稲田内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成26年7月15日

(平成26年7月15日(火) 9:20~9:28  於:中央合同庁舎第8号館1階S103記者会見室)

1.発言要旨

 おはようございます。まず冒頭、私から海外出張について申し上げます。
 7月17日(木)から24日(木)までの日程で、イタリア、ポルトガル、イギリスの3か国を訪問いたします。今回の訪問では、イタリア、ポルトガル、イギリス、それぞれの国において、合計4か所の国立公文書館を視察いたします。また、クールジャパン戦略について、ポルトガルとイギリスにおいて講演を行うほか、イギリスでは文化発信担当局長との意見交換等を行います。さらに、ポルトガルでは、公文書管理及びクールジャパン戦略についてシャビエル文化担当副大臣と、またイギリスでは、行政改革について、ハード前内閣府市民社会担当大臣と会談をいたすことにしております。
 私からは以上でございます。

2.質疑応答

(問) (フジテレビ・和田記者)外遊の際に御講演が2カ所あると思うのですが、こちらでの御講演内容の資料を事前に配布していただけるとありがたいんですが。
(答) はい。では検討させていただきます。
(問) 毎日新聞の小田中です。外遊の日程について、お話があったのですけれども、公文書館を4か所回られるということで、改めてその外遊の目的を今一度お伺いできれば。
(答) 今、申し上げましたように、一つは「国立公文書館の機能・施設の在り方等に関する調査検討会議」について、私のもとで本年の5月から立ち上げて検討を行っているところです。そして、もう既にパリ、それからアメリカの公文書館は視察をしております。欧州各国の公文書館がそれぞれ果たしている機能や施設について、担当大臣である私が自ら視察して、今、私のもとで行っております検討会議の議論につなげていきたいというように考えております。
(問) 毎日新聞の小田中です。昨日、最高裁判決の方で、元毎日新聞記者の西山太吉さんらが起こしていた沖縄の密約に関する文書開示訴訟の関係で、最高裁の方で原告の請求が棄却される判決が出ました。一般論としてなのですけれども、今回、判決の方では情報公開について請求側の挙証責任がかなり重く設定されたわけなのですけれども、今回の訴訟について、御所見があれば一言お伺いしたいのですが。
(答) 事実関係とか、判決の内容について、またその詳細については担当省である外務省にお尋ねをいただきたいというように思っておりますけれども、一般論とおっしゃいましたが、公文書担当大臣としてはきちんと公文書管理法もありますし、行政文書を作成し、それをきちんと管理し、そして後世に伝えていくということが必要であるというように思っております。
(問) (毎日新聞・小田中記者)今の点に正に関連してお伺いしようとしたのですけれども、一方で、判決の方では、文書としては一審、二審の方でも密約としての文書はあったのではなかろうかということで話があるわけなのですけれども、改めてその公文書の管理としては、特定秘密保護法もできた中でいうと、今回のような情報開示請求があった際に、行政側が破棄して無いと言った場合には、もう出てこないという場合もあり得るかと思うのですけれども、文書管理をしていて、後に開示されるようになれば、文書としてきちんと残っていれば、将来的に開示される可能性もあると思うのですが、改めて文書管理の在り方として、今回の外務省の密約を巡るその文書管理について、どのように御覧になっているのかというのは。
(答) 当時は、公文書管理法が無かった時代のことであります。今は、もう既に行政文書については公文書管理法ができて、その作成、そして管理の必要性というものは、きちんと法律でも法定されております。それは特定秘密に当たる文書であるか否かにかかわらず、きちんと作成して保管するということは、法律上の義務でありますので、今後、そういうものがないということは、ちょっと考えられないというように思います。
(問) 共同通信の高尾です。今日、閣議が終わった後に、内閣人事局長でもある加藤副長官とお話しされたと思うのですけれども、差し支えない範囲で、どういった話をされたのかということを教えていただければと思います。
(答) 業務上の打ち合わせでありますので、ここでお話しするようなことではありません。
(問) わかりました。あと、これは政務の方にかかわってくる話なんですけれども、おととい、靖国神社の「みたままつり」で、提灯に稲田大臣の名前が届いていたという報道がありました。ちょうど1カ月後が8月15日で終戦の日だと思うのですが、例年、参拝をされていると思うのですけれども、今年も同じような御対応になるのか、お聞かせください。
(答) まず、「みたままつり」の提灯は、私が会長をしております「伝統と創造の会」にて毎年有志で提灯を出しております。また、8月15日の参拝に関しては、安倍内閣の一員として適切に判断して行動していきたいというように考えております。

(以上)