古屋内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成25年9月13日

(平成25年9月13日(金) 10:27~10:43  於:内閣府本府1階118会見室)

1.発言要旨

 おはようございます。私のほうから報告させていただきます。
 まず、今週15日が敬老の日でございますが、今年は老人福祉法施行50周年という節目の年でもあります。例年、総理から100歳の方に記念品を贈呈されているようですけれども、今年、ちなみに、100歳を迎える方は2万8,069名だそうでありまして、そのうち男性が4,300名、女性が2万3,800名ということで、女性のほうが長寿ですね。データにも出ていますね。そういうことです。ちなみに、国内の100歳以上の高齢者数の累計が5万4,000名、そのうち男性が6,700名、女性が4万7,000名ということでございます。最高齢は、女性が大川ミサヲさん、115歳、男性が百井盛さん、110歳ということで、世界一の長寿国にふさわしい、こういった数字でもあらわれているというふうに思います。改めて思いますことは、我々閣僚も含めて、日ごろの健康管理には十分気をつけて、健康で長生きすることが大切だなということを、改めてこの数字を見て実感いたしました。
 ほかには、私のほうから報告事項として、まず、9月18日に開催をされますASEANプラス3国際犯罪閣僚会議及び、今回初めて開催をされますASEANプラス日本国際犯罪閣僚会議に出席をするため、17日から19日までの間、ラオスに私は出張いたします。各閣僚との意見交換とかラオス首相との会談等を行って、国際犯罪対策の協力強化のための国際連携に役立てていきたいと思っております。また一方では、やはり拉致問題解決についても、その協力についても出席各国に訴えていきたいと思っております。これが1点。
 それから2点目は、拉致関係では、16日、これは祝日でございますが、日比谷公会堂で開催をされる家族会、救う会、拉致議連、そして知事の会、地方議員の会の共催による国民大集会に、私も出席をさせていただいて御挨拶をさせていただくことになっております。拉致問題はオールジャパンでしっかり解決していかなきゃいけない、この強い覚悟とメッセージを北に発信すること、これが極めて大切でございます。その一環として、こういう形で開催をされます。私も出席をさせていただきます。
 それからもう1点、明日ですが、私、この「めぐみへの誓い」という、これ、俳優座で10日から15日までやっておりますけれども、私、午後の部、午後2時からございますので、是非見に行こうと思っています。私のフェイスブック友達もこれにかかわっておりまして、あらかじめ情報もいただいておりますので、拉致の対策本部事務局の幹部とも一緒に見に行こうと思っております。
 それから、もう1点です。これはもう皆様にもお手元にお配りをさせていただいておりますが、24年度の各地方公共団体による拉致問題に関する理解・啓発の取組について、ずっとこういう形で取り組んでおります。これは、今度はもうちょっとアップ・ツー・デートなものを出していきたいと思いますが、今年に入りましてから各地区でいろいろ御協力をいただいております。その姿がこのペーパーを見ますと大体分かると思いますので、こういう形で、理想は、ここの空白の欄が全て埋まるというのが理想だというふうに思いますので、この空白の欄が埋まっていくように、各地方あるいは関係団体等々にも、これからも督励をしていきたいと思っております。
 私からは以上であります。

