山口内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成27年8月7日

(平成27年8月7日(金) 9:01~9:09  於:合同庁舎第8号館1階S103会見室)

1.発言要旨


 おはようございます。
 私の方からは特にございませんので、皆様の方からどうぞ。

2.質疑応答

(問)琉球新報の仲村です。
 今日、沖縄の翁長知事が国庫要請で来られると思うのですけれども、辺野古の問題が1か月停止するということが決まって、初めての面談だと思うんですけれども、改めて基地とこの振興についてリンクしないのかというのを聞きたいのですけれども。
(答)これは毎度申し上げていますように、基地の問題と振興関係の予算というのは、リンクしないということで、振興は振興で別途しっかり取り組んでいく。
 今回も、翁長知事も来年度予算に向けて、概算要求等控えていますから、そういった時期を見て、上京なさって、昨日から要請しておられる。
 今日、11時位にお見えになると思いますので、しっかり知事からの御要望を聞かせていただいて、それを受けて概算要求に臨んでいきたいということです。
(問)NHKの黒川と申します。
 改めて、28年度の概算要求に向けて大臣、内閣府としての意気込みを伺ってもよろしいでしょうか。
(答)財政状況は非常に厳しいのですが、いろいろ話をしておりますと、特に財務省としては2020年のプライマリーバランスを念頭に、ある意味で15年、半額を達成してこれからという時ですから、相当厳しいようです。
 ただ先ほど申し上げた、特に沖縄関係も、事務方でいろいろ御要請や、お話を聞いています。そこをしっかり積み上げていって、十分な予算を確保できるように、しっかり行っていきたいと思いますし、先般、科学技術に関しても自民党の調査会等からも御要請がございました。それを受けて、必要な額は確保していく。いろいろ膨らむ部分も、科学技術にしてもITにしてもあるので、そこは何とか概算要求をしっかり出していきたいと思います。
(問)共同通信の佐伯です。おはようございます。
 今朝、官邸で(官房)長官と大臣等、沖縄関係の閣僚が集まられていたようなんですが、この会議の中身を教えていただけますでしょうか。
(答)先般、記者会見で官房長官がおっしゃったように、概ね約一月間、工事を中断する。その間、集中的に基地の問題を中心に沖縄県と協議をしたいというお話でございます。概ね、これも報道にも出ていましたが、5回位は最低行いたい。当面、自らが沖縄にお邪魔して、ただ国会の関係で11日というのを一つ念頭に置きながら調整しておられるようですが、沖縄へ行って、しっかりお話ししていきたいという御報告がありました。
(問)関連して共同通信の佐伯です。
 この辺野古の問題の集中協議期間なんですが、基本的には基地関係の担当省庁と長官と沖縄県のお話しになると思うのですが、沖縄振興担当の山口大臣として、どのように関わっていかれるお考えでしょうか。
(答)そういった話し合いを注視していきたいということに尽きるわけですが、これまでなかなか沖縄県と協議ができないとか、知事と会えないとかいろいろありました。
 だけど、こうやって話し合いができる、協議ができる環境、雰囲気ができてきたというのは非常によかったと思うのです。この集中期間で、どこまで解決への道筋が出てくるか、不透明ですけれども、これでおそらく今後も継続して話し合いしていこうということには間違いなくなっていくと思うし、これは一歩と言い難いのであれば、半歩以上前進していると思います。
(問)読売新聞の冨山です。
 予算の話も少し関係すると思いますけれども、大臣、タスクフォースで選出されて、総合科学技術・イノベーション会議でも報告された2020年の東京オリンピック開催に向けた9分野の科学技術ですけれども、改めてこれからいろいろな作業が具体化していくと思いますが、意義とか意気込みとかを改めてお聞かせください。
(答)これは以前も申し上げたように、しっかりと日本の科学技術を世界に対してアピールしていくというか、できるだけそういったショーケースに東京オリ・パラがなればいいな、今後のそういった技術をレガシーとして、更に日本の経済発展につなげていくことができればいいなということで、とりわけ9分野について、今、それぞれ研究・検討をしてもらっています。
 それぞれの進捗状況、いろいろあると思いますけれども、いずれにしても2020年ですから、少なくともその1年ぐらい前にはもう大丈夫だなというところまで持っていっていただきたい。
 今度、その9分野ではないのですが、新たにSIP(戦略的イノベーション創造プログラム)の11項目目としてサイバーセキュリティの研究を行っていただくということで、PD候補(政策参与)も決定させていただきました。お話も聞きましたが、大変な意気込みで、とりわけ東京オリ・パラには相当激しいアタックが予想されるわけで、そこはしっかり頑張っていただきたい。
 とりわけ印象的だったのが、東京オリ・パラを乗り越えることによって、正に日本のセキュリティに信頼感を持っていただいて、今後の発展にもつなげていきたいというお話もありました。大変期待しております。

(以上)