山本内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成25年7月16日

(平成25年7月16日(火) 10:53~11:04  於:合同庁舎4号館7階742会議室)

1.発言要旨

 今日は、閣議については、特に御報告することはありません。
 ちょっとハスキーボイスで申し訳ないんですが、何か皆さんから御質問があればお受けしたいと思います。

2.質疑応答

(問)日経新聞の白岩です。週末に報道に出ていた国境離島の有識者懇談会の結果を受けて、連絡会議を設置するというお話がありましたが、こちらは山本大臣の下に設置をするというような。
(答)そうですね、連絡会議の事務局が総合海洋政策本部になると思いますので、もちろん深く関わることになると思いますが、時期も含めて、いつになるのかというのは今検討中です。国土地理院の方から、もう一回島の名前、全体、情報をきちんと出してほしいという話もありますので、それを踏まえて、設置の時期等々、決まったら御報告したいと思います。
(問)メンバーは。
(答)関係省庁。
(問)ライターしています藤井と申します。7月12日にドラゴンクエストⅩ(テン)のオンラインゲームの視察をなさったというふうなことで、実際にゲーム内でのユーザーとのコミュニケーションもされたと思うので、その御感想をいただきたいというのと、あと、ゲームの利用規約に政治利用を禁じる条項がありまして、こちら、違反に当たるのではないかというような声が一部で上がっています。政治的なものを忌避する空気の中、活動する難しさというのもあると思うんですが、これからネットでどのようなPR活動をなさっていくかということもお聞かせいただければと思います。
(答)IT担当大臣になった時から、実はゲームにはすごく注目していまして、私、知財戦略担当大臣でもありますので、ゲームはやはりクール・ジャパンの一つだと思います。特にドラクエみたいに結構グローバルに発信され認知されているゲームがどういうものかというのは、やはりIT担当大臣として一回視察したいと思っていたんですが、たまたまIT選挙も解禁されたというタイミングもありましたので、ちょっとのぞいてみようと思って行きました。やはり、もちろんSNSみたいなものもすごく注目されているんですが、ああいうゲームみたいな、ドラクエの中でもいろいろなことが起こっているということで、いろいろなコミュニケーションのされ方、その空間は非常にいろいろな意味でおもしろかったです。
 政治利用条項の話というのは、これはドラクエの人とも御相談をして、問題のない形でできたと思っていますし、特に特定の話もしていないので、それは大丈夫だと思っていますが。
 これからも少しゲーム業界で、この産業で何が起こっているかということについては、IT担当大臣としてフォローしていきたいと思います。やはりSNSとの連携みたいなものもドラクエⅩで出てきたわけですから、そこは非常に注目をしています。コミュニケーションの空間としても非常におもしろいなと思いました。
 それから、藤井さんが前回の記者会見で言った、TPPの例の50年から70年へという著作権の保護期間の話ありましたが、まだ個別の分野についての対処方針を固めたということは聞いていません。それをこの間言おうと思って言い忘れたので。
(問)NHK、内田です。離島の関係ですけれども、連絡会議の設置に向けてというか、設置することの狙いというのをちょっと改めてお聞きしたいんですが。
(答)御存じだと思いますが、例の離島の管理・振興に関する懇談会を作って、有識者の方々に議論していただき、中間の報告書を取りまとめ、その中でもまず、この方針、特に領海を位置付ける根拠となる島々について、きちんと名称を把握して所有者を調べると。更に、もう少し進んで、いわゆる規制措置のようなものを検討すると。今すぐやることと将来的に検討することと分けたんですが、そのような、懇談会の方針の中身に沿った流れだということが一つ。
