山口内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成27年7月31日

(平成27年7月31日(金) 8:56~9:05  於:合同庁舎第8号館S103会見室)

1.発言要旨


 おはようございます。
 私の方からは、8月2日、日曜日でありますが、沖縄訪問をいたします。これは西普天間住宅地区の跡地、今回は現地に入れるということで、そこの視察とともに、沖縄県北部地域の北部振興事業や、国営海洋博公園を視察する予定にしております。地元の皆様方のお話をいろいろと聞かせていただきながら、しっかりと自分の目で見ながら、今後の跡地利用や、北部振興に役立てていきたいと考えております。
 それともう一点が、いよいよ8月1日が来るわけで、再チャレンジ担当大臣として、就職・採用活動の活動時期の後ろ倒しについて申し上げておきます。
 今年度の就職・採用活動から時期を後ろ倒しにして実施するように、関係大臣と連携して取り組んでいるところでありますが、採用選考の開始をいよいよ8月1日、明日に控えまして、採用選考に携わる皆様方におかれましても、学生が様々な企業等の採用選考活動に参加できるように、採用選考活動の所要時間や期間、実施方法について、特段の御配慮をお願いしたいと思っております。
 また、昨日公表されました大学等関係者による就職問題懇談会の調査結果によりますと、学生に就職活動の終了を強要するようなハラスメント的な行為も一部あるようであります。更に連日の猛暑でもありますので、クールビズ等での採用選考活動の実施にも御配慮いただきたいと考えております。
 この就職・採用活動時期の後ろ倒しの趣旨について御理解をいただきながら、学生側・企業側双方にとって公平・公正な就職・採用活動が行われるように、格段の御協力をお願いしたいと思っております。
 私からは以上でございます。

2.質疑応答

(問)おはようございます。沖縄タイムス、石川です。
 改めまして2日の沖縄視察の狙いと、翁長知事と会談する予定があるかということをお伺いします。
(答)先ほど少し申し上げましたが、先般も協議会(西普天間住宅地区における国際医療拠点の形成に関する協議会)が行われましたので西普天間の跡地を再度見て来たい。前にお邪魔した時は道路の方から見ただけなので、今度は中に入って、ここにこういうふうなというおそらく市長の説明があると思うので、しっかり見て来たいと。それと北部開発も国として大事な課題でありますので、そこの状況と、また、例のUSJはまだ会社の方からここという話がありませんが、そこも念頭に入れながら視察して来たいと。知事ですが、今回も日帰りということで時間がないということもありますが、今度、概算要求等の関係で上京なさるということで、そちらの方でお目にかかる日程調整をしています。
(問)化学工業日報の伊地知と申します。
 学生の就職活動の件でお伺いしたいと思うんですが、後ろ倒しということでいろいろなメリットがあるという反面、理系の学生にとっては、この時期というのは卒研という時に重なってしまって、本来、学業ということで後ろ倒しがあったと記憶しているんですが、逆に卒研にぶつかってしまうというところで、実は学業に関して足かせがあるのではないかということ。それからもう一つは、就職はどうしても大会社から決まっていくという形で、結局、中小企業の就職活動、採用活動というのは、どうしてもぎりぎりになってしまうというところでの弊害もあるということが言われていますけれども、その辺に関して御所見があればお願いできますでしょうか。
(答)今ちょうど活動の時期ですから、そこはしっかりいろいろな状況を見ながら、また、フォローアップもしながら検討してみたいと思っています。確かにおっしゃるとおり、実は私も卒論を書くのが非常に遅れまして、かなりひどい目に遭った覚えがあります。そのこともしっかり考慮しながら、本来、学業をしっかりやって就職活動という趣旨ですから、きちんとフォローアップしていきたいと思います。
(問)科学新聞の中村です。
 先日、大臣が出られた予算戦略会議で、大臣が自ら交渉の窓口になってやるんだというふうなことを、おっしゃっていましたけれども、実際に査定当局にしてみると、それぞればらばらの係で査定していますよね。それを総合科学技術・イノベーション会議で一元化と言いながらも、各省、査定当局がばらばらのために結果的にばらばらの査定になって、査定率もああいうふうになってしまうと思うんですけれども、そこら辺大臣は、これからどういうふうな仕組みを作っていけばよろしいと。
(答)これまでも担当の方で財務省、とりわけ主計局の方と話し合いをしながら進めてきたのですが、弱いなという気がするのです。ある意味で財務省の餌食なのです。各個撃破やられるわけです。そういうことがないように、今度自らが主計局もしくは財務省の幹部クラスとしっかり話し合いをして、予算を取るように行っていきたいということと同時に、そうやることで総合科学技術・イノベーション会議の方で、司令塔としての責任を持って行うというところも見せていきたいなということで、今回は張り切っております。
(問)読売新聞の斉藤です。
 就職活動の終了、内定を出したら終了、やめるようにというふうないろいろなハラスメントの話ですけれども、学生側、企業側、それぞれ事情があったり本音があったりする部分もあると思うんですけれども、大臣からそれぞれ、この事態はよくないことなので、メッセージをいただけますか。
(答)これはよろしくない話なので、そこは極めて重要な問題なのだろうと思っています。就職問題懇談会、この事務局は文科省なのですが、これの調査によりますと、そういうハラスメント的行為を受けた学生がいるということであって、極めて私の方としては遺憾に思っていますし、また、文科省においても未然にこういったことを防止するように、大学を通じて企業に対して適正な採用選考活動を実施することを直接要請するとともに、大学のキャリアセンターなどにおいては、仮に学生がそういったハラスメント的行為を受けた場合は、適正な指導や助言ができるように周知の徹底を図っております。これは引き続きしっかり取り組んでいきたいと思っていますし、いよいよ8月1日から、経団連等に所属しているところが始まりますので、状況をしっかり見ていきたいと思います。

(以上)