森内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成26年5月13日

(平成26年5月13日(火) 10:23~10:36  於:中央合同庁舎第8号館1階S101記者会見室)

1.発言要旨

<「輝く女性の活躍を加速する男性リーダーの会」について>
 私からはまず「輝く女性の活躍を加速する男性リーダーの会」について御報告をいたします。明日、14日、午前7時半から「輝く女性の活躍を加速する男性リーダーの会」を開催いたします。去る3月28日に首相官邸で「輝く女性応援会議」が開会されました。各地域、分野で輝こうとする女性たちを応援していこうというムーブメントづくりを始めたところです。この取組の和を社会的な影響力のある男性リーダーの方に広げていくことが重要です。そこでこれまで女性の活躍に取り組んでこられた男性リーダーの方々にお集まりいただき、輝く女性の活躍を加速するため、自らの取組や思いを行動宣言として取りまとめていただきたいと考えております。出席者は配布の別紙のとおりでございます。

 

 オーストラリアの取組がございまして、エリザベス・ブロデリック性差別コミッショナーの呼びかけで、「変革を担う男性チャンピオンの会」が設立されました。この会には大手企業CEOや政府などからも男性のリーダーが参加しておりまして、2011年には変革を担う男性チャンピオン憲章を発表するなど積極的な活動を展開しております。このブロデリック氏が昨年12月16日に私の大臣室に来られまして、そのお話を伺ったところでございます。参考までに申し上げます。

 

<ケネディ米国大使との会談について>
 また、昨日、キャロライン・ケネディ大使に米国大使公邸でお会いいたしまして、アメリカ視察の報告をすると同時に、福島県へのキャロライン・ケネディ大使の視察等について意見交換をしたところでございます。
 私からは以上です。

2.質疑応答

(問)情報保全諮問会議なんですけれども、次回会合のメドを教えていただけますでしょうか。
(答)まだ次回会合のメドは決まっておりません。政令案について、各委員の質問や意見等をお受けして御回答し、他の意見の質問と回答も合わせてお送りをして政令案の案を今作成中でございます。
(問)重ねてになるんですけれども、政令等基準の閣議決定は秋ごろということなんですが、その政令案、基準案の策定は大体いつごろをメドにされるご予定なんでしょうか。
(答)夏ごろにはパブリックコメントをしたいと思っておりまして、それまでに間に合わせるように精力的に作成をしておりますが、何分にも委員からの質問、御意見が非常に量的に多いものですから、それを一つ一つ丁寧にこなしているところです。
(問)そうすると作業が難航しているという形なのでしょうか。現状は。
(答)いや、難航ということではございませんけれども、粛々と進めておりまして、スケジュールどおりにできるようにしているところでございます。有識者会議の開催等については、座長にお任せしておりますけれども、そちらのほうに出す資料をつくるべく事務局のほうで鋭意作業を行っているということを申し上げておきたいと思います。
(問)先ほど発表のあった男性リーダーの会なんですけれども、これは定期的に開いていくことになるということなのか、ということと、大臣が男性リーダーの会に期待するところを教えてください。
(答)女性の活躍でございますけれども、さまざまな立場の女性がどんな道を選択しても輝いていけるように、家庭でも仕事でも輝いていけるようにという趣旨でございますけれども、昨年のAPECの会議でも各国で一致した意見としては、男性の意識改革が重要であるということでございました。また、スウェーデン大使にも何回もお会いしているんですが、先日にお会いしたときにも、スウェーデンにおいて、変わったというふうに社会の何かが変わったというふうに感じたことというのは、やはり男性の意識がチェンジしたときなんだというお話もございました。
 オーストラリアの取組等を参考にしまして、わが国でも男性が女性の活躍ということについて、女性だけの問題ではなく、男性の問題でもあり、世代を含めた国民全体の問題であるということを認識していただいて社会の牽引力となっていただきたい、そういうふうに期待を申し上げております。具体的な進め方については、第1回で座長と申しますかリーダー、まとめていただく方を選出していただいて決めていきたいと思います。
(問)食品の新しい機能性表示の議論なんですけれども、今消費者庁の検討会で議論が進んでいると思われますが、一方でトクホと同じように厳しい制度になりすぎるのではないかという議論、もしくは甘い制度にするといい加減な商品が反乱してしまうのではないかという双方の意見があると思います。取りまとめに向けて、大臣、今後どのような議論を期待されますでしょうか。
(答)機能性表示の制度につきましては、昨年12月に学識経験者、事業者、消費者団体の代表からなる検討会を消費者庁内に設置させていただきました。そこでこれまで5回にわたり検討を行っていただいているところでございます。本年の夏を目途に報告書を取りまとめる予定としておりますので、現在においても安全性の確保の在り方、機能性表示に必要な科学的根拠の考え方、誤認のない機能性表示の方法の在り方、今御指摘のさまざまな多角的な要請がございますが、そちらにバランスよく答えるべく多方面の御意見をいただいているところでございます。今後、検討会の結論を十分に踏まえて、平成26年度中の結論、措置に向けて私としては安全性の確保、それを大前提とした上で、消費者の自主的かつ合理的な商品選択に資する制度を検討してまいりたいと思います。
(問)先週と引き続きの質問になってしまって、その後さまざま取り上げられているのでお耳に入られたかと思うんですけれども、消費者庁で風評被害の防止をしていらっしゃるということと、あと大臣御自身が福島県の選出でいらっしゃるということもあろうかと思うんですが、さまざまな意見があるというのは承知の上ですが、ビッグコミックスピリッツの『美味しんぼ』の放射能の被害の描写について、率直にどういう見解をお持ちでいらっしゃいますか。
(答)先週、御質問をいただきまして、まだ漫画を読んでおりませんでしたので、お答えを控えさせていただきましたが、その後、漫画そのものを見させていただきました。事実が真実だ、どこにあるかということについてさまざまな意見があると思いますが、大変大きな影響力のある漫画でございますので、その事実についての意見というよりは事実そのもの、読者に誤解を与えるようなものであるということは大変残念に思いました。第一原発の視察をして出てきたところ鼻血が出るという描写がございましたけれども、そのような視察と又は放射能と鼻血との因果関係は科学的に証明されているわけではございませんので、それが因果関係があるかのように誤解されるような記載になっていたと思います。 漫画というのはやはり子供も読みますので、影響力の大きさということを考えますと、大変残念だなというふうに思います。
 私のところにもあの後たくさんの電話がきまして、福島県の原発地域から避難している方、今朝、小学生の男の子が、「お母さん、鼻血出るの、被爆したら鼻血出るの」というふうに聞いてから学校に行ったという電話もございました。やはり現在生きている子供たちに与える影響を考えますと、やはり科学的な根拠をしっかり示した正確な情報を政府としては発信してまいりたいと思います。福島県民と子どもたちの根拠ない差別や偏見を助長するようなことについては大変遺憾に思います。以上です。

・配布資料(PDF形式:176KB)

(以上)