稲田内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成25年3月26日

(平成25年3月26日(火) 9:36~9:42  於:合同庁舎4号館6階620会議室)

1.発言要旨

 おはようございます。
 本日、閣議において「国家公務員の雇用と年金の接続について」を決定いたしました。本決定は、年金制度改革に関連し、政府として使用者の立場での対応策を決定するとともに、国家公務員制度改革基本法において雇用と年金の接続の重要性に留意して措置を講ずることとされていることに対応するものです。その内容は、平成25年度より年金支給開始年齢が段階的に引き上げられることから、これに伴う無収入期間が生ずることのないよう、国家公務員法の現行再任用制度を活用し、閣議決定により、任命権者が希望者を再任用するものです。閣議において私から、高齢期の職員の能力を十分活用し、公務の能率的な運営を図りつつ本決定の趣旨が達成されるよう、各大臣にも協力をお願いいたしました。今後は、引き続き関係閣僚、関係機関と連携して、本決定を踏まえた雇用と年金の接続が確実に図られるよう努力してまいります。
 また、「第4回若者・女性活躍推進フォーラム」についてですが、若者・女性活用推進フォーラムは、これまで官邸で合計3回開催し、各方面の方々から若者や女性の雇用問題等への対応策について御意見をいただいてきました。次回及び次々回は、若者、女性、それぞれについて地方で開催し、地域の関係者の生の声を聞きたいと考えています。第4回は、お手元の配付資料のとおり、若者の問題について、4月6日土曜日に広島県で開催する予定です。今回は、会議を公開し、一般参加者を募集いたします。第4回は、地域の企業経営者やNPO関係者、教育関係者などから、地元企業の魅力発信と若者の雇用ミスマッチ解消、社会人の学び直し等について様々な御意見を伺い、今後の対策案の取りまとめに反映させていきたいと考えております。
 私からは以上でございます。

2.質疑応答

(問)共同通信の中久木です。
 所管とは違うかもしれませんけれども、この「国家公務員の雇用と年金の接続について」という閣議決定にあわせて、再任用が増えることで採用数の上限の撤廃もあわせて閣議決定されたということでよろしいでしょうか。
(答)はい、そうです。
(問)共同通信、中久木です。すみません。
 この雇用と年金の接続についてなんですけれども、この接続については、民主党政権でも一時検討されて方針が固まった経緯があると思うんですけれども、今回、フルタイムに加えて短時間での雇用も認めているということなんですけれども、そのねらいについて、お願いします。
(答)短時間雇用の場合は定員外になることもあって、新規採用を実施して人事の新陳代謝や組織活力の維持を図ることができるという観点等から、短時間勤務についても雇用と年金の接続の手法として取り入れることにしたものです。
(問)フジテレビの和田でございます。
 細かいことで恐縮なんですが、フォーラムのほうなんですが、これ、特に広島を選ばれた理由というのは何かあるんでしょうか。特別ないんでしょうか。
(答)広島を選んだ理由は、一つは、女性については東日本、群馬県で開催をするということなので、若者については西日本で開催をしようと思っていたことと、あと、広島は大学の数が23と多くて、若者の就職に係る問題も多いのではないかと。それから、広島県は社会人の学び直しを積極的に支援しているということもありますので、広島県で開催することとしたものでございます。

(以上)