスホール)

1.発言要旨


 本日は2件、報告事項があります。
 1件目ですが、規制改革推進会議行政手続部会において、規制・行政手続コストの削減の検討を進める上で、規制・行政手続に対する負担感の具体的な内容、実際のコストの削減を求める声が多い分野、手続といった事業者のニーズを把握するために、明日16日から12月15日までの1か月間、内閣府ホームページにおいて広く国民や企業等から御意見を募集いたします。
 是非この機会に多くの御意見をお寄せいただきたいと思います。詳細は、規制改革推進室にお問い合わせください。
 2件目ですが、去る11日に公表した今年度の国会公務員の「ゆう活」の実施状況について御報告します。
 2年目となる今回については、昨年度の成果と課題の検証も踏まえ、早期退庁を主眼にフレックスタイム制の活用、職員の希望を考慮するなど、柔軟な対応をできるよう実施いたしました。
 その結果、本府省等の「ゆう活」実施者の定時退庁割合が73.3%と、昨年度に比べて10ポイント以上増加し、職員からは「働き方を見直すきっかけになった」との前向きな声が昨年より多く聞かれました。一方で、定時以降の業務時間を縮減できたと感じる職員は、まだ多くございません。
 長時間労働を前提とした働き方を改め、しっかり休んで集中して働き、限られた時間で成果を挙げる生産性の高い働き方へと変えていくことが官民共通の重要な課題であります。
 「ゆう活」の取組を期間中だけの一過性のものとすることなく、国家公務員の働き方改革を更に進めることができるよう、業務そのものの見直しなども積極的に取り組んでまいります。詳細は内閣人事局にお問い合わせください。
 以上です。

2.質疑応答

(問)先週、行政レビューが行われましたけれども、結果を受けてこれからどういうふうに生かしていきたいと今お考えでしょうか。
(答)今回の行政レビューで、私はアベノミクスの重要な内容である成長戦略、あるいは女性の働き方、あと農業改革等を中心に議論しまして、やらなければいけないこと、改善しなければいけないことが相当あるというふうに思いました。
 それを踏まえて、予算編成あるいは他の政策決定に向けて、是非、改善するところはしっかりと取り組むと、そういう方向で頑張っていきたいと思います。
(問)先日あった仙北市での無人運転バスについて、改めて試乗された御感想と、あと今後、自動走行などの展開についてどういうふうに受け止めておられるか教えてください。
(答)仙北市田沢湖湖畔で無人走行バスの公道での初の実験をやりまして、私も試乗いたしました。運転席がないので、ちょっと不思議な感じが一瞬しますけれども、いざ動き出してみると非常にスムーズで乗り心地も良いし、大変すごいなという実感を持ちました。
 こうした実証を踏まえて、やっぱり一番大事なのは安全性ですから、それを確保した上で、無人自動車と言いますか、そういうものができれば、人件費の削減にもなるし、観光にも使える、あるいは、小さな拠点作りと言いますか、拠点と僻(へき)地との間の交通手段として、経費を落とした形で活用できるようになるので、これは是非、日本からの技術革新として取り組んでいただきたいなと思いました。
 同時に仙北市ではドローンの国際競技が行われたのですが、今回の実験の記念セレモニーにおいてドローンも出してもらいまして、そういう新しい技術をしっかり日本発でやっていくということが、極めて大事で、新しいイノベーションの基になると思いますので、是非、改善努力を進めて、実現に向けて頑張ってもらいたいと思いました。

(以上)