古屋内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成25年5月14日

(平成25年5月14日(火) 8:38~8:44  於:合同庁舎第2号館18階第4会議室)

1.発言要旨

 みなさん、おはようございます。
 今日の閣議では、私が担当しています第3回国連防災世界会議の開催都市決定についての閣議了解をいただきました。第3回国連防災世界会議を平成27年3月に仙台市で開催することといたします。この会議は国際的な防災戦略について議論する国連主催の会議でありまして、2015年にその終期を迎える「兵庫行動枠組」の総括を行うとともに、その後継となる新たな防災戦略の策定を行うことを目的とするということで、極めて世界的にも重要な会議でございます。東日本大震災をはじめとした多くの災害から得られた知見、教訓を強く発信し、新たな防災戦略策定を主導するとともに、この会議を成功させるため政府一体となって取り組んでいく所存であります。仙台市以外からも誘致の御要望もございましたけれども、総合的に判断して仙台市が最も適当であるという客観的な判断のもとに仙台市に決定させていただきました。
 参加者は、前回4万人だったのですけれども、今度は6万人規模にまでいくだろうということで、大規模な国際会議が仙台市で開かれるということになっております。これが1点であります。
 それから、2点目は、私のほうから、これは梅雨期及び台風期における防災態勢の強化ということで、梅雨期に当たりまして、今日付けで中央防災会議の会長、これは内閣総理大臣ですけれども、から都道府県の防災会議会長、これは各都道府県知事です、及び関係機関の代表あてに防災態勢の強化についての通知の発出をいたします。毎年、この時期に台風とか大雨による被害が出ておりますので、人命の保護を第一として万全を期していただくことが趣旨であります。
 それから、国土強靭化関連でございますが、16日と17日に国土強靭化について、仁坂和歌山県知事及び河野宮崎県知事と意見交換をさせていただきます。国土強靭化の計画の策定に当たっては、関係者とできるだけ多く意見を聞いて対応していくという私の考えに基づいて、こうやって精力的に意見を聞いております。下旬までに取りまとめる今後の対応の中にしっかりこういった意見、よいものは取り入れて反映していきたいと思っております。
 以上です。

2.質疑応答

(問)NHKの島川と申します。
 国連の世界防災会議の関係ですけれども、これまで東北での開催というのを志向していたわけですけれども、改めて復興からの回復の度合いをどう発信していくかとか、防災会議までにどのような戦略で政府として臨んでいかれるか。
(答)今御指摘のあったように、東日本は大変大きな災害を経験しましたので、先ほど申し上げましたように、知見とか経験をこの防災会議の中でしっかり活かしていくということが大切だというふうに思っております。当然、2015年の開会までに少し時間がありますので、そういったものをしっかり取りまとめて、国際会議の中で我々が取り組んだもの、そしてよかったもの、あるいは反省すべきものもあろうかと思いますので、そういったものを包含して我々としては提案していきたいと思っています。
(問)やはり仙台市が一番適当だというのはそういった観点から。
(答)そうですね。あとはやはり人口規模、市の規模もありますし、それからこれは基本的に市の財政負担も伴うものでございますので、仙台市ぐらいの街でないと、それから人が6万人来ますので、これは受入れ態勢のことを考えると、仙台市が一番適当だろうと、そういうことですね。

(以上)