山本内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成26年5月13日

(平成26年5月13日(火) 10:08~10:21  於:中央合同庁舎8号館1階S106会議室)

1.発言要旨

 新庁舎に移って、広い会見場になって初めての記者会見を行わせていただきたいと思います。
 本日の閣議において、内閣府設置法の一部を改正する法律の施行期日を定める政令と、それから、この施行に伴う関係政令の整備等に関する政令を決定いたしました。これは4月に成立したSIP(戦略的イノベーション創造プログラム)を創設すると。更には、総合科学技術会議を総合科学技術・イノベーション会議に改組をするということで、これによって5月19日付でいよいよ総合科学技術・イノベーション会議という名前になるということになります。これについてはいろいろイノベーションをしっかりと国民に周知していくための新しいプロジェクト等々も考えておりますので、5月の末ぐらいにはまたここで発表できるんではないかと思います。いずれにせよ、イノベーション会議という名前になりましたので、しっかりイノベーションを科学技術政策担当大臣として推進をしてまいりたいと決意を新たにいたしました。
 今日は新しい会見場に来て初めてのプレゼンなんですが、北方領土動画のエリカちゃん第4弾を行いたいと思います。エリカちゃんは北方領土キャンペーンのゆるキャラですが、皆さんに分かっていただきたいのは、極めて難しいのは、ゆるキャラなんですが、あまり突き抜けられないと。不真面目にとられたら本当に困るので、突き抜けられない中でいかにこのエリカちゃんという動画を使って北方領土問題に関心を持ってもらえるかということで、北方領土といいますか、北方対策本部のスタッフがいろいろと知恵を絞りながら作ってまいりまして、それでもいろいろ新しいキャラクターを登場させるということで、今回の動画、なるべくこれは、しかも学習コンテンツ第4弾なので、クイズを通して北方領土の現状を分かってもらおうと。
 このような試みなんですが、今まで国後、択捉、それから色丹と行ってきましたから、今日の新キャラクター、エリナちゃんは歯舞ですので、これで一応完成したことになるんです。エリナちゃんは歯舞出身なんですが、歯舞は昔、昆布漁とそれからカニ漁が、特にカニ漁が盛んだったということで、エリナちゃんは歯舞の漁師の娘と、このようなキャラクターになっていまして、シャキシャキした性格なんですね。私が勝手に想像しているんですが、非常にきっぷがいいエリナちゃんが今日、今回登場します。エリナちゃんとそれからエリカちゃんが協力をして、カニ漁をするためにカニの網を探すと。そのプロセスの中でいろいろなクイズが出てくるということです。簡単に言いますが、非常に難しい、突き抜けられない中で一生懸命考えているんです。
 エリカちゃんは、ポイントは納沙布岬にいるんですが、崖に住んでいるということなんですね。それからエリオ君はボーイフレンドで、アウトドア好きの登山家というので、これ以上なかなかキャラを立てると大変なことになるので、ここまでしか言えません。ボーイフレンドであることは確かなんですが、国後島で、火山がとにかくある、温泉もある、そのような島に住んでいます。それからエリマル君は最初はエリカちゃんと同じぐらいの体型だったんですが、私がキャラクターをしっかり強めるということで、少し大きくしました。エリマル君は料理が得意ということで、とにかく食いしん坊なので。択捉島に住んでいます。択捉島はサケ、マスの漁獲量が多いということで、4島の中で一番大きい島です。博士タイプのエリヨシ君も登場させまして、めがねかけているんですが、エリヨシ君は色丹に住んでいるということで。今回はシャキシャキっとした性格のエリナちゃんが出てくるということです。それでは少しデモンストレーションを行いたいと思います。

 

 (学習コンテンツのデモンストレーション)

 

