稲田内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成26年8月15日

(平成26年8月15日(金) 10:44~10:54  於:中央合同庁舎第8号館1階S103記者会見室)

1.発言要旨

 おはようございます。
 まず、給与関係閣僚会議についてですが、去る8月7日の一般職国家公務員の給与改定に関する人事院勧告を受け、本日、給与関係閣僚会議を開催した旨を閣議で報告いたしました。
 なお、給与関係閣僚会議において、私からは、今回の人事院勧告は民間の賃金の上昇を反映し、月例給・ボーナスとも7年ぶりの引上げ勧告となったこと、昨年、政府から人事院に対し給与制度の見直しについて具体的措置を取りまとめるよう要請したところであるが、今般、地域間・世代間の適正な給与配分や、職務・勤務実績に応じた給与配分の実現を図る観点からの措置などが勧告されたこと、政府としては、先日閣議決定した国家公務員の総人件費に関する基本方針にもあるとおり、労働基本権制約の代償措置の根幹をなす人事院勧告制度を尊重するとの基本姿勢に立って、国政全般の観点から誠意を持って検討を進め、早急に結論を出す必要があること、人事院勧告の取扱いとあわせて、退職手当についても必要な対応を検討したいと考えていることを申し上げたところでございます。
 私からは以上です。

2.質疑応答

(問) NHKの森田です。
 給与関係閣僚会議ですけれども、この7年ぶりのプラス勧告になったことについては、話の中では何か受け止め等ありましたでしょうか。
(答) 今御指摘のとおり、今回、平成19年度以来7年ぶりの増額という内容であります。私は、これについては、民間の給与が上昇したことを反映して今回の勧告に至ったというように考えております。
(問) 日経新聞の兒玉です。
 規制改革について伺います。一応これまで2期答申をまとめまして、これから3期目ということになると思うのですけれども、今後、具体的に検討課題ですとか、今後どういうように進めていくのかという方針がありましたら、お願いします。
(答) 今回、2回にわたって取りまとめをして、例えば患者申出療養制度、それから60年ぶりの農協改革を含む農業改革など、大きな改革についての提言もしたところですけれども、それらの提言が閣議決定もされておりますけれども、きちんと法律の中で法制度化されていくように、今フォローアップをするということは非常に重要ではないかなというように思っております。
 また、公開ディスカッションなども行いましたけれども、規制シートなどでPDCAサイクルをきちんと回していくということなどとリンクさせて、規制改革が取り組んでいる問題について発信をしていくということも重要になるのではないかなというように思っております。
 また、具体的なテーマについては会議で御議論していただきますけれども、経済成長の足取りをより確かなものとするという観点から、必要な事項について検討を行っていただくという予定にいたしております。
 また、女性の活躍という観点から、例えば労働時間法制の問題なども、引き続き会議の中で検討されるべきではないかというように考えています。
(問) 共同通信、高尾です。よろしくお願いします。
 公務の話ではなくて恐縮なのですけれども、今日8月15日は終戦記念日でして、全閣僚に共同通信として会見で聞いているのですけれども、8月15日、今日は靖国に参拝する御予定はございますでしょうか。
(答) 私自身は、今年に入ってから4月28日の主権回復記念日に、「伝統と創造の会」のメンバーと靖国参拝をしたところであります。いつも、この会見でも申し上げていますけれども、私は、日本の国のために命を捧げた方々に感謝と敬意、追悼の意を表するということは、日本人として自然なものだというように思っております。
 ただ、この靖国参拝するかどうかということは、心の問題でもありますので、閣僚としての会見の場で申し上げるべきことではないというように思っております。
(問) (共同通信・高尾記者)続けてなのですけれども、今日、大臣が会長を務めていらっしゃる「伝統と創造の会」として、今日の午後にも皆さんで参拝されるというように聞いております。そちらのほうには、閣僚という立場ではなく行かれるということですか。
(答) 「伝統と創造の会」は、今御指摘になったように、私が会長を務めておりまして、その会として昨年も参拝はしたところであります。昨年も、また4月28日もそうですけれども、閣僚ということではなくて、「伝統と創造の会」の会長として参拝したということであります。
(問) (共同通信・高尾記者)今日についてはまだ、この場では言えないということなのですけれども、行く御予定というのはあるのでしょうか。
(答) 先程申し上げたように、閣僚としての会見の場で申し上げるべきことではないというように考えております。
(問) 毎日新聞の小田中です。
 給与関係閣僚会議の関係に戻ってなのですけれども、例年ですと、秋に大体3回ぐらい会議は行われて、政府としての方針をまとめられると思うのですけれども、今回、スケジュールの関係については、閣僚会議の方で申合せというか、一致したところはあるのでしょうか。
(答) 政府として8月7日に人事院勧告を受け取って、本日、給与関係閣僚会議で国家公務員の給与の取扱いの検討に着手をしたところであります。現段階で、この人事院勧告の取扱いに関する今後のスケジュールについて、確たることは申し上げられない段階であります。
(問) (NHK・森田記者)今週、「競争政策と公的再生支援の在り方に関する研究会」の初会合が開かれましたけれども、第1回の会合を御覧になっての感想と、今後特に重点的に議論すべき項目等は何かお考えになりますでしょうか。
(答) 今回、私も第1回の会合に参加をさせていただきました。その分野その分野で、大変見識のある方々に集まっていただいたと同時に、非常に活発な議論がされたところです。その会議の中では、やはり公的機関によって再生支援が行われる場合と、公的機関による再生支援と会社更生法に基づく手続が並行して行われる場合を分けて議論すべきだとか、また、EU、米国及び我が国における公的再生支援に関する制度を比較する必要があるのではないかという意見が出されたところであります。
 公的再生支援をするに当たって、やはり競争政策という立場から、その公的再生支援をした結果において競争環境が歪められることがないように、何らかの指針を示すべきではないかと私も思いますし、また、それが実効性を持つために、どういった関わり方ができるかということなどを、非常にいい先生方、メンバーに集まっていただいておりますので、公的再生支援のあるべき姿というのを広い視野から、自由闊達に御議論いただきたいというように考えています。
(問) 共同通信、高尾です。
 何度も申しわけありません。靖国参拝の関係なのですけれども、一応念のため伺わせてください。この15日の前後、例えば昨日とか一昨日とか、もしくは明日、明後日とか、そういった15日以外で参拝されるという考えというのはあるでしょうか。もしくは、もう参拝したという話なのですけれども。一応ちょっと念のため、そこだけ伺わせていただければと思います。
(答) 大変恐縮です。そういったことについても、この場でお答えをすべきではないというように考えております。

(以上)