山口内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成26年12月26日

(平成26年12月26日(金) 11:17~11:24  於:合同庁舎第8号館1階S103会見室)

1.発言要旨

 私の方からは、今日は特にございませんので、皆様方からお願したいと思います。以上です。

2.質疑応答

(問)科学新聞の中村です。
 今もやっているかと思うのですけれども、理研の調査委員会、外部有識者委員会がSTAP論文問題についての会見をしています。STAP論文があまりにも稚拙な改ざんとかデータの利用とかいろいろなことをしていて、ちゃんとそれを指導する研究者も十分指導していなかったと。こういう状況について、大臣としての受止めをお願いします。
(答)おっしゃるとおりで、今、記者会見中だろうと思います。これにつきましては、外部有識者の調査委員会を設置して、これで調査を進めてきたということで、今日、記者会見が行われているわけですが、私も聞いている範囲で、STAP現象はES細胞の混入である可能性が非常に高いということと、論文において新たに2点の研究不正行為が認められたというような話を聞いております。基本的には、こうなったということは大変遺憾でありますし、先般、小保方さん御本人が行っていた検証実験を含めて、理化学研究所としては、STAP現象をめぐる一連の問題の解明にできる限り取り組んでいただいたのであろうと、その責任を果たしつつあるのだろうと思っております。
 ただ、一方において、しっかりとアクションプランを基に、いわゆるガバナンスというか、しっかりした組織として、研究機関として行っておりますということをもう少しはっきりとお示しをいただきたいなと、もう少し様子を見ながらといいますか、拝見をしながら総合的に今後のことについては判断をしたいと。同時に、会見前に情報が漏れましたよね。これも組織としてどうなのかなと思いも少しだけしますけれども、いずれにしても、しっかりとしたアクションプランを基にした立て直しを期待しているというようなところです。
(問)琉球新報の問山です。
 今日、一部報道に沖縄振興予算なのですが、削減方針を政府が決めたという報道があります。その削減方針なのですが、三つあって、大幅削減、小幅削減、小幅削減をするが執行を停止するというような3点で政府が検討に入ったという報道なのですが、これに対する事実関係をお聞かせください。
(答)私も政府の一員だろうと思うのですが、そういう話は全く聞いておりません。ただ、前々から申し上げていますように、消費税の10%を先送りをしたと、しかも今回補正予算を3.5兆円も組むという中で、財政的な非常に厳しい状況にあります。ですから、私の所管でも沖縄に限らず、科学技術にしても非常に厳しい予算折衝を今強いられているというような状況の中で、できるだけ概算要求満額をとりたいということで交渉中でございます。
(問)その報道によると、今日は大臣が翁長知事と面談して、その意向を確認するような内容も書かれてあるのですが、そのような事実というのも全く、今日知事との面談日程についても決まっておれば教えてください。
(答)私自身は面談させていただきたいということで、日程調整をさせていただいております。午後に何とかなるだろうというところです。
 もう一つが、前々からこの振興予算について、知事御自身がどういうお考えを持っておられるのか、これまでの経緯等もありますので、概算要求も前知事の時に積み上げてきた形になっていますから、そこに関して、知事のお話も聞いてということですが、それによって今回の予算折衝が大きく変わるということはないと思いますけどね。意欲は示していただかないと、私が予算を取る方としては、応援部隊がないと非常にやりにくい。それだけ地元の意向、どうしても振興予算が欲しいのだと、これは沖縄のために必要なのだというような、熱意を見せていただきたいなとは思います。
(問)沖縄タイムスの大野です。
 関連しまして、大臣は基地と振興策はリンクしていないとおっしゃっています。それで、仮に今回の一部報道のように減額ということになれば、大幅な減額ということになれば、そのリンクしているというふうに沖縄県内でも受止めが広がるとは思うのですけれども、この辺り、大臣の御認識お伺いできますでしょうか。
(答)前々から私としてはリンクしていないということで、ともかく沖縄の振興に努めるということで頑張っているわけで、ただ全体の予算を見ていただいたら分かると思うのですよね。特に沖縄だけが減ったということは、私はあり得ないのだろうと思います。だから全体の予算として、今回先ほども申し上げたように、厳しい財政状況の中で、どれだけ、地方創生も関連していますので、子育て支援とか社会保障関係はしっかり予算をつけたいと、総理御自身がおっしゃっていますので、そっちの方はかなりとられるだろうと思うのですよね。同時に、社会保障費の自然増にも踏み込むというような厳しいお話も一方においてありますので、全体のどういう仕上がりの中で、沖縄の振興予算が獲得できるか、これはこれからの勝負だと思っています。

(以上)