 今日のプレゼンはこれぐらいにしたいと思いますが、何か御質問があればお受けしたいと思います。

2.質疑応答

(問)科学新聞、中村です。5月19日付で総合科学技術・イノベーション会議が発足すると。
 改めてなんですけれども、総合科学技術会議からイノベーション会議に変わることで、何が変わるのか、どういうことが期待されているのか、改めてお伺いします。
(答)総合科学技術会議と総合科学技術・イノベーション会議の違いですが、イノベーションを正式に総合科学技術会議としての所掌の一つに位置付けたということは、これからいろいろなことを扱っていく視野が広がるということを意味すると思うんです。イノベーションということになると、イノベーションに付随した規制改革とか、様々な問題に視野が広がっていくということがおそらく一番の違いだと思います。
(問)文部科学省の審議会の報告書に、来週にも決定されるかと思うんですけれども、その中で、総合科学技術会議に今の各省庁でバラバラにある競争的資金をきちんと整理し議論してほしいと、そういうふうな話があるんですけれども、それについて大臣はどのようにお考えでしょうか。
(答)その話は正式には私のところには届いていないですね。いずれにせよ、そのようなもし要望があるとすれば、きちんと検討しなければいけないと思うんですが。いずれにせよ、総合科学技術会議が科学技術政策全体を俯瞰(ふかん)していくという立場ですから、今の話はまだ直接入ってないんですが、いろいろなそのような要望があれば、総合科学技術会議で検討するということになると思います。
(問)読売の梁田です。領土・海洋の分野の関係でお聞きしたいんですけれども、南シナ海での中国とベトナムとの衝突がいまだに続いていますが、先日、大臣、テレビ番組の出演の中で、ASEANの行動規範策定の動きを日本としても中国との交渉を後押しすべきだというお話があったんですが、具体的に大臣所掌なさっている分野ではどういった後押しというのが考えられるのかというところを伺いたいんですけれども。
(答)具体的な後押しというか、既におそらく岸田外務大臣も何度か言及をされていると思うんですが、日本政府の基本的な立場は、力による一方的な現状変更はこれはやるべきではないということで、いかなる問題であっても、これは対話によって平和的に解決するべきだという立場ですから、当然、今回のような南シナ海の事案については、対話でこれをしっかり進めてもらいたいということを関係国にしっかり促していくということが基本的立場だと思います。そのような意味からいうと、一昨日のテレビ番組だと思うんですが、「新報道2001」だったでしょうか、その中で申し上げたのは、COC(行動規範)のような交渉を今、中国とASEANが行っているわけなので、このような動きについては日本政府としてこれをしっかりと後押しをしていくと。これは外務大臣もおっしゃっているとおりの立場だと思います。
(問)先程もチラッとおっしゃったんですけれども、イノベーションを国民に周知していくプロジェクト、それは具体的に言うと、第1次安倍内閣で作ったイノベーション25のようなイメージのものを想定されているのか、もう少し国民運動的なものを考えて。どのようなものを具体的に考えていらっしゃるか。
(答)今弾込めをしているところなので、大体プロジェクトが固まったら正式にここで発表したいと思います。一言で言うと、国民一人一人というか、国民の皆さんにイノベーションの意義、イノベーションの意味、そのようなことを考えてもらえるような少し分かりやすいキャンペーンを行いたいなと思っていまして、これも正式に決まってからまた発表したいと思いますが、内閣府の中には、科技部局の中にはチームを作りましたので、そこはしっかり行っていきたいと。一応、山本科学技術政策担当大臣と小泉進次郎内閣府政務官が中心になってチームを作ることになると思います。これは5月の末ぐらいにもう一回きちんと固まった時点で、ここでプレゼンをさせていただこうと思います。
(問)NHKの高野です。先程の関連です。チームを作ったというのは、もう既にあるということですか。
(答)これから固めるので、まだ現時点では発表できるような段階ではないんですが、ただ、このようなプロジェクトを行うということだけは予告編で今日申し上げているということです。いろいろ少し知恵を考えたいと思いますから、若い人を中心にしたチームにしたいなと思っています。
 よろしいですか、ありがとうございました。

・説明資料(PDF形式:203KB)


(会見では一部動画を使用しています。)

(以上)