稲田内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成25年7月30日

(平成25年7月30日(火) 10:37~10:44  於:合同庁舎4号館6階620会議室)

1.発言要旨

 おはようございます。
 7月26日に開催した第13回規制改革会議において、今後の進め方について議論が行われ、新たに農業ワーキンググループが設置されることなどが決定されました。そこで、農業分野の規制改革について議論するにあたり、新たに規制改革会議の専門委員を任命することとし、お手元の資料のとおり内定したので発表いたします。
 農業分野の規制改革を進める上でふさわしい識見をお持ちの民間有識者5名の方にお願いすることとなりました。今後、所要の手続を経て、近日中に正式に規制改革会議専門委員として任命される予定でございます。
 総務大臣臨時代理として申し上げます。
 労働力調査結果及び家計調査結果について、閣議に報告をいたしました。その内容については、総務省統計局から既に公表しております資料のとおりでございます。
 私からは以上です。

2.質疑応答

(問)読売新聞の田島です。
 先日、勧告書を手渡した全柔連の上村会長が辞意を固めたということで、今日、8月いっぱいでの辞任を表明することになっているようですけれども、大臣の御感想をお願いします。
(答)そうですね、前回のこの閣議後の会見でも質問がございましたが、やはり全柔連自体のガバナンスというものを抜本的に改善をしていただきたいということで、8月末を期限に勧告をしたところでございます。今そういう報道がなされているということは承知をいたしておりますけれども、いかなる形にせよ、きちんとガバナンスの再構築に邁進していただきたいと思っております。
(問)この上村会長の辞任が、この一連の問題の一つの幕引きになるという見方もありますけれども、大臣はどのようにお考えですか。
(答)この問題は非常に根深い問題で、ガバナンスの再構築に関しては、上村会長の辞任ということは目的ではなくて、やはり執行部や理事会、評議会など全てのところにおいて今回の一連の不祥事の責任はどこにあったのかというきちんとした検証も踏まえて、私は再構築をしていただきたいので、この辞任がなされればそれで終わりという問題ではないと思います。
(問)毎日新聞の宮島です。
 規制改革会議の専門委員の任命の件なんですけれども、もしよろしければ、この5人の方々を選ばれた理由をお伺いできますでしょうか。
(答)冒頭申し上げましたように、実際、農業の現場や農業に関わる制度について識見をお持ちの方々ということで選定をしております。具体的に、例えば、北村歩(きたむら・あゆむ)さんについては、農業の承継の問題に対する意識が高いということでございまして、農業生産法人の経営について明るい方ということでございます。また田中進(たなか・すすむ)さんに関しては、農業に携わる若者の育成について熱心な方というふうに承知をいたしております。また本間正義(ほんま・まさよし)さんは、農業経済学、開発経済学、農業政策の政治経済分析に明るい方でございます。また松本武(まつもと・たけし)さんについては、現実に農業にも携わっておられる、一線のことについても非常にお詳しい方ということでございます。また、渡邉美衝(わたなべ・よしひで)さんはカゴメの方ですけれども、各地でトマト生産を中心に積極的に農業に進出をされているということで、バランスよく専門委員の選任をしたということでございます。
(問)ごめんなさい、もう1点だけ。この5人の方々を選ばれた方というか、大臣の一本釣りなのか、それとも岡議長さんのお考えなのか、それとも金丸(恭文)さんのお考えなのか、その点だけ。
(答)様々な方から推薦とか、あと意見交換なども含めて選んだということでございます。
(問)フジテレビの和田でございます。おはようございます。
 ちょっと広い視野で1点お伺いしたいんですが、消費税増税なんですが、与党内でも個々の議員にお伺いしていますと、「先送りしたほうがいいんじゃないか」とか、あるいは「1%ずつの引上げにしたほうがいいんじゃないか」とおっしゃる方がおられるんですが、改めて大臣自身の御認識をお伺いしたいと思います。
(答)やはり総理も官房長官もおっしゃっているように、今せっかく経済に明るい兆しが見えてきて、今日も私、総務大臣代理として統計について閣議でも報告しましたけれども、いい数字が出てきておりますよね。ですから、デフレから完全脱却をして経済成長が続いていくということは安倍政権として非常に重要なことだと思っておりますが、でも、私はやはり財政再建というのは非常に大切で、消費税増税に関しては、過去を振り返ると、やはり上げるべきときに上げなかったということもあるのではないかというふうに思っております。いずれにいたしましても、私は総合的に総理が判断されるものと承知をいたしております。

(以上)