甘利内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成28年1月26日

(平成28年1月26日(火) 10:00~10:11  於:中央合同庁舎8号館1階S108会見室)

1.発言要旨

 特にありません。

2.質疑応答

(問)またマーケットが軟調に推移していますけれども、今週末に日銀の決定会合が開かれます。いろいろな関係者から日銀の追加緩和に期待する声、予想する声、追加緩和しなければ逆にマーケットが大変なことになるのではないかというような声も上がっていますけれども、こうした声、また、日銀の金融政策に対するスタンスについて、大臣の御所見を伺えますでしょうか。
(答)ECBのドラギ総裁が、将来の緩和をにおわせるような発言をされました。基本的には中央銀行とマーケットとの対話は、その中央銀行のポリシーとしてやられるのでありますけれども、日銀の場合は、その種のことを事前にお話しするということはされないのではないかと思います。普通はもちろん日銀、中央銀行の独立性ですから、政府が金融政策について誘導するということはしてはいけないことでありますし、日銀がマーケットとの対話の中でやられるということでありますけれども、ECBのようなスタイルはかなり踏み込んでいますけれども、そういう手法は、日銀はとられないのではないかと思います。
 いずれにしても、日銀が行う金融政策については、政府としていろいろと言う立場にはないし、そうあるべきではないと思います。
 マーケットの軟調は、主たる原因は原油価格が下がっています。その関連企業の株は下げにまいりますので、そういうことが起きているのではないかと思います。
 かなり乱高下が続いていますけれども、ここは市場の動向をしっかり注視していくということだと思います。
(問)昨日と同じ質問になるのですけれども、週刊誌報道の金銭疑惑について、民主党は27日までに説明するよう求めているようです。これがなされない場合は、予算委員会の審議にも影響する可能性もあるわけですけれども、大臣としてはこの問題についての説明を具体的にいつまでにされるおつもりなのか、もう一度お願いします。
(答)今週中ということで、以前からお話しています。自民党国会対策の関係者と打合せをして、今週のいつかということは決定されることになると思います。
(問)今日の夕方5時半ぐらいに甘利大臣のパーティーを予定されていたと思うのですけれども、延期になったというふうに、招待されていた企業の方から聞いたのですが、その背景を教えていただけますか。
(答)こういう時期でありますから、これは私の講演、私自身が講師として講演をする会でありますけれども、こういう状況下でなかなか出向くことができませんから、私の講演を聴く会ですから、延期せざるを得ないということになります。
(問)週刊誌報道の関連ですけれども、大臣室でお会いしたという一色武という人ですが、この人が、大臣の支援者で、千葉の後援会の支部を、千葉で立ち上げようと活動していて、その立ち上げの際に大臣が、この千葉の後援会の立ち上げには同席した会合があったというような、これは事実ですか。
(答)秘書から、一色さんと薩摩興業さんですか、が後援会を支援して千葉に支部をつくるというような話が持ち込まれたのだと思います。それで、秘書からは、支援者を集めてくださるということで、行ってもらいたいという話がありました。確か、夏ごろだったでしょうか、大臣室に来られる前の暑いときだったと記憶していますけれども、そこで行って、ちょっと記憶もよく覚えていないのですけれども、二、三十人ですかね、支援者を集めたということで、それで会を開いてくれました。
(問)そうなりますと、その一色さんという方と連絡をとれるツールがあるのではないかと思うのですけれども、現段階でも一色さんの方とのやりとりはされている、若しくはされようとしていますか。
(答)私は、秘書から誰が主催する、一色さんか薩摩興業かよく分からない、覚えていないのですけれども、千葉の企業が応援を、その方々が応援をしてくれるという何か申出があったような、そういう伝え方を聞いたのですけれども。それで、仲間が集まって激励をするから行ってやってくれと言われて行きまして、私自身は誰とも連絡をとっていないのです。それで、その後の大臣室の顛末につながっていくわけなのですけれども。私自身が向こうの関係者と連絡をとるということはなかったです。
(問)現在の調査以降も、その先方とのやりとりをするということはできていないし、しようとは。
(答)私は全く分かりません。
(問)先ほどの日銀の決定会合に関するコメントで確認をしたいのですけれども、日銀はECBと違って事前に緩和を示唆するような発言をされないという感じの発言でしたけれども。
(答)いやいや、それは今までのこの対応からいって、割と将来にわたって、将来をこうしていきますからというようなコメントはされていないのではないかと思うのです。黒田総裁は、必要なときには必要な措置を適切にとるということで、この必要なときというのは、いつと、何月とかいうことはおっしゃらないです。ドラギ総裁は、具体的な時期あたりをにおわせてこうというお話をするみたいですけれども、そういう手法はとっていないのではないかと思っているだけで、黒田総裁がこの頃こうしますと言ったら、それにすぐマーケットが反応するわけですから、黒田流というのは、必要なときに適宜適切にやるということで、いついつごろこうするつもりですというお話はされていないですよね、黒田さんのやり方として。
(問)今週やってもおかしくないということですか。
(答)すぐ市場が反応しますから、そういうことを閣僚、特に経済閣僚は言ってはいけないということになっています。

(以上)