西村内閣府副大臣記者会見要旨 平成26年3月17日

(平成26年3月17日(月) 17:48~17:52  於:官邸エントランスホール)

1.発言要旨

 今日の月例経済報告等に関する関係閣僚会議の概要ですけれども、景気の基調については、「緩やかに回復している。また、消費税率引上げに伴う駆け込み需要が強まっている」とし、先月から表現を変えています。これは、企業収益が好調に推移し、雇用情勢が着実に改善しているということで、景気の基盤は引き続きしっかりしているということであります。それから、足下では、個人消費に幅広く駆け込み需要がみられ、これによって生産も増勢を強めております。こうしたことを踏まえた結果であります。
 先行きにつきましては、景気の回復基調が続くということが期待されますけれども、海外の景気の動向、この下振れが一つのリスク、それからもう一つは、消費税率の引上げに伴う駆け込み需要の反動、この二つをリスクとして認識しております。政府としては、引き続き、成長戦略、日本再興戦略の実行を着実にやっていくということですし、経済政策パッケージ等をしっかりと実行してまいりたい、また、平成26年度予算及び関連法案の早期成立を目指していきたいというふうに考えております。

2.質疑応答

(問)駆け込み需要は今月ピークを迎えたという御認識ですか。
(答)数字をもう少しみなければいけませんけれども、2月に大雪がありましたので、自動車は少し落ちたりしていますが、家電は少し増えていますので、そのあたりを注視をしているところです。住宅はもう既に落ち着き始めているというか、むしろ人手不足もあって着工が遅れたりしておりますので、結果的に少し4-6月期にかかってくれば、むしろ平準化されるのかなと思っています。
(問)全体としてみると、今月、それとも先月が駆け込み需要の一番のピークだったという御認識ですか。
(答)大雪の影響をどうみるかですけれども、今月もまだ駆け込み需要は相当あると思いますので、その反動には注意をしなければいけませんけれども、一方で、景気対策での補正予算を着実に実行することによって、その落ち込みをカバーしていこうということと、それから海外経済について、先進国、アメリカ、ヨーロッパは良くなってきていますので、先進国を中心に輸出が増えてくること、それから逆に、内需が強い上に、駆け込み需要で輸入が急激に増えましたので、その分が輸入は少し減ると思いますので、全体で言うと、何とか4-6月期の落ち込みを最小限にして、確実に成長軌道に乗せていくということを引き続きしっかり実行していきたいと思います。
(問)駆け込みの反動減は、これからどれぐらい大きなものになっていくと思っているか、そして、それをどう食い止めていくかというのを改めて聞かせてください。
(答)繰り返しになりますけれども、それなりに反動減はありますので、その分を5.5兆円の補正予算を着実に執行することによって、カバーしていこうということと、新興国のリスクは一部ありますけれども、先進国、アメリカ、ヨーロッパは緩やかに回復してきていますので、そうしたところ向けの輸出も含めてある程度カバーできるのではないかと思っておりますので、何とか最小限に食い止めたいと思っています。

(以上)