山本内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成25年7月23日

(平成25年7月23日(火) 10:59~11:12  於:合同庁舎4号館7階742会議室)

1.発言要旨

 何とか勝ち抜いて帰ってまいりました。またこうして皆さんといろいろ議論できるのは大変幸せに思っています。ますます慎重に発言を心がけたいと思っています。
 今日は、閣議の中身については特に御報告することはありません。
 一つ申し上げたいことがあります。例の原子力委員会の在り方見直しのための有識者会議の話ですが、先月25日に内閣官房で、私の下に原子力委員会の在り方見直しのための有識者会議を立ち上げるということを発表させていただきましたが、今般、会議に御参加いただく10名の有識者を決定いたしました。7月30日の午後1時から第1回の会議を開催することといたしました。座長は学習院大学法学部の森田朗教授にお願いをして、会議の方ですが、いろいろ考えて、原則公開で行わさせていただくようにいたします。それから、会合の詳細等については内閣官房のホームページで発表させていただきたいと思います。本件についての問い合わせは、内閣官房副長官補室の石井参事官までお願いできればと思います。
 私からは以上です。何か御質問があればお受けしたいと思います。

2.質疑応答

(問)選挙を勝ち抜いてきたわけですけれども、改めてこれから取り組むべき課題について教えていただければ。
(答)やはり安倍内閣の最大の使命は強い経済を取り戻すということだと思うんですね。実は選挙戦でもそこを一生懸命訴えてきたんですが、基本はやはり、強い経済がないと社会保障に回す財源もないし、強い経済がないと必要な中小企業対策等々もできないし、経済成長がなければ財政再建もできないし、経済が衰退して国力が落ちれば外交・安保にも影響があるということで、やはり強い経済を取り戻すと。ようやく、今日も月例経済関係の会議ありましたが、閣議の後。実体経済は本当によくなりつつあるので、これをとにかく確かなものにすると。そこに全力を尽くすということだと思います。
 総理も、きっと幹事長も同じお気持ちだと思いますが、これでねじれが解消したということで、逆にやはり責任が重くなってくるし、やはり一つ一つ政策の成果を見せていかなくてはいけないので、あくまでより謙虚に、しかし大胆に、是非行っていただきたいと思いますし、総理を全力で6年間、一応また任期を得たので、全力でバックアップしていきたいと思います。
(問)昨日の安倍総理の会見で、秋の臨時国会では関係の法案、成長戦略に関係する法案を出したいと。山本大臣の下では、秋の臨時国会については、どのような法案を考えていらっしゃいますか。
(答)今のところ、少し具体的に、もう一度整理してみないと言えないところもあるんですが、とにかく成長戦略については、私の担当している分野でいろいろなインプットをさせていただきましたし、これが骨太の方針にも反映されましたから、自分が直接担当していない法案であっても、それは多分、内閣府の特命担当大臣として、いろいろな意味で貢献できたのではないかと思っています。
(問)日刊工業新聞の小川と申します。原子力委員会の見直しなんですけれども、改めてお聞きしたいんですが、大体いつぐらいまでに見直しを決めるのかと、そもそも何のために見直すのかというのを、改めて大臣のお口から。
(答)見直しをいつ頃までにというのは、今までも何回か発言していると思うんですが、基本的な方針は秋とか、やはり年末ぐらいまでにはまとめたいと思いますし、見直しの法案についても、これもなかなか簡単ではないと思いますが、秋から始まる臨時国会で出せるように、あるいは、それがだめなら次の国会になるかもしれませんが、最大限に努力をしたいと思います。
 見直しの必要性は、これは前政権でも見直しについての中間報告のようなものをまとめられて、まだ具体策まではいっていなかったんですが、やはり時代とともに原子力委員会の役割が大きく変わってきたということが一番だと思います。
(問)共同の野見山です。今日、参院選後初の閣議ということで、総理の方から各閣僚に対して、今後に向けた指示のような御発言はあったんでしょうか。
(答)閣僚懇の中身は、確か外に言わないことになっているので、官房長官に聞いていただければと思います。
(問)あともう1点、参院選全体の結果の受け止めについて、大臣、どのように受け止められるか。
(答)それは、一言で言うと、やはり国民の皆さんの安倍政権に対する期待。特に景気回復、経済再生に対する期待だと思っています。
 ブログに書こうと思っているんですが、やはり今回、本当に有望な新人の方々が当選してこられたということなんですが、その方々に、これもブログできちんと書こうと思っているんですが、二つのことを分かっていただきたいなと思っているのは、一つは、今度の選挙は本当に順風というか、本当に風に乗った選挙なので、これが本当の選挙ではないです。やはり3日間しか地元に帰れなかったのに圧勝するというのは、それはもう普通の状況ではないので、だからこれは、本当の選挙というのは実はもっと厳しいものだから、特に本当に優秀な方々が当選されたので、次の選挙に向けて、そのことを踏まえて、是非強力な組織というか体制を作っていただきたいなというのと、もう一つ、何で選挙に勝ったのかということですよね。それは一言で言うと、やはり安倍政権、安倍総理に対する期待、安倍総理の人気がすごく大きかったんだと思うんですね。新人議員の方々だけではなくて、再選された我々も忘れてはいけないと思うんです。だから、ここから本当に厳しく、メディアからも国民の皆さんからも見られると。自民党が例えば元の自民党に戻るようなこととか、何か古い体質が出てきたような話というのは決して望ましくないし、それから、やはり安倍政権に対する期待でこれだけの議席を増やすことができたと。この政権をしっかり盛り立てていくということがすごく大事なんだということは、是非当選した新人議員の方々には分かっていただきたいなと思っています。
