加藤内閣府特命担当大臣閣議後記者会見要旨 平成27年11月13日

(平成27年11月13日(金) 9:46~9:52  於:中央合同庁舎第8号館1階S101会見室)

1.発言要旨


 おはようございます。
 拉致問題担当大臣として、まず明後日11月15日は、38年前当時中学1年生だった横田めぐみさんが、新潟市内で学校からの帰宅途中に北朝鮮に拉致された日にあたります。
 毎年、この日には、拉致問題を風化させないよう、新潟日報社、新潟県、新潟市の主催により「忘れるな拉致11.15県民集会」が開催されており、私も、明後日、新潟市民芸術文化会館「りゅーとぴあ」において開催される集会に出席させていただく予定にしております。
 めぐみさんのお父様の横田滋さんは、明日83歳となられます。御家族の高齢化が進む中、拉致問題は時間との闘いであるという切迫感を持ち、今後ともあらゆる手段を用い、政府の責任において、拉致被害者全員を一刻も早く救出するために全力を尽くしてまいりたいと考えております。
 私からの報告は以上であります。

2.質疑応答

(問)NHKの伏見と申します。
 昨日の国民会議でも出されましたけども、厚生労働省がですね、介護の施設に関して前倒すような数字を出してきたかと思うのですけども、なかなかその試算の根拠となるところも実態をどのぐらい反映しているのかというような見方もあるかとは思うのですけども、その40万人から50万人に増やすという子育ての方の施設の数字と今回の数字ですけども、大臣として実現可能性とか、あるいは具体的な道筋についてどうお考えかというところを聞かせていただけますでしょうか。
(答)昨日、厚生労働省から待機児童解消の関係、今おっしゃった40万から50万。それから、介護施設についてもそれぞれ施設整備を前倒しで推進していくということでお話がありました。
 具体的な数字等は昨日提出されたということでありますから、これからよくそうしたことも伺いながら、全体としての整合性のとれた緊急対策、これをつくり上げていきたいと、こう思ってます。
(問)朝日新聞の伊藤です。
 今のちょっと関連なのですけれども、特に保育所の40万から50万という数字なのですけれども、現状でも保育士不足が深刻で、箱をつくっても定員いっぱいを受け入れられないという現状がある中で、50万に増やす中でどういうふうに保育の質を担保していくのか、お考えがあればお聞かせいただければと思います。
(答)併せて保育士であり、先程の質問の関連でいえば、介護士の方々の不足ということも言われている訳であります。これまでも処遇の改善を努める一方で、一つはそうした保育士あるいは介護士等の勉強をされても卒業後他の道に行かれる方、あるいは経験をされて、だけれどもその仕事から離れておられる、いわゆる潜在的な方々、そういった方々をいかに保育あるいは介護の現場において働いていただけるように様々な工夫、また、もう少し言えば、そうした道を選ぶ人たちを支援していくということもこれまでやってきておりますけども、これらを更に見直して、更に充実強化を図りながら、おっしゃるように、箱をつくってもそれをしっかり対応してくれる人がいなければ、サービスは提供できない訳でありますから、その辺も先ほど申し上げた整合性というのをよく見ながら施策全体を進めていきたいと、こう思っています。
(問)(朝日新聞・伊藤記者)すいません、もう一点お願いします。
 今、最高裁の方で夫婦別姓の議論がされていて、年内にも判断が出るということなのですけれども、女性活躍の観点から見て、女性側から仕事に支障が出るとかそういった声も上がっているのですが、大臣は夫婦別姓についてどのようにお考えになるのかお聞かせいただければと思います。
(答)この議論は、たしか法制審で最初に出てから、いろいろ議論があって今日に至っていると。その流れの中で今回最高裁で審議が行われて、たしか来月の16日だったですか、判決が出るということでありますから、またその判決を見ながら、しっかりと判断をしていかなければいけないと思います。

(以上)