山本大臣の車座ふるさとトーク、島津製作所視察について

写真1
車座トークで安倍政権の科学技術政策を説明する山本大臣
写真2
若手研究者の話を聞く
写真3
島津製作所・田中シニアフェローからプロジェクトの説明を受ける
写真4
次世代質量分析装置の実機の説明を受ける(1)
写真5
次世代質量分析装置の実機の説明を受ける(2)
写真6
次世代質量分析装置の実機の説明を受ける(3)

 平成25年3月30日(土)、山本大臣は、京都大学清風荘で行われた「車座ふるさとトーク」で若手研究者と意見交換を行ったのち、島津製作所において最先端研究開発支援プログラム(FIRST)の現地視察を行いました。

 車座ふるさとトークでは、若手研究者から、それぞれの研究内容の紹介の後、研究環境や研究者の評価に関する問題や、政府に対する要望などを聞きました。

 (主な意見)
 ・出口が見えているものだけでなく、もっと長期的な視点で基礎研究を支援する仕組みを考えて欲しい。
 ・論文数やインパクトファクターだけでなく、独創性を評価するために、人による「目利き」が重要。
 ・若手研究者が立ち上がるために巨額の投資は不要。次世代を育てるためには少数に大きな額を配分するのではなく、少額でも多数に配分するようにして、新しい研究に水をやって欲しい。
 ・5年の雇い止めは研究者の実情に合っていない。
 ・博士人材は英語も堪能なグローバル人材。教員にするとか、政策立案の場、企業でももっと活用されるべき。
 ・企業と大学、研究者同士でもニーズと知識をつなぐ出会いの場づくりをして欲しい。

 その後、島津製作所に移動し、田中シニアフェローからFIRSTプログラム「次世代質量分析システム開発と創薬・診断への貢献」プロジェクトの成果と今後の可能性について説明を受けたのち、実際に開発された装置を視察しました。
 田中シニアフェローからは、「この成果は日本だからこそできたと考えている。高い目標に向かって工学と医学、ソフトウエア開発のような異分野が融合していくこと、一人の天才よりも、ものづくりのチームワークがこれからのイノベーションを生み出すのではないか」とのお話があり、山本大臣もこの考え方に大変感銘を受けたと述べられました。

 終了後のぶら下がり取材では、田中プロジェクトのような成果を生み出すFIRSTプログラムを高く評価している。複数年度で研究開発を支援できるこのような仕組みの後継を考えていきたい。若手研究者の意見交換会も非常に有意義だった、博士人材をもっと活用できる仕組み、若手を応援できる環境が必要と感じたと述べられました。