稲田内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成25年6月14日

(平成25年6月14日(金) 9:23~9:27  於:官邸3階エントランス)

1.発言要旨

 冒頭、私からは、本日の閣議で規制改革実施計画が決定されました。本計画は6月5日に規制改革会議から内閣総理大臣に対してなされた答申を踏まえ、政府として取り組む具体的改革事項を盛り込んだものです。本年1月の規制改革会議の設置から4か月あまりの取組はあくまで第1ステップに過ぎません。日本経済の復興に向けて、規制改革の取組は不断に続けていく必要があるのは当然です。とりわけ答申の中でも触れられているように、農業や保険外併用療養制度など積み残された課題も多くあります。下位規範が上位規範をオーバライドするといった問題や分野横断的な課題にも取り組む必要があります。
 また、規制改革は相対立する利害を調整し、筋の通った解決策を見いだしていく地道な作業の積み重ねです。国民の皆さんから広く理解が得られるよう、情報発信の在り方、わかりやすさにも工夫を凝らしていきたいと思います。
 次期以降の規制改革会議の活動が引き続き成果を上げられるよう先ほど申し上げたような課題も含め、岡議長、各委員の皆さんとも積極的、果敢に取り組んでまいりますので引き続きよろしくお願いいたします。
 引き続き、公共サービス改革基本方針の一部変更についてでございます。本日、競争の導入による公共サービスの改革に関する法律に基づき、公共サービス改革基本方針の一部変更を閣議決定いたしました。今回の基本方針では新たに35事業を法に基づく入札の対象に追加したところです。これにより対象事業数は、これまでの263事業から298事業に増加したところでございます。引き続き、本基本方針に基づき行政改革の様々な取組との連携を図りながら、公共サービス改革を一層進めてまいります。
 以上でございます。

2.質疑応答

(問)(テレビ東京・橋本記者)今日、成長戦略が閣議決定されましたが、規制改革は成長戦略の一丁目一番地とも言われている中で、改めて何か一言お願いできますか。
(答)非常に審議時間は短い中でもかなりさまざまな課題について盛り込んでいただいたと思います。今回、閣議決定をいたしました実施計画に基づいて、着実に実行していきたいと思います。と同時に、今、冒頭でも申し上げましたように、課題もあると思いますので、その課題も早急に取り組んでいきたいと思っております。
 今回の議論の中で、国際先端テストという新しく取り入れた取組なども非常に私は意義のあるものだったと思いますし、規制改革のホットラインで数多くの意見も寄せられておりますので、そういったことにもきちんと丁寧に応えていきたいと思っております。また、各府省における規制改革の見直しという実質的な取組も構築していけたらと思っています。
(問)フジテレビの和田でございます。
 実施計画が出たり、成長戦略が出たりしている中で、株が大きく下げているんですが、どう見ていらっしゃいますか。
(答)昨年に比べたら随分上がっていますし、いろいろな要因があるかと思いますので、所管大臣に聞いていただきたいと思いますが、とにかく一つ一つ、私の所管である規制改革ということについては丁寧に誠実に取り組んでいくことによって、安定していくのではないかなと思っています。

(以上)