松本内閣府特命担当大臣閣議後記者会見要旨 平成29年3月28日

(平成29年3月28日(火) 8:36~8:41  於:官邸3階エントランスホール)

1.発言要旨


 昨日27日、栃木県の那須温泉ファミリースキー場において雪崩が発生し、春山登山訓練に参加していた高校生ら8名がお亡くなりになるとともに、多数の方々が負傷しております。お亡くなりになられた方々の御冥福をお祈りするとともに、被害に遭われた皆様に心から御見舞を申し上げます。
 政府では、発災直後から総理官邸内危機管理センターに情報連絡室を設置し、情報収集体制を強化するとともに、被災者の救命・救助等の災害応急対策に当たってきたところでございます。
 融雪出水期を迎え、気温上昇に伴う雪崩や落雪、融雪に伴う出水による河川の氾濫及び土砂災害の発生が懸念されます。
 国民の皆様には、地元の地方気象台が発表する雪崩注意報や融雪注意報等の最新の気象情報に注意し、安全確保を最優先に行動していただくよう、お願いを申し上げます。
 次に、本日、昨年9月以来検討を行ってまいりました「激甚化する大規模自然災害に係るリスクファイナンス検討会」の報告書を公表いたします。
 この報告書では、事業者において、地域金融機関等の多様な主体とのコミュニケーションを通じてリスク認識を向上させ、適切なリスクコントロールとリスクファイナンスの組合せにより、我が国における災害リスク耐性を高め、社会全体として災害リスクに備えていく方向性を示していただいております。
 内閣府といたしましては、これを受けまして、事業者をはじめ多様な主体における本業を通じた活動を展開していく枠組みづくりなど、産官学金等の関係機関との連携、対話を通じて、順次取り組んでまいります。
 私からは以上でございます。

2.質疑応答

(問)朝日の吉田ですが、千葉県松戸市の小学校3年の女の子が殺害されていた、我孫子市で御遺体で見つかった事件がありますが、地域の方は非常に不安になっていると思いますが、その事件についてお願いします。
(答)お尋ねの事件は、千葉県内で行方不明になっていた小学校3年生の女子児童が殺害、遺棄されているのが発見されているという、誠に痛ましく残忍な事件であります。被害者の御冥福をお祈りするとともに、御遺族の方々にお悔やみを申し上げたいと存じます。
 現在、千葉県警において、被疑者の検挙と事件の全容解明に向けた捜査を進めているものと承知をしております。
(問)NHKの藤島と言います。
 雪崩の件なのですけれども、どうしてああいうことが起きたのかという検証がこれから必要になるかと思います。それから、安全管理がしっかり行われていたかという視点も、これから必要になってくるかと思うのですが、その辺り大臣はどのように。
(答)今、被害直後ということもありまして、その体制づくり、また、検証の在り方等について、検討させていただきたいと思っております。
 なお、今後栃木県警におきましては、関係者から事故の状況等を聴取するなど、事故原因の解明に向けた捜査を行っていくものと承知をしております。
(問)朝日新聞です。追加なのですけれど、今の質問に関連するのですが、直接内閣府防災の方で、例えば現地に調査に行くとか、現状で能動的な何か人にそういう動きがあれば教えてください。
(答)状況を受け止めて、どう対応するかということを検討させていただきたいと思います。
(問)これから、では、検討する。
(答)はい。
(問)共同通信です。
 共同通信の世論調査で、森友学園問題の払下げで、十分に政府が説明を果たしていないとの意見が、国民の世論の中で80%以上に上ったのですが、これについて、閣僚の受け止めとしてお考えをお願いいたします。
(答)これは説明を十分果たす努力をしていく、また、御理解をいただくということが重要だと思います。

(以上)