石原内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成28年2月16日

(平成28年2月16日(火) 8:39~8:44  於:官邸エントランスホール)

1.発言要旨

 今日の閣議では、当方に関係する案件はありませんでした。

2.質疑応答

(問)昨日、甘利前大臣の疑惑をめぐって、民主党の疑惑追及チームが音声データを公開しまして、元秘書とされる方の音声データが公開されたのですけれども、その中で20億円の金額に触れる部分がありまして、これは甘利前大臣が説明された内容と矛盾があると、追及を強める方針です。これが国会の審議に影響を与えることが懸念されるのですけれども、前大臣はそういった影響を懸念して辞任され、石原大臣が後任となり、活躍されていると思うのですけれども、今の状況をどう受けとめていて、今後この状況を打開するのに、どのような次の一手を考えておりますでしょうか。
(答)皆さんも記者会見はご覧になったと思います。私が、その中で印象に残りましたのは、御自身がいらっしゃっていないということで、第三者を使っていろいろヒアリングをして、事実関係を明らかにすると、今日はここまでしか明らかにすることができませんでしたと、その旨を話されていたと思います。ですから、新たにそのような話が出てきたのであるならば、甘利前大臣は引き続き調査をされていると思いますので、事実関係が明らかになった段階で、改めてメディアに、事実関係を明らかにされると思います。事実関係を明らかにされる中で、野党の皆さんの疑念に、しっかりと説明責任を果たされていくということに尽きるのではないでしょうか。
(問)大臣としては、甘利前大臣の説明が終わるタイミングを待つということですか。
(答)甘利前大臣がその説明責任を、御自身で果たされるとおっしゃっていますので、それをしっかりと見守るということだと思います。
(問)国会審議への影響はどう考えますか。
(答)それは国会がお決めになることですので、私は質問等々に対して、懇切丁寧にお答えしていくという立場に、何ら変わりはありません。
(問)今日から、日本銀行がマイナス金利を始めることになりますけれども、日本銀行の言う、貸出しの増加という効果に関しては未知数ですけれども、マーケットもとまどいみたいなものがかなり強いのですけれども、この辺どう見ていらっしゃいますでしょうか。
(答)日本銀行が質・量に加えて、マイナス金利という施策をとり、本日から実際に実施されることになった。これは間違いなく、政策意図としては、デフレ脱却を目指すのだと、デフレ脱却と言われる状態をつくるのだということの、強い日銀の意思のあらわれだと思っています。
 安倍内閣というのは、「経済再生なくして財政再建なし」、このポリシーのもと、3本の矢によって経済の好循環を導き出してきた。これを更に賃金、あるいは雇用状況等々、所得と労働環境を更に良くしていくということで、経済の好循環をしっかりとしたものにしていくということに、何ら変わりはありませんし、日銀もそのスタンスに立って、政策を判断して、実行されているのだと思います。
 マイナス金利の影響についてですが、これは日銀も説明しているとおり、消費にお金が回るように、当座預金という形で、日銀にとどまることのないように、という説明をされていると承知しています。実際問題として、住宅ローン金利が低下する。あるいは、自宅近くにカーディーラーがたくさんあるのですがそこの金利がゼロになった。マイナス金利については、そういう形で表層的な影響は出てきていますが、今日から実施されるわけですので、二次的な影響については分析する時間を頂戴したいと考えています。

(以上)