山谷内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成27年3月20日

(平成27年3月20日(金) 8:27~8:32  於:官邸3階エントランスホール)

1.発言要旨

 おはようございます。

 本日、閣僚懇の場で、第3回国連防災世界会議の御報告を申しました。193か国の国連加盟国中187か国が参加、そして25か国の大統領や首相、首脳級、また100名を超える閣僚が参加されまして、関連事業を含めると当初4万人ぐらいの参加が見込まれていたものが、延べ約15万人という、日本で行われる国連関係の国際会議としては過去最大級となりました。それだけ多く世界の国々が、防災の主流化、気候変動や都市化やグローバリゼーションの中で被害が大きくなっていることへの懸念と、被害を最小化して、そしてよりよい復興につなげていくんだという思いが強いということが、示されたのではないかと思っております。「仙台防災枠組」と「仙台宣言」が発せられましたので、2015年から2030年までということなので、日本はしっかりとリーダーシップを発揮して、それが具体化していくように世界貢献をしていきたいと考えております。

 そしてまた本日は、オウム真理教による地下鉄サリン事件から20年目でございます。本当に多くの方々が犠牲になられ、そしてまた、今も被害に苦しんでおられる方がおられます。午後、献花に参りたいと思っております。

 以上です。

2.質疑応答

(問)それでは、幹事社のテレビ朝日から1番でよろしくお願いします。
 チュニジアで発生しました日本人が巻き込まれた博物館の襲撃事件についてなんですけれども、警察としての身元の確認、そして御遺体が帰国した後の捜査についてお聞かせください。
(答)亡くなられた方々の御冥福をお祈りし、また、負傷された方々にお見舞いを申し上げます。卑劣なテロは断固許すわけにはまいりません。テロと闘います。そしてまた昨日、TRT-2(国際テロリズム緊急展開班)の派遣を現地にいたしました。それ以上のことは、本日はまだ控えさせていただきたいと思います。
(問)朝日新聞の久木です。
 国連防災会議の関係ですが、「仙台枠組」の採択を巡っては、先進国と途上国の思惑の違い等もあって、大臣も議長として相当御苦労されたと思うんですけれども、改めて世界を取り巻く状況について、先進国と途上国の考え方の違い等についてはどのように感じられましたでしょうか。
(答)それぞれの国の代表がステートメント、代表発言をされました。それぞれの被害に遭う国の特性や、また考え方、立場というようなものが発表されていったわけでございますけれども、とりまとめは丁寧に、こうしたことは対立ではなく、皆が同じ問題意識を共有化して熱心に取り組んでいきたいという状況を作っていきたいと思いましたので、できるだけコンセンサスを得るべく、プロセスを重視したいと考えておりました。
 そのため、18日の午後には終わるかと思われていた会議が、翌日の19日の午前0時半、記者会見が終わったのは午前1時半でございましたけれども、議長提案という形で満場の拍手で迎えられまして、みんなでこの「仙台防災枠組」と「仙台宣言」の下に一致団結して、事前防災、被害の最小化、そしてビルド・バック・ベター、そして多様な主体の参画というこの「防災の主流化」を、全ての開発あるいは日々の暮らしの中で入れていくんだという決意が得られたということは、本当に大きかったと思います。これから秋の国連総会あるいはCOP21(気候変動枠組条約第21回締約国会議)などに向けても、これは大きな力となると考えております。

(以上)