2.質疑応答

(問)すみません、朝日新聞の赤井と申します。
 防災の関係でなんですけれども、首都直下地震の被害想定、先日、秋口めどにする、だけど、あえて急いで、期限ありきではというようなお話をされたと思いますが、今は大体、大臣の頭の中ではどのぐらいのイメージに発表するのか。
(答)この前も首都直下のワーキンググループ、開催をさせていただきまして、そこでいろんな議論が出ております。今これを精査しながら、まだ議論の積み残しの部分が、どこがあるかということをしっかり見極めた上で、発表の時期を決めていきたいというふうに思っております。今、ですから、いつということはまだはっきり申し上げることはできません。
(問)秋口にもう行われるという感じにも。
(答)いや、やはりこれは出口を決めるということではなくて、もう十分これで全委員の方々が、よろしいですね、特に議論の残されたところはないですねって、皆様方に御納得をいただいた上で発表しようと思っていますので、その手順にのっとってやっているということでございますから。
(問)今回、オリンピックが来ることも決まった中で、なかなか海外への訴え方というか、発表の仕方も、何か考えて伝えていくというのはありますか。
(答)これは、例えば南海トラフの巨大地震の主査を務めていただいている河田先生、防災の専門家ですよ。日本の第一人者だと思いますが、河田先生も、東京オリンピックというものが決まったので、これに対してしっかり国土強靭化、防災の対策を、安倍内閣のもとでしっかり優先順位をつけて取り組んでいく必要があるんではないかというような発言もされているようでございます。それは非常に傾聴に値する意見だと思っておりまして、やはり2020年のオリンピックに向けて、世界一安全で、そして、どんな災害が来てもそれに耐えられるオリンピックの環境づくりをつくり上げていくと、これは政府の責任だと思っています。私も担当大臣として、その取組をしっかり加速化していきたいと思います。
(問)朝日の斉藤です。
 このいただいた拉致の冊子のことについてですけれども、まず、大臣から見て、この上の欄の項目がありますけれども、特にこの啓発活動に重要だと思われる項目というのは。
(答)これ、全部大切ですよ。
(問)その中で。
(答)全部やっていただくのが大切ですね。
 それから、やはり都道府県の議会、大分私ら働きかけまして、これ、議会の中に議員連盟がないところがもう少なくなりましたので、まず、少なくとも県議会は全国でつくっていただきたいなということを私たちは強く要望したいと思っております。
 それと、このDVDの上映とかありますけれども、やはり子どもたちに対する教育って非常に大切です。この中にはそれが入っておりませんけれども、やはり学校、小学校、中学校、高校を含めて、この取組は文部科学大臣とも今連携をして、「めぐみ」のDVD、アニメ等々を見てもらうと、子どもたちに。その作業を進めておりまして、着実にその比率は上がってきておりますので、これをしっかり上げていって、やはり子どもたちにそういう認識を持っていただくということは、家の中でもそういう話しますので、そうすると、やはり拉致問題というものを正しく理解していただけることにつながるというふうに思います。そんな取組を是非やっていきたいなというふうに思います。
 そのほかも、こういった、この上のほうに挙げている項目は、しっかり働きかけをしていくことが大切ですね。
(問)もう1点。この横のほうで、まだ地域によってむらがあるようにも見えるんですけれども、この足りない県にはどういうような取組を。
(答)これはだから、県にお願いするとか、あるいはそこの議員さん、あるいは当該地域選出の国会議員の皆様とかにも、こういう形になっていますので是非御理解と御協力のアプローチをしていく、こういう丁寧な取組が必要だと思いますね。やっていきたいと思っています。
(問)NHKの川田です。
 関連なんですけれども、被害に遭われた方々がいらっしゃるところはやっぱりすごい関心があったり、そういうのが評判になっていたりとか、大臣もいらっしゃる岐阜は非常に埋まっていますけれども、大臣も、この結果を手にしての所感というか、どういった感想とか、何かそういったことを伺わせてください。
(答)むしろこれは、やはり1年前はかなり空欄が多分目立っていたと思うんですよね。それがここまでこういうふうに空欄が埋まってきたということは、やはり地域の皆さんも御協力をいただいて、そして拉致問題に認識を新たにしているという証左だと思います。これからもこういう地道な働きかけは、極めて国民・世論という視点から大切だと思います。
(問)NHKの加藤です。
 先ほど首都直下地震の想定のお話出ましたけれども、精査をしてから、出口を決めるものじゃないというお話ありましたけれども、それは逆に、議論が延びたら、秋を超えて来年の冒頭というか……
(答)いや、それはないですね。
(問)延びることはあり得ますか。
(答)というのは、もうほぼ議論は大体集約をしつつあります。それで、そこの残された宿題を今、検討委員会の中で議論しているわけです。だからこそ私は秋口ということで、日付ははっきり言っていないですけれども、そういうふうに申し上げる。それは、そこまでには十分収斂(しゅうれん)していくだろうという想定のもとに言っているわけでありますから。
(問)先ほどの話に戻るんですが、地域ごとの取組の中で、地域ごとに空欄が多かったりしているところがあるんですけれども、地域的な特色について、大臣はどのように分析をしているかを。
(答)特色というか、やはり拉致の被害者がいらっしゃる県とか、こういったところはかなりこの空欄が埋まっていますよね。それから、やはりもう一つ、首長さんとか議員さんとか、あるいは知事さんとか、そういった責任者の方々に熱心に取り組んでいただいているかどうかというのはやはり影響するんでしょうね。ですから、そういったところには皆さん、責任者の方々には働きかけをする必要があると思います。
 それから一方では、民間のボランティア、NPOを含めて、そういう支援団体が熱心にやっているところはかなり運動が浸透していますよ。ですから、そういった方々の情報をしっかりとりながら、そういった協力をしていただいている民間セクターの方々にも、さらにアプローチをしていくという必要もあろうかと思います。
(問)毎日新聞の村尾です。
 北朝鮮の寧辺の原子炉で再稼働しているんじゃないかということで、衛星写真がアメリカの研究所のほうから発表されていますけれども、大臣のほうで何かその事実関係、どういうふうに今現時点で認識されているか。
(答)報道でそういうことがあることは承知をいたしておりますが、それ以上のことは、私、直接の担当の大臣ではございませんので、それは、発言は控えさせていただきたいと思います。
(問)やわらかい質問で。冒頭、女性のほうが長寿だという話がありますけれども、この世の中、男性陣にエールを何か。
(答)数字は、これは客観的な数字なので、平均寿命も女性が86歳ですか、男性が約80歳ということで違う。これは厳然たる事実ですので、しっかり受け止めて、我々も、男性軍も、皆さん含めて、健康にはしっかり気をつけて、健康で長生きをするということに尽きるんじゃないですか。頑張ってください。
(問)頑張ります。
(答)余り不摂生しないように。
(問)頑張ります。それで、関連なんですが、大臣の健康への取組は。
(答)健康への取組ですか。私はやはり、まず食事を余りたくさん過多にとり過ぎない、太らないということは気をつけていますね。私ね、早起きなんですよ。朝5時前後には大体起きますから、これは健康にいいですね。皆さん、早起き苦手な人は、是非早起き督励、頑張ってください。時間が有効に使えますよ。
(問)NHKの川田ですけれども、大臣、冒頭でもおっしゃっていますけれども、16日の集会なんですけれども、大臣はここでも御挨拶されると思いますが、拉致問題、ちょうど日朝首脳会談から、あれから11年たつ、その前に行われる集会ですけれども、大臣、そこではどのような思いで臨まれるか。
(答)これはもう私、何度も申し上げているように、安倍内閣のもとで、安倍総理御自身も、絶対自分の代のときに解決をするんだという強い決意と覚悟を示しています。私も、この問題を安倍総理とともに長く携わってきた閣僚として、何とかこの安倍政権のもとで解決をしたいと、その思いはしっかり訴えさせていただこうと思います。その環境は整いつつあると思っています。

(以上)