稲田内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成26年6月3日

(平成26年6月3日(火) 9:57~10:06  於:合同庁舎8号館1階S103記者会見室)

1.発言要旨

 皆さん、おはようございます。本日の閣僚懇談会において、昨日開催された第11回行政改革推進会議に関連して発言を行いました。
 まず、公開プロセスについては、より質の高い事業の実現に向けて、事業の厳格な点検・検証を行うようお願いをいたしました。
 次に秋のレビュー等の指摘事項に対する対応について、引き続き改善の徹底に取り組むようお願いをいたしました。
 最後に有識者議員から御報告をいただいた各府省の自主的な事業改善の事例に関連し、各府省において事業の質の更なる向上に取り組んでいただくとともに、職員の創意工夫を人事評価の際に積極的に考慮することで職員の意欲的な取り組みを一層促していただくようお願いをいたしました。
 昨日もお伝えしたとおり、(6月)10日火曜日から30日月曜日まで開催される公開プロセスについては、全ての府省でインターネット中継等による公開が行われる予定であり、皆様にも是非議論を御覧いただきたいと思っております。
 次に昨日、総理から内閣人事局の発足に際し、国家公務員の機構・定員に関して内閣の重要政策に対応した戦略的な人材配置を実現するため、速やかに機構・定員管理の基本方針を策定し、その中で新たな定員合理化の取り組みを行うようにとの御指示がありました。これを踏まえ、本日の閣僚懇談会で総理から各閣僚に対しても担当大臣と協力して、しっかり取り組むよう御指示がありました。その中で定員合理化については、行革のスタンスを後退させることなく、戦略的な定員が配置ができるよう、5年10%以上のペースで合理化の取り組みを継続する必要があること。行政の業務改革を定員合理化に反映するため、総務大臣と連携して取り組むことなどの御発言がありました。
 これを受け、私からも各大臣に対して定員合理化の具体化に向け、格段の御協力をいただくようお願いをいたしました。総理の御指示を踏まえ、「機構・定員管理の基本方針」の策定作業に早急に着手してまいります。
 次に今週7日に石川県加賀市で「第3回地方版クールジャパン推進会議」を開催いたします。今回の会議は京都、松山に次ぐもので、私が加賀市に赴き、地域のクールジャパン資源の掘り起こし、発信などを図るものです。今回は坂網猟(さかあみりょう)や九谷焼(くたにやき)、芦原(あわら)温泉などの伝統文化・工芸コンテンツ、食、観光など、北陸地方ならではの魅力を発信、展開しておられる方々や北陸在住の外国人等から海外展開の成功事例や課題、外国人の目から見た日本の魅力などについて意見交換を行うことを予定をいたしております。これまでの会議同様、地方の良質なものを海外に展開していく機運を高め、異業種連携によるクールジャパンの展開や全国的な発信のムーブメントにつなげていきたいと考えております。
 私からは以上でございます。

2.質疑応答

(問)日経新聞の兒玉です。今日、閣僚全員が「かりゆしウェア」を着て閣議に臨まれたと思います。大臣もかりゆしをお召しになられていますけれども、感想がありましたらお願いします。
(答)全閣僚がそれぞれ趣向をこらしたと言ったらおかしいですけれども、それぞれのセンスでかりゆしを着こなしておられて、いつもの閣議とはちょっと違った、すごく色もとりどりで華やかなというか、そして涼しげな閣議であったと思っております。
(問)NHKの森田です。総理からの人事局に関連しての指示に関してですけれども、定員の合理化については、たしか平成27年までの5年計画で合理化というのがあったと思います。その5年10%のペースでというのは、この先も5年間で10%削減ペースをやっていくようにということが指示されたということですか。
(答)今回、行革の5年間10%という姿勢は後退させることがないように、5年間で10%以上の定員合理化の取り組みは継続する。ただ、今回内閣人事局に機構・定員も持ってきたということの趣旨はメリハリをつけて、その合理化した分の配置のメリハリはきちんとしていく。そして、府省横断的にやっていくことが必要なのではないかと思っています。また、その内容については今後具体的に検討をしていくことになろうと思います。
(問)毎日新聞の小田中です。関連してですけれども、5年10%という数字は、27年度までの話にかかっている話なのかというのが1点。
 あと、総理指示の中で「基本方針について策定し」というところの話があったと思います。その点はいつ頃までを目途に策定する予定なのかというのはありますでしょうか。
(答)26年度までの5年間で10%合理化する計画を策定してきました。あと27年以降、また5年間で10%以上という意味であります。
 あと、計画的に定員を合理化して、そして今までだとどちらかというと府省の枠がかかってくるというか、そういう形で配置をしてきたけれども、今回はそういうものも取り払ってメリハリのつく形で配置を進めていくという趣旨で今具体化を検討しているところでございます。計画は年末までということでございます。

  (事務方)内閣人事局でございますけれども、新しい計画は次の予算要求の時期に間に合うように策定してまいりたい。

 失礼いたしました。(新しい計画は年末までではなく)夏まででございます。

(以上)