稲田内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成26年8月5日

(平成26年8月5日(火) 10:48~10:54  於:中央合同庁舎第8号館1階S103記者会見室)

1.発言要旨

 おはようございます。
 まず私からは、「競争政策と公的再生支援の在り方に関する研究会の開催について」であります。
 我が国において、様々な政策目的を達成するために、有用な経営資源を有しながら過大な債務を負っている事業者に対し、公的再生支援が行われているところですが、これらの支援においては、関連する市場の競争への影響を最小限のものとすることが重要であるというように認識いたしております。
 このため競争政策の観点から、公的再生支援の在り方について必要な検討を行うため、高い見識を有する方々にお集まりいただきまして、競争政策と公的再生支援の在り方に関する研究会を開催することといたしました。
 研究会の構成員は、8名の方にお引き受けいただき、座長は法政大学の岸井大太郎先生にお願いすることを考えております。政府としてもしっかり取り組んでいくべき課題と認識しており、早速、来週13日の水曜日、14時30分から16時まで初会合を開催すべく準備を進めているところでございます。充実した議論をお願いしたいと思っております。
 なお、研究会の庶務は、公正取引委員会事務総局経済取引局調整課が担当いたします。研究会の詳細につきましては、お手元の資料をご覧いただければというように思います。
 私からは以上です。

2.質疑応答

(問) NHKの森田です。
 今のこの研究会についてなんですけれども、今の時期、このタイミングで立ち上げた目的と出口というか、どういった取りまとめ等を想定していらっしゃるかというのをお願いします。
(答) 今の時期ということでありますけれども、この問題は非常に大きな問題でもあり、私は政府の中でも検討すべきであるというように考えております。
 また、出口についてのお尋ねでありますけれども、今年度中に少なくとも中間取りまとめを行っていただきたいというように考えております。
(問) 日経新聞の兒玉です。関連してなんですけれども、これ、公正取引委員会の話かと思うのですけれども、大臣は何担当の大臣としてこの研究会を進めることになるのでしょうか。
(答) 公正取引委員会の担当大臣として、ということでございます。公正取引委員会の案件の法案なども審議したこともありますので、御承知と思いますが。
(問)(NHK・森田記者)関連で、この研究会の内容としては、再生支援の在り方ということなのですけれども、もう少し具体的にどんな点を議論されることを期待されているか、お願いします。
(答) 公的再生支援、今、冒頭申しましたように様々な政策目的の観点から非常に重要な役割を担っているわけですけれども、その公的再生支援に関して競争政策という観点からの基本的な認識、またその公的再生支援が競争に与える影響とそれに対する対応、また、公的再生支援の適切さを確保するための枠組などについて議論をしていただきたいというように考えています。
(問) 日経の兒玉です。
 先ほどの質問とかぶるのですけれども、このタイミングでこの研究会をつくることになったその背景というか、どういうことがあって、これをつくろうということになったのでしょうか。
(答) 背景というか、国会等でもこの公的支援の問題、特にJALの再生の問題等について、様々な質問が、私は、公正取引委員会の担当大臣ですので、なされたところであります。
 そういったことも踏まえて、やはりこの問題は公的再生支援の適切さを確保するための枠組も踏まえ、また競争政策の観点とか、私は、政府としても一度きちんと検討しておくべきだというように考えて、研究会を立ち上げたところです。タイミングとしては国会での議論等を踏まえて、ということであります。

(以上)