河野内閣府特命担当大臣閣議後記者会見要旨 平成28年4月22日

(平成28年4月22日(金) 8:44~8:52  於:官邸3階エントランスホール)

1.質疑応答

(問)救助活動、復旧活動はまだ続いているかと思うのですけれども、この1週間経過して、政府としての対策は今後何がやはり重要になってくるとお考えですか。
(答)食料、水の物資は一通りは行き渡ってきたかなというふうに見ておりますので、今後は細かなニーズを吸い上げていくと同時に、住宅の倒壊が非常に多いので、住宅をどうしていくかということをしっかりやってまいりたいと思っております。おかげさまで、関係者の御努力をいただきまして、インフラもようやく復旧し始めたと言えるような状況にはなってきていると思いますので、生活再建のほうに力を移していきたいと思っております。
(問)現地にボランティアも入ったりしているような状況かと思うのですけれども、総理の視察の日程の調整というのはどうなっていますか。
(答)すみません、私は伺っておりません。
(問)激甚の指定に向けた被害の積み上げというのは、どの程度進んでいるでしょうか。
(答)なかなか自治体にお願いするのも、こういう状況で難しいと思いますので、総理からは指定のために必要な把握をしっかりしろという御指示をいただいておりますので、今、各省で一生懸命やっていただいているところでございます。
(問)東京新聞の新開です。
 昨日、地方創生担当大臣の石破さんが派閥の会合で、防災担当専従の大臣を置くことも検討すべきだと、兼務が多いと負担が多いという趣旨のことをおっしゃったのですが、当事者として受け止めを聞かせてください。
(答)御心配をいただいて、そこはありがたいと思っております。役所の設置については、副大臣会議で、FEMAのようなものをやるよりは、当面、いざというときにきちんと動ける組織をつくれというふうにいただいておりますので、私としては、まだ専門的な省をつくるというような検討はしておりません。兼務のところは至らぬところはあるかと思いますが、しっかりやってまいりたいと思っております。石破大臣だけでなく各大臣からいろいろ激励をいただいておりまして、そこはしっかりやっていきたいと思っております。
(問)大臣、五つの大臣ポストを兼務されていると思うのですけれども、防災大臣の比重がここまで重くなるというふうに正直予想されていましたでしょうか。
(答)山谷前大臣のときには、御嶽山に始まりまして各種災害が結構ありましたので、そういうことが起きかねないとは思っておりましたので。
(問)すみません、あと、すごいそもそも論的な質問なのですけれども、現場で自衛隊とか警察が活動していたり、あるいは地元自治体の活動があったり、総理自身も陣頭指揮を執っておられる中で、防災担当大臣の分担する役割というのを一般読者向けにわかりやすく言うとどういう形になるでしょうか。
(答)非常に多くの関係者が動いてくれております。各自治体、熊本県、大分県をはじめとする県、それから各省庁も動いてくれていますので、その間をきちんと垣根なく、切れ目なく調整をする。必要ならこちらからお願いをしてやっていただくというところだと思いますので、そこは各省庁、遠慮なく言わせていただいております。そのための支援チームも毎日会合を開いているところでございます。
(問)読売です。
 生乳の流通改革なのですけれども、自民党が今週申入れされましたけれども、今後とも規制改革会議の提言について、その内容で理解を求めていくというお考えですか。
(答)規制改革会議の答申に向けて様々な調整をやってまいりたいと思っております。向いている方向はみんな同じでございますので、若干文言に驚かれているというところもあると思いますので、そうした調整はしっかりやっていきたいと思っております。
(問)文化放送ですが、被災地は昨日も大雨が降りました。この先も不安定な天気が予想されていますが、大臣としてこの雨、天候に関して何か対応を考えていらっしゃること、懸念をされていることなど。
(答)家屋の応急危険度判定を、今、相当大勢の方にお入りをいただいてやっております。インフラも復旧が始まっておりますので、余震が収まってくれれば、自宅に戻れる方も増えてくると思います。そうすると、家屋が倒壊されて避難所でやはり生活を強いられる方の数がだんだんきちんと把握できてくると思いますので、今、段ボールの簡易ベッドやらパーテーションを送らせていただいておりますので、避難所での生活のクオリティーをきちんと上げられるようにしてまいりたいと思っております。ちょっと余震の強いのが続くと、やはり皆さん車の中だったり、あるいは避難所に夜来られたりということで、そこはなかなか安定しませんが、余震が早く収まってくれればきちんと避難所の生活レベルを上げてまいりたいと思っています。
(問)お天気のほうは。
(答)お天気だけは、私が雨を止めるわけにもいきませんので、余りいい予報でないのはわかっておりますので、今、屋外で、余震が怖いからといって出る方はいらっしゃいますが、一応それなりに屋内で退避はいただいておりますので、あと、人数の多いところ、これは余震が続くと、どうしても夜集まって来られるというところでやむを得ないところはありますが、だんだん余震が収まり、インフラが復旧できれば、避難所から戻れる方は自宅にお戻りになると思いますので、そこまできちんとまず応急の支援をしていきたいと思っています。
(問)ニッポン放送の早渕と申しますが、ボランティアの方が多数入られていますが、大臣からボランティアの方に一言お願いします。
(答)余震には十分気をつけていただいて、また大雨が続くと土砂災害といった二次災害が起こる可能性もありますので、そこは無理のないようにお願いをしたいと思います。ただ、やはりこれから人手が必要になってくる復旧の部分もありますので、非常にありがたいことだと思っております。

(以上)