森内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成25年2月1日

(平成25年2月1日(金) 9:34~9:42  於:参議院議員食堂)

1.発言要旨

 おはようございます。
 今日、私からは特にございませんので、何か質問があれば、どうぞ。

2.質疑応答

(問)消費者委員会から出された建議について伺わせてください。3日前、消費者委員会から、健康食品の表示などに関する建議が出されました。大臣の受止めと消費者庁としての今後の対応、取組をお願いできますか。
(答)消費者庁では、いわゆる健康食品について、これまで景品表示法に基づく行政処分の措置、インターネットにおける健康食品等の虚偽・誇大表示の監視及び健康被害の防止のためのリスクコミュニケーション等の取組を行ってきました。先ほど御質問にあった建議を受けまして、消費者庁では、これまでの取組に加えて景品表示法と健康増進法との法執行強化のための連携等を進めると、それとともに両法の執行の効果的、効率的な連携を図るべく、考え方、事例集の取りまとめなどの対応を検討しております。
(問)この間の予算で、消費者事故調が来年度も100件調査をするという見込みで予算がつきました。大臣、前にも量より質だというお話ではありましたけれども、期待をしている方からすると、目に見える形での成果を求める声が出てき始めていると思うんですが、その点についてどういうふうにスピードアップを図らせようと思うのかどうか、考えを教えてください。
(答)そうですね、目に見える成果というのが件数だと私は思いません。これまで事故調の設立に当初からずっと関わってまいりましたけれども、他省にも調査機関があるんです。だけれど、そこで取り扱ってくれないか、もし取り扱ってくれたとしても、産業側の視点で調査されるだけであって、消費者の安全のための原因調査、原因を明らかにした上での予防、そういう観点からの事故調査が必ずしも行われてこなかったというところが、この事故調の設立のきっかけとなりましたので、そういう意味では、件数をこなして、他と同じような中身のないものをやったのでは何も意味がないのです。したがって、報道等で何百件と出たら格好いいのかもしれませんけれども、私はそうではなくて、中味を求めてまいりたいと思っています。現在の限られた体制の中で実を上げていくということが本当に大変であるということ、それぞれの調査に当たっている委員、また専門調査員のお話を聞くとよく理解できますので、ここでいたずらにスピードアップでお尻を叩いて中味のないものが出てくるということは避けなければならないと思います。私としては、スピードアップももちろん大切だと思っていますので、スピードアップのためにすることは、やはり人員などの体制を強化していくための次年度に向けた予算獲得だと思います。それが私の仕事だと思いますので、今の体制の中でいたずらにスピードアップだけ図るということはできないと思っています。
(問)国会が始まりまして、消費者庁としては新食品表示法と集団的消費者被害の回復のための法案、二つの法案が大きい案件だと思うんですが、今、予算審議が遅れていますけれども、大体国会に提案するタイミングと、どういうふうに進めていきたいかという意気込みをお聞かせください。
(答)そうですね、これはやはり予算の審議がどうなるかに最も関わってくると思いますので、これは政府の思惑だけで決まるものではありませんから、国会の動向、与野党のお考え等を見ながら、なるべく早く提出したいということで意欲的に取り組んでまいりたいと思っています。
(問)関連なんですが、障害者差別禁止法案の提出検討状況などもあれば教えてほしいんですが。
(答)障害者差別禁止法案については、中味も含めて検討しているところです。

(以上)