山口内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成27年7月14日

(平成27年7月14日(火) 9:07~9:14  於:合同庁舎第8号館S103会見室)

1.発言要旨


 おはようございます。
 それでは、私の方から1点。昨日7月13日に公益財団法人がん研究会とNECの視察に行ってまいりました。
 がん研は、がんにおける国内最大の治療機関であると同時に、がんに関する国内で最も古い歴史のある研究機関でありまして、しかも、非常に特色があるのが、治療部門と研究部門とが建物がつながっていて、見事に連携できているということで、非常に興味深く拝見をいたしてきました。しかも、年間7,700件あまりの手術をこなしておられる。今度は8,500件が目標だとおっしゃっておられましたが、チームで、特に麻酔医の関係が大きいらしいですね。しっかりされておられるので感心したわけですが、今回は、がんの早期発見や予防を可能にする研究等、しっかりと視察をさせていただきました。
 また、NECでは、2020年の東京オリパラに向けて顔認証技術ですね、また、人の流れから事態を予測する群衆行動予測というのがありまして、これも相当精度の高い、既に顔認証技術にしてもいろいろなところで採用されているようで、これも大変感心したわけですが、同時に、サイバー攻撃に関する運用監視施設、滅多に入れないらしいのですが、そこも入らせていただいて視察もさせていただきました。
 私からは以上でございます。

2.質疑応答

(問)NHKの木下です。
 沖縄の関係で、昨日、県議会の方で、普天間基地移設計画の阻止に向けた形で埋立工事に使う土砂の県外から搬入を規制する条例が可決されました。那覇空港の第2滑走路の整備事業にも影響が出かねないという意見もありまして、振興担当大臣としてどういったお考えをお持ちか教えていただければと思います。
(答)承知をしておりますが、地方公共団体というか県として県議会の皆様方がお決めになったことでありますので、あえてコメントは申し上げません。一般論としては、外来生物というか外来種に対して何らかの条例をお作りになるというのは結構あちこちである話なので、特に感想はないわけです。官房長官もおっしゃっておられますように、運用をどうなさるのかなということはこれから注視していきたいと思っておりますが、とりわけ御指摘の那覇空港の工事に関しては、4月6日に、事業者である沖縄総合事務局が県に対して県外石材を活用できるように申請しております。ですが、まだお返事がないわけでありますが、これを待っているところであります。
 沖縄県の大変強い御要望を受けて、この事業につきましては工期7年を実質5年10か月、ですから平成31年度末には供用ということで進めております。これは東京オリンピック・パラリンピックに間に合わせたいというお話もあり、そういったことで努力して短縮したわけであり、これに関して遅れる可能性があるということで土砂搬入を申請していますので、そこがどうなっていくのか、とりあえず申請に対してのお返事をお待ちしておりますが、どのような運営がなされるかによって影響が出るかどうかも分かってくるのではないかと思います。
(問)科学新聞の中村です。
 昨日、がん研に行かれて、治療部門と臨床部門の連携が見事で、チーム医療もきちんとできていると。逆に振り返って、今の科学技術部門と健康医療部門、政府の中で、表面的な連携はできているかと思うんですけれども、本質的にイノベーション力を高めるとかいろいろな意味での連携というのは十分できているとお考えでしょうか。
(答)これはしっかり連携しなければならないということで、ですから、いろいろな機会を得て、いろいろお話合いをする、調整をするということが必要なのだろうと思います。それもあって、実はがん研にお邪魔をしたということもあります。
(問)朝日新聞の毛利と申します。
 政府機関の地方移転に関連して、大臣の地元でもある徳島県の知事が消費者庁を県庁に誘致したいというようなお考えを示されたんですけれども、実現可能性を含めて大臣の御所見をお聞かせ願えれば。
(答)今度ノミネートしたいという話は聞いています。おもしろいのですよね、徳島県というのは。例えば、「少年ジャンプ」ありますよね、漫画。これが実は土曜日発売なのですよ。東京等々は月曜日でしょう。全国的に徳島だけなのですね。どういうことかなと思って調べると、徳島県というのは全体の消費者の動向を表すというのですね、県民が。先に出しておいて状況を見て増刷するかどうかというのをお決めになると聞きました。そういった、非常に消費者としての意識の高いというか、平均的というか、そういった背景があって、実は前々から知事が消費者庁関係何とかならないかなという話はしていましたので、おそらくノミネートなさるのであろう。そこの状況を見ながら、何ができるかということをちょっと整理してみたいなと思います。おもしろいでしょう。他も週刊誌で徳島県だけ早いというのがあるのですよ。

(以上)