山口内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成27年5月12日

(平成27年5月12日(火) 8:44~8:48  於:官邸3階エントランスホール)

1.質疑応答

(問)去年一年間の消費者被害が6兆7,000億円と前の年より上回りましたが、それについて御所見お願いします。
(答)この数字は、消費者の皆様方が被害を受けたと思われるというものを全部積み上げたものなので、どこまで実態をということは明確には言えません。ただ、増加傾向にあるということは確かなので、消費者庁としても、とりわけ高齢者の方々の被害が増えたのではないか、あるいは高額になってきたのではないかということもあるので、そこを踏まえてしっかり対応していきたいと思います。
(問)機能性表示食品として受理されている「蹴脂粒」についてなんですけれども、それと同じ成分を使ったトクホのが食品安全委員会の報告書で安全性が確認できないとなった場合、機能性表示食品の方はどう対応されるでしょうか。
(答)消費者庁の方で検討して、トクホについての判断を最終的にどうするか、これが決まった段階で「蹴脂粒」の方も検討させていただきたい。ただ、食品安全委員会の方で議論されているということはもう十分承知していますので、それらを踏まえたことになっていくのだろうと思います。
(問)踏まえたことということは、機能性表示食品の受理も取り下げられるという可能性が高いという。
(答)安全性について、消費者庁としてトクホに関してどういう判断をするかにかかります。
(問)朝日新聞の山岸です。
 沖縄関係ですけれども、沖縄県の翁長知事が27日からアメリカに行ってハワイやワシントン等を訪問することが発表されました。担当大臣としての受け止めと、今後、国として何か協力できる部分があるのかどうか、この辺いかがでしょうか。
(答)沖縄振興担当大臣としては、とりたてて御協力できることというのはあまりないのだろうと思いますが、翁長知事も政治家ですから、自分の考えにのっとって今回アメリカにお行きになるのだろうと思います。しっかりと注視していきたいと思います。
(問)共同通信の須江と申します。
 科学技術の関係で、昨日、財政審で、科学技術予算について社会保障費と比べて高い伸びである一方で、社会の還元について説明をされているかというような指摘があったかと思います。データの分析によっていろいろな見方ができると思うんですけれども、大臣自身はどのようにお考えでしょうか。
(答)科学技術関係予算がそれほど順調に伸びているとは正直思っていません。今の計画の目標基準にもおそらく最終的には達することができないということもありますし、次期科学技術基本計画にもしっかりそういった目標は書き込みたいのですが、財政当局の壁が厚くて、今四苦八苦しているところですが、しかし、必要な額はしっかり確保していくということで、これはこれからの日本を考えた場合に非常に大事な分野だと思いますので、そこはしっかり頑張っていきたいと思います。

(以上)