甘利内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成27年11月10日

(平成27年11月10日(火) 8:34~8:38  於:官邸エントランスホール)

1.発言要旨

 私からはありません。

2.質疑応答

(問)法人実効税率の引下げに関する検討状況はどのようになっているのでしょうか。
(答)鋭意、精力的に取り組んでおります。できるだけ早く20%台に下げることができればと思っています。
(問)TPPをめぐって、アメリカ議会の動きですけれども、既に90日のカウントダウンが始まっていますけれども、上院の共和党のハッチ財政委員長が、現在の合意内容では不十分だと述べまして、また、USTRは交渉のテーブルに戻る必要があるかもしれないと、再交渉の必要性に言及しているのですけれども、そうした根強い慎重論が米議会内にあるということをどう受け止めていらっしゃるかということと、日本の対応とあわせてお願いします。
(答)TPP合意というのは、ガラス細工でできています。というのは、例えばステージングとセーフガードの関係や、物品とルールの関係、あるいは二国間の合意が多国間との交渉に与える関係など、それぞれが絡み合っています。いわば多次元連立方程式です。その中で、1つの部分だけ抜き出してやり直せということになりますと、全体が崩壊するという危険性があります。でありますから、合意をやり直すということはあり得ません。ということは、全てが一からやり直さなければならないということを意味します。
(問)仮に日本に再交渉の要求が来た場合は、どのように対応しますか。
(答)絶対ありません。
(問)これは署名前の交渉に応じないという趣旨でよろしいでしょうか。
(答)そうです。署名をした後に、これが具体的に施行されて、こういう点はもっと早くできるかできないかなど、そういうそれぞれの国が思ったときに申し入れをして、相手が合意をすれば、それが前に進むという仕組みになっています。これはほかの条約でも全く同じことになっていますけれども、それと合意をやり直すということは全く別物です。
 それから、私のTPP交渉に関する経緯が、今日発売の月刊誌に出ておりますけれども、その内容が私のインタビューなのですが、タイトルが、私が相手を何度もどなりつけたというタイトルになっていますが、これは正確ではありません。厳しい交渉で、お互いが声を荒げて、お互いがどなり合う場面が何度かあったということが正確な内容です。
(問)今日はTPP国会ということなのですけれども、国会で議論される中で、髙木大臣の問題について、いろいろ週刊誌などで下着を盗んだとか、それから香典を選挙区内の葬儀に対して政治団体が支出していたという問題について、野党側が追及してくると思うのですけれども、髙木大臣の問題について、特に大臣は問題ないと考えていらっしゃるのか、その辺はどうでしょう。
(答)何十年か前の下着の話は事実ではないと報告を受けておりますし、それ以外の問題につきましても、きちんと説明責任を果たしていかれるということが大事だと思います。そうすれば、きちんと問題が処理されると思います。

(以上)