山本内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成28年10月4日

(平成28年10月4日(火) 8:34~8:40  於:官邸3階エントランスホール)

1.発言要旨


 おはようございます。
 先日、質問が出まして、ちょっと十分にお答えができなかったプロフェッショナル人材戦略センターの活動状況について、ちょっと御紹介いたしたいと思います。
 プロフェッショナル人材事業は、地域に役立つ優れた企業を早い段階から発掘し、攻めの経営への早期転換とそのための人材獲得を支援する事業であります。
 地域企業にとっては、既存事業はまだしっかりと売上を上げている段階で、思い切った次への事業展開や人材の獲得に踏み切るのは難しい判断であります。特に、ノウハウや技術がある企業であればあるほど、経営者の方に自信もプライドもあり、踏み切れない傾向があります。
 そこで、プロフェッショナル人材戦略センターでは、各道府県で知事自ら人選に関与し、この方の言うことならば経営者の方々も話を聞いていただけるだろうという事業を経験された方にセンター長に就任していただきました。
 例えば、自社の課題は製品のデザイン工程にあると考えていた経営者の方に、製造に精通したセンター長が現場にアプローチし、むしろ課題は製造品質の向上であると助言したところ、工場長や製造部門の責任者を外部から登用するに至り、効果も出始めていると伺います。
 こうした形で、開始約半年で300名近くのプロフェッショナル人材が地方に還流いたしました。
 さらには、地域企業と大企業間の人材交流も進めております。具体的には、その第1弾として大企業6社と各センターがパートナーシップを結び、地域企業からの要請に応じてプロフェッショナル人材を探す取組を始めました。
 今後とも関係者、関係省庁とも連携を深めてまいりますので、地域企業、都市部の企業の双方の皆様に、本事業を積極的に活用していただければと思っております。
 以上です。

2.質疑応答

(問)頂いた資料を見ると、成約件数、相談件数ともに、この1年間でものすごく増えていますが、これについてはどのように受け止められていますか。
(答)やっぱりこういうニーズは非常に高かったということが感じ取られます。特に、さっきの例でも挙げましたけれども、やっぱりうまくやっている企業のオーナー、社長さんというのは自信を持っているんですけれども、なかなかそういう人は外部の人材なんかいらないよと思っていたところ、その人はデザインに問題があるぐらいの認識だったんです。それに対して、センター長が乗り込んでいって、いや、あなたのところは、むしろ製造のクオリティーを上げることが大事ですよというような指摘をしたところ、経営者もそうかということで急遽、製造関係の人を入れるようになったというようなことで、やっぱりセンター長にしっかりした人を選んで、この人が話をすると企業の経営者も耳を傾けざるを得ないというような仕組みにしていますので、これが非常にうまくいっているなと思っています。
 こうした形でどんどん人材を都市から、東京一極集中をなくすような形が進んでいければと思います。
 あとは、大企業と今度はやるんですけれども、聞いてみると、やっぱり親の介護等で地方に戻りたいんだというような社員の方々もいるそうでありまして、そういう方々のニーズと仕事、両面を提供できるというような形でやっていけば広がるんじゃないか。非常にこの事業は大変効果が上がったので期待したいと思います。
(問)自民党の行革推進本部の方が、原子力関係の件を行革でヒアリングとかをしていくというような話があるようですけれども、11月から秋の行政事業レビューがありますけれども、原子力関係の方では、今年はレビューに入れる点ではいかがでしょうか。
(答)従来からの引継ぎ事項もありますので、そういうことは進めていきたいと思います。ただ、もんじゅについては別途、検討するということになりますので、それはそちらでやっていただくということになりますので、レビューの対象にはならないと思いますが、それ以外のことでやるかどうかは、これから事務方と対象については検討すると思います。
(問)規制改革推進会議についてお伺いしたいんですけれども、一部報道で4つのワーキンググループを設けるとありますけれども、改めて大臣の、今後ワーキンググループをどういった体制で進めていかれたいかお教えいただけますか。
(答)規制改革推進会議が正式に開かれたときに、ワーキンググループも決まることなので、ちょっとそれまでは私の方からは言えないところでありますが、いずれにしても、しっかりといろんな分野で規制改革を推進するというようにやってもらいたいと思いますし、正式に発足すれば、是非成果を挙げるように頑張ってもらえたらと思います。

(以上)