稲田内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成26年3月7日

(平成26年3月7日(金) 9:19~9:26  於:合同庁舎4号館6階620会議室)

1.発言要旨

 おはようございます。冒頭、私からは特段ございません。

2.質疑応答

(問)NHKの森田です。
 会議の議事録の作成に関してなのですが、閣議の議事録が作成されることになりまして、そのほかの閣僚会議等の議事録作成、公表を大臣の下で検討ということなのですが、現在の検討状況というのはどのようになっているのでしょうか。
(答)閣議以外ですね。閣議以外の議事録に関しては、総理から指示がありましたので、その閣僚等の参加する会議について今調査をしているところでございます。そして、その閣僚会議等たくさんありますので、それについて設置の根拠、運用さまざまに異なるというふうに考えておりまして、公文書管理法第4条の趣旨を踏まえて必要な措置を検討していきたいというふうに思っています。
(問)いろいろな会議の議事録を作成するとなると閣議までの意思決定のプロセスというものがこれまで以上に明確になってくるかと思うのですけれども、大臣はその辺の意義とかどのようにお考えになっていますでしょうか。
(答)公文書管理法の意義、そしてまた4条では政策の決定に係るプロセスというものをきちんと文書として残しておくべきだという趣旨ですので、そういう趣旨が生きるような措置というものを考えるべきだと思っています。
(問)共同通信の中久木です。関連してなのですけれども、その公文書管理法の第4条にはある程度その閣議も含めて文章に残すようにという趣旨のことが書かれている一方で今までつくられていなかったという現状があるのですけれども。関係閣僚会議についてもそこは運用の改善でやっていくのか、あるいは公文書管理法にある程度明記するとか法改正を考えていくのか、どちらの方向で検討されるお考えでしょうか。
(答)公文書管理法4条に関して、私も法律の審議がされている議事録を見ました。そうしますと、閣議そのものというよりもやはりその閣議に至る政策立案過程が明確になるように議事録をつくるべきだという趣旨だというふうに思いますので、その趣旨に則ってやっていくということであります。必ずしも法律を改正しなければならないという問題ではないと思っています。
(問)続けて共同通信の中久木ですが、検討の仕方なのですけれども、例えば有識者会議などを設置して検討してもらうような考え方があるのか、あるいは民主党政権で一度検討して一定の答えが出ていると思うので、この取扱いをどのようにお考えなのでしょうか。
(答)民主党政権での考え方にとらわれずに、やはりまず実態、そして設置の法律根拠とか現在の運用等についてちょっと調査をしたいと思っています。
(問)朝日新聞の安倍です。関連して伺います。
 閣議の議事録を作成して約3週間でホームページに今後公開していくということで伺っていますけれども、例えば閣議また閣僚懇などで機微に触れる内容などで公開できないものについてはどのような形で対処するお考えでしょうか。
(答)閣議、それから閣僚懇の議事録の作成、そして公表の具体的な範囲とか内容のお尋ねだと思いますが、それは今閣議を担当する内閣官房において検討されているというふうに思います。ただ、公文書管理を担当する立場としましては、その公文書管理法の4条の趣旨で今回こういう閣議決定もするわけですから、その趣旨を生かした形ということになろうかと思います。
(問)続けて。例えば出せない部分というのは黒塗りのままにするとか、例えばもとからそこに注意書きで触れないとか、どういう形になるかなというのがちょっとまだ見えてこないなと思ったのですけれども。
(答)私は公文書を作成して管理する立場なので、その問題とまたその公表の問題とは別に分けて考える必要があるのではないかなと。
(問)それはむしろ内閣官房のほうで主にやることになるわけですね。
(答)公表の具体的な運用については今内閣官房で検討されていると思います。
(問)テレビ朝日の菅原です。規制改革関連でお聞きします。
 規制改革では農協も扱っているわけですけれども、一部報道で農協全体の内部留保金が2011年度までに4兆円あるということが明らかになっています。規制改革会議では農家のため農業のための農協を目指して改革、検討しているわけですが。この件どのようにまずお感じになりますか。
(答)そうですね、私もきょう農協の内部留保4兆円という報道は見ました。ただ、このこと自体について今規制改革会議で俎上(そじょう)に上っているというよりは、農協のあり方について、今いろいろな単協ですとかさまざまな現実の農協の方々からヒアリングを受けております。そして、農協のガバナンスの問題等の全般的な検討をしているところです。今この記事に関して何らかの検討を始めているということではないので、そこはちょっとお答えできる段階ではありません。
(問)もちろん4兆円そのものについてというわけではないのですけれども、実際山梨であれだけ雪害があっても現場の農協はお金がなくてなかなか対処できないというのを私も現実に聞いてまいりました。そういった中で一方で内部留保金4兆円もあると、こういう組織のあり方というのをどういうふうにお感じになられますか。
(答)そうですね、やはり組織のガバナンスの問題ですとか、あと透明性の問題というのは、やはりこれだけ大きな組織でもありますし、それはきちんと図るべきだというふうに思います。

(以上)