古屋内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成26年2月28日

(平成26年2月28日(金) 8:12~8:19  於:院内閣議室前)

1.発言要旨

 皆さん、おはようございます。
 まず、私から、閣僚懇でも発表させていただきましたが、山梨を中心とした豪雪災害関係ですが、孤立集落はほぼ解消しました。また、山梨県の災対本部も廃止されることから、政府の現地連絡室も同様な対応をしたいと思います。これまで防衛、警察、消防、国交などによる孤立集落の解消、そして農林水産省が農業被害に対する新たな支援策を決定して、これは農林水産大臣が中心に対応していただいております。恐らく、農林水産大臣も会見でその辺は触れられると思います。総務省においては特交の前倒し・繰上げ交付ですね。
 それから、一部の大学を除きまして、大雪の被害を受けた受験生の再受験等々、対策を講じていただきました。文部科学省を始め、関係者の皆様にはお礼を申し上げたいと思います。ただ、全校ではありません。これは一部の学校が検定料をお返しをして、それで終わるということは、本当に受験生にとっては自分の一生に関わる問題でございますので、引き続きぜひ再試験をしていただくという方向で文部科学省にはお願いをしたいと思いますし、また、文部科学大臣もそういう認識ではおるようでございます。結果、23校がもう再試験を実施するということになったようであります。詳しくはまた文部科学大臣からの会見があると思います。
 それから、埼玉県では休止鉱山の坑廃水の処理の事案がありますので、引き続き対応を続けています。
 できるだけ早く安心した生活に戻れるように、引き続き関係省庁の連携を密にして、支援をしていただくというお願いをさせていただきました。
 私からは以上です。

2.質疑応答

(問)NHK川田です。
 昨日ですけれども、外務省のほうから来月3日に日朝の赤十字会談が開催されると発表されました。過去には赤十字会談が行われた後、政府間協議なども行われてきたんですけれども、今回のまず発表の受け止めと、そして、今後、拉致問題進展に向けてどのように。
(答)まず、この日朝赤十字の会談は遺骨問題でございます。これももちろん人道問題でありますので、日朝の赤十字間が議論するということはよいことだと思っています。ただ、拉致問題とはまた別の問題であります。外務大臣もそういう認識の下、対応されています。こうやって日朝で話があるということは、悪いことではありません。
(問)今回の赤十字会談は直接拉致問題には特に関係ないんだと思うんですけれども、ただ、大臣おっしゃっていた、拉致問題解決に向けてはやっぱり日朝のバイの交渉というのが鍵になってくるとおっしゃっていたと思うんですが、今回それが足掛かりになるというようなことも。
(答)それならば大いに結構じゃないですか。北朝鮮はミサイルを撃って挑発的な態度をしたり、あるいは南北会談、あるいはこうやって日本にも声を掛けてきているということは、もう私が何度も言っているように、日本の政治が安定をしてきて、これは北朝鮮としてもそういう対話を始めざるを得ないという認識の表れかもしれませんね。しっかり私たちは冷静に分析をしながら進めていきたいと思います。
(問)あと、関連でもう一点なんですが、安倍総理大臣もこれまで何かよい兆しというか、兆候が見えれば、それは機を逃さないというふうな趣旨のことをおっしゃっていましたけれども。
(答)おっしゃるとおりですね。私たちはあらゆる手段を尽くしていくと、拉致問題解決のために。これが政府の基本方針でございます。
(問)ということは、今回もよい兆しの可能性がもしあるとすれば。
(答)もし出れば対応します。そのほかにもいろいろ水面下での対応はしておりますが、これは公表はできません。
(問)すみません。信濃毎日新聞の千野と申します。
 先ほどの再試験の関係なんですけれども、昨日の自民党の災害対策委員会の申入れの場でも、大臣のほうから強い憤りというか、そういったお話があったと思いまして、具体的な大臣のアクションとすると、文科省側にお願いすると。
(答)文科省にお願いをして、文科省はもう直接、私立の大学の総長とか関係者にも連絡をいただいて、大学側に対応をお願いしていただいている。国立大学法人は文部科学省が命令できますけれども、私立の大学は文部科学省から強い要請をするということでありますので、もう大臣も直接お電話をして対応していただいている。そういったきめ細かな対応には私からも敬意を表したいと思います。ただ、全校ではないのでね。私の口からは具体的な学校名を言うのは控えさせていただきますが、是非、文部科学大臣の会見のときにはお聞きください。

(以上)