古屋内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成25年4月19日

(平成25年4月19日(金) 8:55~9:05  於:内閣府本府1階118会見室)

1.発言要旨

 どうもおはようございます。
 今日の閣議は、私の管轄の関係は、無差別大量殺人行為を行った団体の規制に関する法律、その施行状況に関する報告をさせていただきました。報告には、平成24年中の同法に基づく観察処分の実施状況の他、オウム真理教に対して依然として麻原彰晃こと松本智津夫が絶対的とも言える影響力を有していると認められる状況を記載させていただきました。警察は引き続き関係機関と緊密に連携をして、その実態解明に努めるとともに、組織的な違法行為の厳正な取締りと必要な警戒警備を実施しているところであります。今後とも、これらの対策に万全を期すよう、国家公安委員長として警察を適切に指導してまいりたいと思います。これが1点でございます。
 それから、これは御報告と通知でございますが、来週月曜日、22日、拉致関係でございますけれども、拉致問題に関する有識者との懇談会、第2回目の会合を開催いたします。前回は3日で、これは第1回ということで、総理も出席をして、非常に活発な議論が行われましたけれども、今回も有識者が入って、ほぼ全員が出てこられると思いますので、また良い議論をさせていただきたいなと。時間や場所については改めて事務局のほうから御説明をさせていただきます。なお、今回は総理の出席は予定しておりません。
 それからもう1点。明日、兵庫県に視察をさせていただきます。まず1点が人と防災未来センターの視察でございまして、「阪神・淡路大震災記念 人と防災未来センター」を視察させていただきます。災害教訓の継承だとか防災意識の啓発の実践的な取組を知る、そして今後もそういったことを生かしていく良い機会だと思いますので、視察をしてまいりたいと思います。その後は井戸兵庫県知事と意見交換をさせていただく予定です。これは国土強靭化についての考え方について井戸知事と意見交換をさせていただくと、こういうことであります。
 以上ですね。

2.質疑応答

(問)共同通信ですが、明日の井戸県知事との会談なんですけれども、これはもう少し具体的に申しますと、なぜ井戸県知事。
(答)まず、阪神・淡路大震災もございましたし、また、過日、淡路の地震があって、私も知事とも緊密な連携をとりながら対策に当たらせていただいて、テレビ会議等々も行いました。そういったこともありまして、是非、井戸知事とは、ちょうど兵庫に行きますのでね。この間は報告に来ていただいたんですよ。だから、ちょうど今度は私、兵庫県に行くので、会おうかと。それからもう1点、井戸知事だけではなくて、例えば京都府知事が全国の知事会の会長でありますから。それから、あと各ブロックごとの知事ですね、九州も含めて、そういった方々とはこれからもお越しいただいたり、あるいは私が出張のときに赴いて意見交換をさせていただいたり、そういった取組はしっかりしていきたいと思って。
 というのは、もう私、何度も申し上げているように、有識者懇談会にも知事が入っているんですね。何で知事を入れているかというと、やっぱり地元の意見をしっかり聞くけれども、一方では、この国土強靭化というのは全ての事業を全部ひっくるめるわけにいかないんですよ。やはり優先順位を付けて、そして、速やかに対応しなければいけないものを選択してやっていく。そういうときに知事の責任というのは非常に大きいですね。ですから、そういった認識の共有をしていただくというためにも、この各知事とは積極的に意見交換をさせていただこうと、こういうことです。
(問)朝日新聞の松井と申します。
 昨日、官邸に病院船の関係で議連の方々が要望にいらっしゃいました。予算のことについては古屋大臣と御相談するようにというふうに首相から指示があったというふうに衛藤会長がおっしゃっていましたが、病院船の進捗状況はいかがでしょうか。
(答)これは、検討会議で検討をいただいて、報告をいただいていますけれども、幅広い選択肢の中から考えるべきでしょうね、なぜ病院船ということかと。要するに、いざ災害が起きたときに医療関係の対応をするためですね。しかし、一方では、病院船というのは1隻で300、2隻は必要ですから600億円という、大変な大きな財政負担にもなる。 じゃ、本当に普段からそれを活用できるかというと、なかなかそれは難しいと。私、常に申し上げているように、災害対策というのは必要ですけれども、やっぱり平時でも活用がある程度できて、有事になったら切替えていくと。こういうような考え方も非常に大切ですね。だから、そういう視点から、新造船ということだけではなくて、もっともっと幅広い考え方があるというふうに思っております。総理にもそういったようなことは私からも報告はしておりますが、総理からしっかり古屋大臣の下で考えるようにという指示もいただいておりますので、そういう考え方に立って取り組んでいきたいなというふうに思っています。
(問)今おっしゃったもうちょっと幅広い考え、もうちょっと具体的に言うとそれはどんな形でしょうか。
(答)だから、申し上げたとおりですよ。新造船を作るということだけが選択肢じゃないということです。
(問)共同通信ですが、来週の有識者の懇談会というのは主にどういった議題について。
(答)これは前の1回目も議題についてとか中身については私、報告していません。それから、有識者の皆さんにもそういった中身は言及しないようにとお願いしておりまして、これは別に情報を隠しているわけでも何でもなくて、やはり良いアイデアについては、良い考え方については、本当に政府として取り組んでいきたいと思っているんですよ。そういう意味では真剣味の現れなんですね。有識者懇談会で意見をして、何となく聞き終えたというような会議ではありません。というのは、御承知のとおり、メンバーはみんな同じ意見を持っている方じゃないんですよ。そういった方々を選んでいるんです。ですから、私は、この有識者懇談会で統一意見をまとめていただいて、提案をしていただく、よく審議会とか有識者会議である、そういったことは一切考えていないんです。やはり皆さんから情報、あるいは今までの経験からいろんな考えがあるんです。その考えを虚心坦懐にお伺いをして、最終的にどういう対応をするかは、これは本部長である総理、副本部長である官房長官、外務大臣、そして私、担当大臣の下、こういったメンバーが中心になって決めさせていただくと。その一つの有力な指針にさせていただこうと。こういうことでありますから、ちょっと具体的にテーマということについては、ここで申し上げるのは控えさせていただきたいと思います。
(問)ゴールデンウィークの韓国、アメリカ行きなんですけれども、日程は先日発表していただきましたが、それに合わせて例えば向こうでどなたかに会うだとか、具体的にアポがある程度固まってきている方というのはどなたかいらっしゃいますでしょうか。
(答)これはちょっとまだ具体的に申し上げるわけにいかないんで。ニューヨークでシンポジウムあるいは大会をさせていただくということは決定でございます。もちろん、時間をかけてやっぱりあっちへ行くわけですから、できるだけいろんな関係者に会って会談をしたいなということで取り組んでいることは事実です。
(問)災害時多目的船なんですけれども。
(答)多目的船じゃない。病院船でしょう。
(問)病院船ですね。新造船でないとすると、民間のものを有事の際にチャーターするといった方向とか、そういったものを。
(答)公明党さんが提案をしていただいていますよね。それはもう御存じだと思うんですけれども、やっぱりああいう考え方も非常に有力な手段の一つかなと思いますね。だから、皆さんの御提案をいろいろ聞きながら、やっぱり費用対効果、そして平時での活用等々も総合的に判断をして決めていくべきだなというふうに思っております。

(以上)