山谷内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成27年2月3日

(平成27年2月3日(火) 8:44~8:50  於:参議院本会議場中庭側廊下)

1.発言要旨

 報告が2点ございます。

 閣議の前に、「国際組織犯罪等・国際テロ対策推進本部」の会合を開催いたしました。推進本部では、今回の事件を受けて、改めて我が国におけるテロの脅威が現実のものであるという認識、そして非道、卑劣なテロは絶対に許さないという決意の下に、我が国をめぐるテロの未然防止、海外の邦人の安全確保対策について関係省庁で議論をいたしました。

 私からは重要施設の警戒警備や、官民一体となったテロの未然防止対策について、外務副大臣からは海外邦人の安全確保、法務副大臣からは入国審査の徹底による水際対策、財務副大臣からは税関検査による水際対策、防衛副大臣からは海外で活動する自衛隊の安全確保について報告がありました。そして関係省庁連携の上、全力を挙げて取り組むことを再確認しました。詳細等については内閣官房副長官補室にお尋ねいただければと思います。

 それからもう1点、「領土・主権をめぐる内外発信に関する有識者懇談会」、9回目の会合を本日午後6時から行います。この会合は山本一太前大臣の下に、平成25年の4月に発足しまして、同年7月に貴重な提言をいただきました。それから1年半たちました。忌憚のない意見、そして報告に基づいたいろいろなフォローアップを示しながら、また更に今後に向けての議論をしていきたいと思います。

 具体的には、竹島問題、尖閣諸島の動画の発信、それから、海外への戦略的な広報体制の充実ということで、今、11か国語で発信をしております。それから、ネットワークづくりとかですね、国内啓発、教育、教材づくり等々が進んできておりますので、そのような報告をさせていただきながら、更に今後に向けて領土・主権の問題をいかに発信していくかということを御議論いただければと思っています。

 以上です。

2.質疑応答

(問)大臣、今回イスラム国による邦人の拘束事件で2人が殺害されるという最悪の結果に終わったことについての受け止めと、今後、警視庁と千葉県警で捜査が進められていきますけれども、遺体が多分戻ってこないという、なかなか難しい捜査になると思うんですけれども、どのように進めていこうとお考えでしょうか。
(答)全力で当たってまいりましたけれども、誠に無念であります。卑劣なテロは断固許さない、テロに屈しないという決意の下に、邦人の安全確保に努めていきたいと思っております。重要施設の警戒警備、水際対策、関連情報の収集に更に力を挙げていきたいと思っております。亡くなられたお二方の御冥福を祈り、本当にこのようなことは二度と起こさないように努めてまいりたいと思っております。
 警視庁と千葉県警による合同調査本部でございますけれども、真相解明に向けて捜査を進めたいと思っております。なかなか難しい状況は覚悟しておりますけれども、全力で当たってまいりたいと思っています。
(問)これまでに、映像を科警研(科学警察研究所)で分析されていると思うんですけれども、これまでに分かっていることというのは何かあるんでしょうか。
(答)科警研で分析中でありまして、どこまでどうということは、捜査が進んでいるという状況の中で、控えさせていただきたいと思います。
(問)冒頭の、先ほどのテロの会議なんですけれども、重要施設の警戒警備、さらに、具体的に例えば全部人員を拡充していくとかそういったことになっていくのでしょうか。
(答)それも含めて具体的に関係省庁連携しながら緊密にレベルを上げていきたいと思っています。
(問)あともう1点、今日、領土の会議があるんですけれども、大臣、今年は戦後70年、後は、例えば韓国では国交を結んで50年という節目ですけれども、こういうなかなか難しい時期に領土の発信をどのように政府として考えているか、改めて教えて欲しいのですが。
(答)日韓関係というのは大事な関係だと思っております。また、領土・主権の問題というのはそれぞれの国の領土・主権の問題でありまして、日本の立場、国際法からみたらどうか、歴史的にみたらどうかということは領土担当大臣としてしっかりと発信していきたいと思います。

(以上)