古屋内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成26年1月31日

(平成26年1月31日(金) 8:40~8:48  於:院内閣議室前)

1.発言要旨

 おはようございます。
 私から、今日8時半に発表された昨年12月の労働関係のデータですが、就業者が6,139万人でプラス91万人、失業者が225万人でマイナス34万人、失業率が3.7%でマイナス0.3。引き続きこの数字が良くなっているということであり、また有効求人倍率も1.03と、こういう報告もございまして、確実にアベノミクスが効果を上げてきていると。この上は、総理もいつもおっしゃっているように、地域、そして中小零細企業にまで、しっかり、このアベノミクスの効果が及ぶように、この国会では、予算、あるいは補正予算を早急に成立していただいて、その対策を講じていく、これが一番現内閣の喫緊の課題の一つであると、こういうことを改めて認識させていただきました。これが一点。
 それから、私からもう一点、来る3月27日と28日に、新潟で、新潟県並びに新潟市との共催によりまして、拉致問題啓発のための演劇を開催させていただこうと思っております。もちろん入場は無料でございます。劇団夜想会という、六本木の俳優座でも去年の9月に1週間ほど公演されましたけれども、それのややショートバージョンとして御協力をいただいて、この舞台を開催するということでございます。これは国民の皆様にしっかり拉致問題を啓発していくという一環でございます。これがそのポスターでございます。こういったポスター、これはもちろんネットでも御覧になれます。また新潟、あるいは新潟以外の方も是非足を運んでいただければなと思います。また4月下旬には、日程は確定しておりませんけれども、横浜市内で開催する予定です。
 以上です。

2.質疑応答

(問)NHK、川田です。
 昨日、大臣、ケネディ大使ともお会いになられて、あと、昨日、別ですけれども外務省でも伊原アジア大洋州局長がデービース氏と会いましたけれども、大臣、参院選挙を経て安定政権になって半年たちますけれども、改めて拉致問題解決に向けて、日米の協力の重要性について、あと今後どのように働きかけていかれるかということを教えていただきたいと思います。
(答)昨日ケネディ大使とも話しましたけれども、拉致問題の解決の重要性、そして連携の重要性の考え方は一致いたしました。これは、ケネディ大使という象徴的な大使にそういう認識を持ってもらったということは非常に大きなことだと思います。
 デービース氏も、私も去年も何度か会っていますので、今回、ちょっとスケジュールの都合で今のところ会う予定はありませんけれども、十分私たちの認識と方針は、そして安倍総理御自身の覚悟は、よく承知しておられると思います。そういう意味では、今年は解決に向けて、今までもありとあらゆる手段を尽くしていくということでございましたが、いよいよ、まさしくそれを実行していくという段階に、フェーズに入ってきていると、私もそういう認識をいたしております。
(問)大臣、昨日、大使ともお会いになられた際に、いろいろな日本側の姿勢というのもお伝えしたと思うんですが、大使からオバマ大統領に伝えてほしいということであったりとか、あとは大臣、日朝、バイの関係も大事だとおっしゃられて、一方で米側の圧力とか、そういった協力は必要だというふうに。
(答)そうですね。日本は、私も去年、ワシントンで政府主催の講演会をやったときに、拉致、核、ミサイルの包括的解決というのが日本の基本方針だけれども、日本は拉致問題を、北朝鮮との問題を抱えているから、やっぱり主体的に交渉の入り口において交渉していくということはあるんだと。結果的にそのことは核、ミサイルの解決の糸口にもつながっていくということで、私も昨日、それは大使ともお話しさせていただきました。その考え方には理解を示していただいています。
(問)時事通信ですが、今週、拉致対事務局の職員の方が、訪朝したアントニオ猪木参議院議員について話を聞かれたということなんですけれども、どういう話を聞かれたんでしょうか。
(答)これは、平沼議員連盟会長から私に連絡がありまして、今、アントニオ猪木議員が来た、そして是非話を聞いてやってくれ、という趣旨の電話がありましたので、日程調整しましたが、私は国会でほとんど束縛されていまして時間がないもので、まず事務局に行って話を聞いてもらったと。貴社が公表したこと、御本人がメディアに言ったこと以上のことはありませんでした。
(問)大臣御自身がお会いになる。
(答)全部事務局が私の命を受けて聞いてきていますから、ということです。
(問)毎日新聞の村尾ですが、今後また改めて聞くという予定は特にないんですか。
(答)今のところはない。新しいものが何かあればということだったんですけれども、報告は特になかったということです。
(問)朝日新聞の山下です。
 オバマ大統領の訪日がアメリカ側から発表がありましたが、それについて大臣、期待されるところは。
(答)それは、日本とアメリカは同盟国ですから、常に首脳が意見交換をするという必要がありますし、極めて重要なことだと思います。訪日をされるということなら、当然政府としても歓迎して、しっかり首脳会談、実りのある会談をしていただきたいなと思います。
(問)拉致に関しては、日米首脳会談に期待されることは。
(答)前もこの話はしていますのでね。オバマ・安倍会談でも、前回でもこの拉致問題は言及していますので、当然政府の重要課題の一つでありますし、またアメリカも協力は惜しまないと。ケリー長官が去年、春先でしたか、4月、5月に来たときにも、そういった趣旨の話をしていただいて、今までの長官よりちょっと踏み込んで、この拉致問題についても言及をしていただいていますので、日米の連携というのは大切だと。結果的にこの日米の連携をしっかり強化する、拉致問題についても強化するということが、これは北朝鮮に対する圧力につながります。
(問)何か日本側から拉致に関して提案するというか、アメリカに事前に用意とかは。
(答)それはまだ具体的には申し上げる段階ではないかと思います。

(以上)