加藤内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成28年4月12日

(平成28年4月12日(火) 10:31~10:38  於:中央合同庁舎第8号館1階S101記者会見室)

1.発言要旨


 閣議での発言、また冒頭での報告をするべき事項は特にございません。

2.質疑応答

(問)共同通信の原口と申します。
 北海道と京都で補欠選挙が今日告示されました。一つ、京都に自民党系は候補を立てないということですけれども、この点どう見ていらっしゃるかというのと、それから、今回の補欠選挙の後、争点はどういうふうになるかというお考えと、重ねてすみませんが、今回の選挙結果が参院選の試金石になるという見方もされておりますけれども、この結果が今後の政局ですとか政策展開にどのような影響があるとお考えでしょうか。
(答)まず、京都に関しては、党の方でそういう形で御判断されたということでありまして、それ以上、私から申し上げることは特にございません。
 また、補欠選挙、これは当然、国政選挙でありますから、これまでの安倍政権の取組、そして今進めようとしている一億総活躍を始めとした様々な施策について、それぞれの地域の方々の御審判を頂くというのが今回の補欠選挙だというふうに思います。
 それから、参議院選挙にどうつながるかは、もちろん、いずれにしてもいろんな意味での影響はあるのだろうと、こういうふうに思いますけれども、我々としてはまず、この補欠選挙、北海道について、議席を確保すべく全力で取り組んでいくということ、自民党としてはそういうことなのだろうというふうに思いますので、それに向けて私も自民党の議員としても対応していきたいと思っております。
(問)読売新聞の有泉と申します。
 この前、土曜日に拉致被害者対策の国民大集会がありまして、大臣も出席されましたけれども、その受け止めをお願いします。この国民大集会で被害者の御家族の方がお話しされている間、大臣はずっと、そのお話しされている家族の方の方をずっと見ながらお話を聞いているところが印象に残りましたけれども、どのようなことをお感じになりましたでしょうか。また、この拉致の問題に対して、より実効性のある対策を今後とっていく上で何が必要かということについて聞かせてください。
(答)まず国民大集会、家族会、救う会、拉致議連、知事の会、地方議会全国協議会、こうした皆さん方の御尽力があって毎年2回開催されているわけでありまして、春の国民大集会が先般開催され、その中で全ての拉致被害者の方が帰ってくるまでオールジャパンで、この北朝鮮に対する怒りを持って、どのような揺さぶりも通じないと、こういう思いをお示しをいただいたというふうに思っておりまして、正にそうした声をしっかりと踏まえて、受け止めてですね、一日も早い拉致被害者の方々、全ての方々の帰国に向けて、安倍総理も御出席いただきましたけれども、安倍総理を先頭に政府一体で取り組んでいきたいと思っております。
 拉致の被害者の方々は、この国民大集会での御発言と、その前に家族会の皆さん方と少し懇談をする機会もございました。やはりそういう中で、正に一日、一日、時間がたっていくということ。そして、やはりそれぞれの方々が高齢で、やっぱり体調不良であり、病気を持っておる方々もいらっしゃって、本当にもう一刻の猶予もならない、本当に切実な思いを一層強く感じたところでございます。
 それから、やはり国民大集会の中で、横田早紀江さんを始め何人かの方がおっしゃっていましたけれども、同時に、拉致被害者の方々に対して、やっぱり、諦めないでほしいのだという、本当に心の中からのその訴えというのも、私も強く感じさせていただきまして、やはり、もちろん、こちらで待っている家族もつらいと思いますけれども、向こうでおられる拉致被害者の方々も本当に厳しい環境、あるいは精神的な状況の中で頑張っておられる、そういう方に対する家族からの本当に心からのメッセージというのでしょうかね。そういったものを我々もしっかり受け止めさせていただいて、やはり家族の方々と同じ思いを持って、やはり対応していきたいなと、こういう思いを強くしたところでございます。
(問)時事通信の中山です。
 ニッポン一億総活躍プランについてなのですが、大臣は従来から、その5月にもまとめたいというふうにおっしゃっていますが、伊勢志摩サミットの前にまとめて、それをもってサミットに臨むお考えなのか、また、その意義について、お考えをお願いします。
(答)まずは国民会議において取りまとめていただくという意味においては、伊勢志摩サミットにおいて、やはり総理が御発言いただけるという、その状況を作っていく必要があるのではないかなと、こういうふうに思っています。
 ただ、具体的なスケジュールは今、調整しているところで、確たることは申し上げませんが、流れとしてはそうした方向性、少なくとも方向性をお示しをさせていただいて、それをもって総理が伊勢志摩サミットで御発言をしていただけるような状況を作っていきたいと、こう思っております。
(問)共同の原口です。
 最初に聞いた補選なのですけれども、参院選、いろんな影響があると思うがというお話でしたけれど、具体的に何かこういう影響が、勝ち負けということなのでしょうけれども。
(答)結果によって随分変わってくるのでですね。今の段階で、こういうときにはこうだ、ああいうときにこうだということはちょっと申し上げにくいのだろうと思いますので、まず我々としては、北海道の補欠選挙に全力で取り組んでいくということ。そして、その中で我々の進めてきたこと、そして進めようとすることに対する理解をしっかり求めていきたいと思います。
(問)毎日新聞の田中と申します。
 先ほどの、サミットと一億プランの関係なのですけれども、伊勢志摩サミットではメインのテーマが世界経済ということになるかと思うのですが、その世界経済と、その日本の一億総活躍というのを、どう結びつけて世界に発信していくべきか、大臣のお考えがありましたら、お願いいたします。
(答)これまでの議論を私なりに聞いておりますと、やはり、これから世界経済をする中で、今の現下の状況から鑑みると、先進国がリードしていく必要があると。そして、そういう中で、やはり議長国である日本としても、その姿勢をしっかり示し、そして他のG7の国々と共にそういう方向を打ち出していきたいということなのではないかなというふうに思いますので、そういう日本としての取組の一つとして、この一億総活躍プランの中で示されたもの、そういったものも取り上げていただけるのではないかなと思っています。

(以上)