山谷内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成27年9月8日

(平成27年9月8日(火) 9:34~9:46  於:中央合同庁舎第8号館5階共用会議室B)

1.発言要旨


 おはようございます。
 昨日、今年度の津波防災普及啓発プロジェクトの一環として、ふなっしーやくまモンをはじめとする各地のご当地キャラクターによる津波防災ひろめ隊、ポスターもありますけれども、お披露目会を開催いたしました。これは、11月5日、津波防災の日に向けて、国民の皆様の意識向上や、高いところへ早く逃げるといった適切な避難行動の定着を目的とした取組の一つでありまして、津波防災ひろめ隊を通じて、津波防災の大切さを発信していきたいと考えております。手始めに昨日から、津波防災の特設サイトとともに、津波防災ひろめ隊の動画を一人でも多くの方々に御覧いただけますように、ユーチューブのオフィシャルチャンネルを開設いたしましたので、是非御覧をいただきたいと思います。
 詳細については、内閣府の防災担当事務局までお問合せをいただけたらと思います。
 もう1点、拉致関係の被害者の御家族ビデオメッセージの上映会についてであります。今般、拉致被害者、そして被害者の御家族の皆様の思いを共有していただくため、被害者家族からのビデオメッセージを作りました。このビデオメッセージについて多くの国民の皆様に知っていただくために、9月11日17時より、家族会の飯塚代表、横田御夫妻、そしてまた本間さんや有本さん等をお招きいたしまして、8号館の1階講堂にて上映会を行います。私も出席をいたします。ホームページ上で一般公募もしておりますけれども、報道関係の皆様には是非お運びいただいて、積極的に報道をしていただければと思います。詳しくは、また後程事務局より案内をさせていただきます。是非一人でも多くの方においでいただきたいと思います。
 なお、ビデオメッセージにつきましては、この11日の上映会終了後に、拉致問題対策本部の事務局ホームページ、また政府のインターネットテレビ等々、皆様にお配りした資料の下のほうに書いてありますけれども、視聴できるようになりますので、是非多くの方々に御覧いただいて、拉致問題に対する御理解を深めていただいて、そして、拉致問題の解決につなげていきたいというふうに思っております。
 以上です。

2.質疑応答

(問)NHKの西井です。
 今御説明のあったメッセージビデオについてお伺いしたいんですけれども、これを今回こういう形で作成された狙いというか、どのような効果、意義を期待してのものなのかということ、改めてお願いしたいんですが。
(答)私も街を歩いておりますと、拉致問題解決してという国民の皆様の多くの声をいただきます。また、各地でも集会というのが開かれているわけですけれども、御家族の皆さんも御高齢ということもあって、全ての集会に出席できるということもなかなかいかないという状況もございます。そうした中で、より多くの被害者の御家族の皆様がどのような切実な思いで今いらっしゃるのか、拉致されたときの状況や、どのような環境でお育ちになったのか等々をお話しいただくことによって、より深く拉致問題の深刻さを理解し、また、解決に向けて声を上げていくというようなことにつながっていくのではないかと思い、作成しました。
 また、これは英語版も作りまして、韓国語版や中国語版も計画をしておりますけれども、英語版、国際社会での機運高まっておりますので、更に維持・強化すべく、国連等の場でも活用していきたいと思っておりまして、早速、9月の国連人権理事会で開催予定の拉致問題を含む北朝鮮の人権状況に係る各種会合において、広報・啓発してまいりたいと思っております。
(問)関連ですが、今、英語版を国際会議等で上映するというお話もありましたけれども、国際世論に拉致問題というものを訴えていくことが一つの課題だと思うんですが、具体的にこういった取組を通じて国際社会をどう動かしていきたいのかということについて、お願いしたい。
(答)このビデオメッセージ、もちろん国内の集会とか、それから学校教育現場での教育活動、また、自治体での人権コーナーでの放映などを考えており、そして、更に国際社会に向けての発信ということでありまして、この6月に、北朝鮮の人権問題、そして拉致問題を解決していくための、ソウルに現地事務所もつくられておりますし、昨年の暮れには、この問題解決のために、これまでにない強い文言の決議が、賛成116、反対20カ国で通っているわけです。そしてまた、この9月から国連が始まるというわけでありまして、この機運を是非強く皆と共有しながら広げていって、そして、解決につなげていきたいというふうに思います。
(問)毎日新聞の長谷川です。
 大阪府警の現職と元職の警察官が集団強姦事件で逮捕されたんですけれども、これについての御所感がございましたらお願いします。
(答)お尋ねの件については報道で承知しております。大阪府の警察において捜査を尽くし、明らかになった事実関係に即して厳正に対処するものと承知をしております。
(問)TBSの丹羽です。
 こちらのビデオメッセージなんですけれども、これまでの放送、短波放送であるとかいろいろな取組に加えて、また加わった形ですけれども、何とかして北朝鮮側の、例えば体制側であるとか、あるいは待っている御家族の方ですとか、何らかの形で伝わるといいなと思ってお聞きしていたんですが、そのあたりのお考えをお聞かせください。
(答)北朝鮮、なかなか難しい国ではありますけれども、これまでも短波放送等を通じて日本からの声を届けてまいりました。こうしたビデオメッセージもいろいろな形で広がって、国際社会に広がっていくようにということを希望し、また、そうした働きかけ強めてまいりたいと思っております。
(問)すみません、台風18号なんですけれども、長雨も続いていますし、被害の拡大も予測されるんですけれども、今後の政府の対策を教えていただきたいんですけれども。
(答)はい、心配をしております。様々な必要な情報収集をいたしておりまして、災害警戒会議等を適切に立ち上げ、情報交換をしながら、被害の最小化図ってまいりたいと思っております。
(問)毎日新聞の加藤といいます。
 今朝の安倍総理の、安倍総裁の無投票再選が決まったんですけれども、それについて御所見があればお願いします。
(答)平和な国造り、強い経済、少子化対策、地方創生、様々な課題がございます。穏やかで思いやりのある、そして明るく輝く日本をつくっていくために、国民の皆様と心を一つに進んでまいりたいと思っております。まだ国会が開かれております。緊張感を持って丁寧に、皆様と様々な理解が深まっていくように努めてまいりたいと思います。
(問)ぎりぎりですみません、文化放送の吉田と申します。
 山口組から離脱した方で新しい組織を作った模様だという報道があるんですが、不安に思っていらっしゃる国民の方は多いと思うんですけれども、どのように対応されるおつもりなのかをお聞かせください。
(答)報道は承知しております。警察におきましては、引き続きこうした動向に関する情報の収集に努めるとともに、関係箇所の警戒等、情勢に応じて必要な措置をとっていくこととしているところであります。
 また、8月末以降、こうした動向が見られたことから、去る9月2日に全国の暴力団対策関係課長を集めまして、今後の動向を踏まえた必要な諸対策について、警察庁から指示が行われました。
 いずれにしましても、国民の安全・安心確保することが重要であります。引き続き各部門が連携をいたしまして、暴力団の弱体化、壊滅に向けた取組を一層強化してまいるよう、警察当局、指導してまいりたいと思います。

(以上)