山口内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成27年7月17日

(平成27年7月17日(金) 9:55~10:04  於:合同庁舎第8号館S103会見室)

1.発言要旨


 おはようございます。
 私の方からは1点。7月15日に山梨県の果樹試験場及びリニア山梨実験センターにお邪魔いたしました。
 果樹の品種改良等々にも興味があったわけでありますが、県の方も力を入れておられて、ワイン用のブドウあるいは、モモも力を入れておられるわけですが、実験現場を視察させていただいて、いろいろお話も聞いてきましたが、あのような形で品種改良をして付加価値を付けていく、地方創生にも大変大事なことだなという感じを持ちました。
 また、リニアも試乗させていただきましたし、また、制御の方も拝見したわけですが、あっという間に時速505キロまで出してくれました。これはこれからの超高速大型輸送の花形になるなという感じを持ったわけですが、実験区間が42キロあるのです。これをそのまま使って延伸していくということで、早く大阪の方まで来ていただいたら日本経済も変わるのではないかなと思ったところでございます。
 いずれにしても、今回の視察をもとにしてまたいろいろと検討していきたいと考えております。
 以上です。

2.質疑応答

(問)共同通信社の笠井と申します。
 最近の政府部内の動きについて2点お伺いしたく、1点目なんですけれども、安保法案の衆院通過についての受け止めと、2点目が新国立競技場建設計画の見直しの是非について、大臣の御所見を伺いたいと思います。
(答)安保法制に関しては、担当でないということで多くは申し上げませんが、いずれにしても我が国を取り巻く安全保障環境は特に私も前に国家戦略本部長としていろいろ勉強してきた中で、これはこのままでは地域の安全保障等々を守ることができないなという思いがあったものですから、必要な法整備を今回行わせていただいたと。ただ、いろいろお話が出ておりますように、十分な御理解をいただいているかというと、自信を持ってそういうことは言えない状況であろうと。今後、参議院等の質疑もあるわけで、論点を整理しながら分かりやすいような議論をしていただく中で、理解が深まればと感じております。
 国立競技場の件に関しても、多くの皆様方の御意見を踏まえて、今見直し作業等が進んできているようですが、国民の皆様方が東京オリンピックということを支持した結果、東京オリパラということに決まったわけですから、これも多くの国民の皆様方の御理解をいただくような形で見直しがしっかりできることを期待いたしております。
(問)(読売新聞・薩川記者)
 昨日沖縄の普天間移設問題で翁長知事が、前知事の埋め立て承認に法的な瑕疵が認められるとの第三者委の報告を受けました。知事は公約の実現に向けて効果的に判断したいと、取消を含めて慎重に検討すると語っていますが、改めて沖縄振興担当大臣としての御所感をお願いします。
(答)今のお話は報道等でも承知しておりますが、これは沖縄県の有識者委員会の方々の御判断でありますので、とりたてて私の方からは申し上げることはございません。
 おそらくこれから中身を精査しながら、様々な状況を見ながら知事が御判断なさるということなのだろうと思うのですが、今後の動きを私としても注視していきたいということです。
(問)科学新聞の中村です。
 今、ルクセンブルクのベッテル首相が来日しているかと思うんですけれども、ルクセンブルクはIT関係では結構先進国で、ITあるいは科学技術とかそういうところで、何かベッテル首相とコンタクトをとったり、あるいはルクセンブルクと共同で何かやるとかそういう話はないんでしょうか。
(答)後ほど首相がお見えになるわけで、お話を聞いているのが、金融関係も大変力を入れておられるのですけれども、首相自らが主導権を持って、いわゆるIT基本計画的なものをお作りになったと聞いています。その件で特にお話をしたいということですので、我が国のこれから取り組もうとしているマイナンバー、そこに御興味があるようで、いろいろお話をして連携・協力できるものはしっかり協力しながら、お互い意見交換をさせていただきたいと思っています。
(問)琉球新報、仲村です。
 沖縄へのUSJの誘致の件でお伺いしたいんですけれども、今日沖縄県の翁長知事とUSJのグレン・ガンペル社長が沖縄の方で会談するんですけれども、政府は菅官房長官とかも、政府を挙げて支援したいというような話もされていると思うんですけれども、大臣としては、何か内閣府の方で支援策なり予算の措置なり考えていらっしゃいますでしょうか。
(答)知事とUSJ関係の方がお目にかかるということに、内閣府としては関与していませんが、ただ、こういう状況の中で知事が会ってお話をするというのは至極当然のことで、我々としても全面的にバックアップしたいということで、県の方のいろいろな御相談にも乗らせていただきたい。
 ちなみに私も、国会はこういう状況ですが、沖縄の北部の方にこの関係でちょっとお邪魔して状況も見たりお話も聞いたりして、何が御協力できるのかということを詰めていきたいと思っています。
(問)今のお話は、北部の方に山口大臣御自身がお伺いするという。
(答)はい。国会の状況等も踏まえてお邪魔したいと思います。
 個人的には何回も本部(もとぶ)等々はお邪魔しているのですけれども、こういうことになったので、是非とも一遍しっかりと見て来たいと思います。
(問)科学新聞の中村です。
 概算要求基準の骨格が昨日示されたわけですけれども、科学技術担当大臣として科学技術予算をこれからどういうふうに増やしていくのか、あるいは確保するために正式に決まる概算要求基準にどう盛り込んでいくのか、そこら辺のお考えを教えてください。
(答)これはまだ数字等々については、詳細には聞いていませんが、大体例年のような考え方で概算要求してこいということのようなので、そこでどれだけ科学技術関係をしっかり取れるか、この間お話があったように、司令塔としてこれを重点的にといって決めた科学技術予算があまり付かずに、各省庁単独で出したものが付きましたでは、これはおかしいので、そこはしっかり交通整理をしながら、とりわけ財務省の主計の方ともお話をしながら、ちゃんとした結果が出るようにこれから頑張っていきたいと思います。
 個々の分野でも、例えばオリパラを控えてこれを膨らませたいみたいな相談も、財務省としてみたいと思います。

(以上)