(問)テレビ朝日の吉野と申します。先程の原子力委員会の見直しについてなんですけれども、大臣、早ければ秋の臨時国会とおっしゃいましたけれども、夏は夏休みみたいなのもありますし、お盆もあるし、スケジュール的には結構タイトになるんじゃないかなと思うんですけれども、ペースもそうですし、どういった見通しを持って。
(答)そうですね。それはとにかく、まず第1回の会合を始めていただかなければいけないので、中身は相当な議論が必要だと思うんですね。場合によってはいろいろな、多分視察とかも必要なのかもしれない、まだ分かりませんが。ですから、スケジュール的にはタイトですが、やはりできるだけ早くまとめる努力はしたいと思います。基本的な方針という点で言うと、秋ぐらいまでにとは思っているんですが、ちょっと分かりません。少なくとも、年末ぐらいまでには基本の方針を作って、臨時国会のうちに通せるのが一番だし、それができなければ次の国会になるかもしれませんが、やはりそれはできるだけ早く法案化できるように努力したいと思います。
(問)ライターの藤井と申します。今回の参議院選挙からインターネットの選挙活動が合法化されたということで、大臣御自身もブログでの発信など積極的でいらっしゃいます。今回の選挙戦を見て、御自身のことでも大丈夫なんですけれども、ネットでの活動がどのような影響を与えたのかというふうなことをお聞かせいただければと思います。
(答)まず一つ、立候補した側、政治家の側からいくと、自分の政策、主張、政治哲学、そういうものを国民に対して発信できるツールが増えたということは、これはものすごくいいことだと思うんですね。今度のネット選挙解禁で、どのくらい投票結果に影響があったのか、どのくらい政治を動かしたのかということについて言うと、やはりそれほど大きなインパクトはなかったかもしれないんですが、これは未来に続いていくのではないかと。つまり、一つのきっかけとして、これからネット選挙がより選挙の趨勢(すうせい)にも影響を与えていく、あるいは政治を動かす力になっていくという、そういう直感だけは持つことができたと思っています。
 それから、私の場合はラインを行っていなかったんですが、ブログとツイッターと、それからフェイスブックで発信をしてみたんですが、自分の経験からいくと、世論調査でもネット上の情報のうちどれを参考にするかという中ではブログがやはり多かったということ、結果もあるんですが、やはりブログに一番インパクトがあったと思うんですね。ブログに反応がありました。ツイッターはフォロワーが、当初の感覚より全然少ないんですが、目標よりも。14万人なんですが。ツイッターでももちろん発信をして、これも双方向のタイムリーなやりとりもあって、これはこれで自分を鼓舞するためにはすごく役に立っているんですね。本当に大勢の人から選挙期間中激励をいただいたので。ただ、それがどのくらいの票に結びついているかというのが、よくこれから分析してみないと分からないと思います。ただ、20代と30代の支持、8割ぐらいあったので、そこにどう関係しているのかなということは、少しこれから自分で分析をしてみたいと思います。
 やはり、当初期待されていたような影響があったのかどうかはともかくとして、少なくともこれからネットが政治を変えていくのではないかという、そういう感触だけは持つことができたかなと思っています。
 長くなってすみません。
(問)NHK、内田と申します。原子力委員会の在り方の有識者会議についてですが、有識者をまず選定されて、このメンバーに関しての選定した理由とか狙い、あと、見直しの方向性というんですかね、大臣の今のお考えをお聞かせ願えますか。
(答)まず、メンバーは、いろいろと中で議論をして、バランスを考えて、非常に良いメンバーを選定できたと思います。いろいろな考え方の人に入っていただくという一応方針の下で、この見直しの有識者会議にふさわしい方々を選ぶことができたと思っています。
 方向性は、これから有識者会議できちんと議論してもらわなければいけないと思うんですが、かなり抜本的に見直していくべきではないかなと、担当大臣としてはそのような感覚を持っています。具体的にはこれから、有識者の皆さんに議論していただくということだと思います。
(問)日本テレビの谷口と申します。ちょっと今までの流れの話題とは外れてしますんですけれども、昨日、イギリス皇太子御夫妻に第一子が、お子さんが産まれたということで、もしよろしければ、一言コメントをいただければ。
(答)いや、何と言ったらいいか、すごくすばらしいことではないでしょうか。イギリスの国民の皆さんもすごく喜んでいると思うし、とてもすてきな話だと思います。
 よろしいですか、ありがとうございました。来週からもよろしくお願いします。

(以上)