森内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成26年4月22日

(平成26年4月22日(火) 8:40~8:46  於:衆議院議員食堂)

1.発言要旨

<佐賀県及び福岡県への出張の報告について>
 おはようございます。
 4月19日土曜日に佐賀県及び福岡県に出張しましたので、その結果を報告いたします。
 まず佐賀県では、消費者の安全・安心のための地域づくりをテーマに車座ふるさとトークを行うとともに、古川康佐賀県知事との会談や、メニュー表示に係るホテル関係者との懇談、タブレット端末を使った高齢者の見守り実証事業の視察を行いました。
 今回の視察等を通じて、食品表示の適正化に向けた事業者の取り組みや、消費者問題に関する地方の現場で活躍されている方々の生の声を伺うことができました。現在、地方消費者行政の体制強化を図るための景品表示法及び消費者安全法の改正法案を、国会で御審議いただいているところですが、今回いただいた御意見等については、地方の体制強化の取り組みの具体化に向けた参考としてまいります。
 福岡県では、本年4月1日時点で待機児童ゼロを達成した福岡市において隅田保育園を視察しました。福岡市における待機児童解消に向けた取組、それから保護者と園の橋渡しとして活躍されている保育コンシェルジュの方々の活動状況等を伺いました。また、保育園では、髙島福岡市長から子ども・子育て支援新制度等についての御要望をいただきましたので、私としても新制度の円滑な施行に向けしっかりと取り組んでまいります。また、佐賀県の古川康知事からは、県庁の中のテレワークの取組も伺いまして大変参考になりました。
 私からは以上です。

2.質疑応答

(問)昨日の少子化危機突破タスクフォースで大臣の方から、少子化対策とか子育てに特化した税制について検討する場と、それから少子化の目標設定について検討する場、それぞれ新たに検討の場を設けるという考えを述べられました。現段階でどういったメンバーでいつごろ開く予定かということと、タスクフォースとは別に設置するお考えなのか、そのあたりを教えてください。
(答)別に設定するかタスクフォースの中でやるかは、まだ決まっておりませんが、いずれにせよ昨日の段階ではタスクフォースが、次の取りまとめに向けて進むというスケジュールを予定しておりましたので、取りまとめはそのまま行っていただくとしても、昨日の議論で非常にたくさんの意見が出て、なかなかこのままでは具体的な結論にまで至らないなと思われた2つの事柄について、場を設けたほうがいいという判断をいたしまして申し上げました。
 まずは税制については、女性の関連する問題として働き方に中立な税制については、総理から指示がありまして財務省の方で検討しているというふうに伺っておりますけれども、子育てとか少子化に関する税制については、財務省や厚労省の方で検討しているのですかという質問がありましたけれども、特にその部分については検討していないと思われますので、それではやはり私の方で検討する場を設けましょうというふうになりました。
 もう一つ、少子化の目標については、これは総理から指示がおりてきておりまして、先般の経済財政諮問会議と競争力会議の合同会議の中で総理から、少子化に関する目標の在り方を含めて検討するようにという指示がありました。これについては昨日議題にしたのですけれども、やはり多くの意見がございました。合計特殊出生率を目標にするということについては、女性の産む産まないという個人の選択権を害するという意見が非常に多かったと思います。ですから数字で合計特殊出生率を目標にするというのではなくて、数字以外の目標を設定するのかどうか、それとも目標自体設定するのかしないのかということに、多岐にわたって議論が分かれていたと思います。これは総理の指示もありますので、じっくりと検討していく問題だと思います。
 一方で、少子化というものが非常に深刻だということも、増田委員のプレゼンでも明らかにされましたので、この危機的な少子化の状況というものをどうやって政府として乗り切っていくのか、それは何らかの目標を立てた方がいいのかどうかということについて更に掘り下げて、国民の皆様と一緒に考えていくような、国民の皆様にもそういった議論をお見せするような形でできればなというふうに思います。

(以上)