山本内閣府特命担当大臣閣議後記者会見要旨 平成28年10月11日

(平成28年10月11日(火) 10:21~10:32  於:中央合同庁舎第8号館1階S106記者会見室)

1.発言要旨


 私から特に報告事項はありません。

2.質疑応答

(問)先日、規制改革推進会議が開かれて、新たにワーキンググループが三つ立ち上がりましたけれども、農業を含めて、この三つのテーマに絞った理由を改めてということと、あと期待することをお願いします。
(答)どういう理由で絞ったかということですけれども、私が決めたわけではないので、規制改革推進会議では当面、重要なテーマになり得るということで、皆さんで相談して決められたというふうに理解しています。私としては、非常に良いテーマではないかと思いますし、医療介護の問題、あるいは投資の問題、人材、そして従来からある行政手続、農業ですね。そういう分野で是非規制改革を進めるという意味で積極的な議論を進めていただきたい。そして実績を上げていただきたいと思っています。
(問)本日、福岡6区の衆議院補選が公示となりましたけれども、与党は事実上の分裂選挙となっております。福岡は大臣の選挙区でもありますけれども、今回の補選、どのように御覧になっていますでしょうか。
(答)今日から補選が始まったのですけれども、福岡では県連としては一致して候補者を決めて、これは選考委員会という手続をきちっととって、全く瑕疵(かし)なく候補者を決定しています。したがって、県連としては一致団結してその候補者を応援するという態勢になって、我々もしっかり頑張らなきゃいかんと思いますし、私も先般、岸田大臣と一緒に応援にも入りました。また、秘書の人たちも協力してやっているということであります。福岡県内県連においては、13名のうち12名が結束してやっているということでありますので、そういう意味で頑張っていきたいなと思っております。党本部の公認がしっかり出ていなかったことは大変残念でありますけれども、やっぱり組織として県連と党本部は連携してやってもらうのが一番望ましいなと考えておりまして、しっかり頑張っていきたいと思っています。
(問)それに関連してなんですけれども、昨日、福岡県連の会長が辞意を表明されたかと思うんですけれども、そうなってしまったことについて大臣はどのように受け止められますでしょうか。
(答)県連会長が辞意を表明されたのは私はちょっと知りませんでした。今朝、そんなうわさがあるみたいな話をちらっと聞いて、自分は全然知らないということでしたけれども、自分の息子さんですから、そういうことでいろいろ迷惑をかけたということだと思いますけれども、それはそれで、県連としてはきちっと決めたことに応じて全力を尽くすというのがこれまでの私どもの姿勢でしたし、これからもそうありたいと思っています。
(問)漫画でRESASを紹介するブックレットが5日からホームページ上で公開されています。RESASは自治体が活用して政策に更に生かすことが目的としてありますが、このようなブックレットを活用して中高生にRESASを活用してもらうことについて、どのようなことを期待されているか大臣のお考えを教えてください。
(答)私はもともと言っていますように、政策というのはしっかりした根拠に基づいてやらなければ評価もできないし、実績も上がらないというふうに思っておりますので、いわゆるエビデンス・ベースド・ポリシーメーキングです。RESASはそれを実現するために非常に大切な材料になると思っています。年々、中身も改善していますし、ただ、まだなかなか理解されていないところもあって、分かりやすい漫画で解説する、あるいはRESASのネットで勉強してもらうというような取組をやっていきたいと思っております。ただ、私は土曜日、8日に福岡県のうきは市などを視察したんですけれども、うきは市ではこのRESASを中学校2年生の教材として使っておりまして、自分の町のある産業の状況はこういうことだというのを子供たちに見せて、それを見て子供たちがグループを組んで、そういう課題に対してどうしていったら良いかというものを考えるという教材に使っていまして、私、これは非常にすばらしいなと思いました。今、事務当局にその教材の作り方なんかを勉強してもらって、いずれ文科省にそういう学校の教育の中でRESASを活用してもらって、そして子供たちが自分たちの町の課題についてしっかり考えると。根拠を持って議論をし合うというようなことにしてもらうと、教育効果としても上がるし、子供たち自身が自分の町の将来について考えるという意味で地方創生につながるんじゃないかと思っていまして、是非そういうふうに持っていきたいなと思っているところであります。漫画の教本はそうしたものの大きな助けになると思います。
(問)来週の17日から靖国神社、秋の例大祭に入るわけですが、大臣は参拝する御予定というのはございますでしょうか。
(答)ありません。
(問)国会が始まっていろんな質問が地方創生関連で出ていると思うんですけれども、大臣が特に印象に残った質疑などありましたでしょうか。もし何かあれば。特にその中でちょっと地域金融機関とか郵便局に関係しそうなもので何か印象に残るものがあったら、お教えいただければ幸いです。
(答)蓮舫さんには大分言われましたから。
 ちょっとこれはというので特に個別のものというのは今、思い当たりませんけれども、地方創生に対しては非常に関心があるというのはよく分かりました。そして、その取組の在り方については様々な意見があるということでありますので、私どもはそれをブラッシュアップしていくと。例えば実績評価指標でいうKPIというものが妥当なものであるかということにはちゃんとチェックしていかなきゃいけないし、またそれに基づいたPDCAをきちっと検証していくという作業をしっかりやってくことが大事だと思います。実際にはほぼ実績が出てきて今、県段階でそういう検証をやっているわけですが、そういう報告を受けて次の交付金等については、実績をきちんとこちらの方でも検証していくということが必要だと思います。
 地方創生をやるに当たっては、行政だけでできる話じゃありませんので、これは正に「産官学金労言」、私はそれにさむらいの士を入れて「士」と、税理士さんなんかの士を入れて、「産官学金労言士」と呼ぶようにしたいと思っていますが、金融機関は非常に大事な役割を果たすと思います。郵便局もその中の重要な一つです。したがって、私はこれから農協とか、あるいは商工会等との地方創生に関するちょっとした勉強会もやりたいと思っていますし、地方金融機関や郵便局の皆さん方とも意見交換したいというふうに思っておりまして、是非協力してもらいたいという強い要望を持っています。

(以上)