 それから、これは、EEZ(排他的経済水域)の外縁を根拠付ける島についてはもうかなり名前もつけたし、いろいろな規制、例えば低潮線保護法に基づくいろいろな対策も立てたんですが、領海の方については、まだまだ十二分に把握していないところがありますので、それは理由はいろいろあるんです。領海の方は把握しやすいとか、そういうことがあったんですが、これについても、やはり日本の領海をきちんと根拠付けている島について、これは当然名前も知らなければいけないし、所有者も分からなければいけないということなので、これは日本のこれから海洋権益を守っていく上では必要な作業であって、EEZの方は大体できたんですが、領海の外縁を位置付ける島についても、これをきちんとやろうということで、先程お話に出ていましたけれども、関係省庁の連絡会議を作って具体的に進めようと、こういうことです。
(問)そうしますと、時期的に、いつ作るかは参議院の後なんでしょうけれども、いつぐらいまでに何か必要な作業を終えていきたいのかということ。
 あと、ちょっと細かい話ですけれども、対象となる関係省庁というのは、どのぐらいの規模感というのを。
(答)海洋政策担当大臣としては、とりあえず、この選挙が終わらないと物事は動き始めないので、選挙後になると思いますけれども、できるだけ早くきちんとした枠を決めてスタートさせたいと、海洋政策担当大臣としてはそう思っています。
 省庁は、関係省庁なので、もちろん総合海洋政策本部で長田事務局長にきちんと入っていただくんですが、国土交通省から始まって、海洋政策、海洋権益に関係する、多分省庁がずらっと並ぶということだと思います。
(問)共同通信の須江と申します。宇宙の関係で、NASA(アメリカ航空宇宙局)と JAXA(宇宙航空研究開発機構)でロケットのエンジンの共同開発の検討を始めたという話がありまして、今後、H3に関しては宇宙政策委員会の話になっていくと思うんですけれども、このお話に関しての大臣の認識具合と、あと、その後展開とか見通しについてあれば、お願いします。
(答)これは、一言で言うと、一つの選択肢だと思うんですが、具体的な検討はこれからだと聞いております。すみません、慎重な答えで。
(問)読売新聞ですけれども、総理が沖縄に入られて、1泊2日で離島も回られるということで、異例の力の入れようだと思うんです。改めて沖縄担当大臣として、政権として県民に訴えたいこととを。
(答)確か先島の台風で被害が出て、被害に遭われた方々には心からお見舞いを申し上げたいと思うんですが、安倍総理は、今に始まったことではなくて、沖縄振興に対してはすごく思い入れがあるんですね。ですから、私は、6回か7回、この6カ月で行っていますし、知事とも19回ぐらい懇談をいたしましたし、予算も、いわゆる沖縄側の要望満額でつけていますし、元々政権発足から、沖縄に対する、その振興に対する総理の気持ちというのは非常に真剣ですから、その表れかなと思っています。
(問)日経の白岩です。こちらも報道に出ていた話なんですけれども、防衛省の関係者の話で、離島の防衛について、今回7月中にまとめる予定の中間報告、新防衛大綱の中間報告に、離島の防衛について海兵隊の強化をすると、機能の強化をするというようなお話がありましたが、こちらは、領土問題担当相あるいは沖縄・北方相として、何かお話は聞いていらっしゃいますか。
(答)今のところ特に、その話は伺っていません。小野寺防衛大臣とは、宇宙の安全保障の話もありますし、おそらくいろいろな意味でこれからも連携をしたり連絡調整、いろいろなことで多分意見交換できると思いますが、その話は今のところ特に聞いておりません。
(問)科学新聞の中村です。政見放送をこの間たまたま見ていたら、大臣が、群馬県でITとか科学技術とか活用したイノベーションを起こすと。今まで、ここ十数年の日本の科学技術政策を見てきても、なかなか地方で何かイノベーションを起こすというのが、成功事例が非常に少ないと。そういう中で大臣としては、どういうふうな課題があって、どういうふうなことをしていけば地方でもイノベーションが起こるようになるんだろうとお考えでしょうか。
(答)それは、どこの場所がどうのとは言いませんが、政見放送の中身については特に言及するつもりはないんですが、やはり科学技術イノベーションとかITとか、つまり、今まで例えば首都圏から離れているとか、山合いの地域だとか、そういう普通で考えれば何となく産業を起こすのに不利な場所に、実は逆に弱みを強みに変えるような要素があるということを、多分再発見するプロセスなのではないかなと思っていまして、例えば、田舎に科学技術イノベーションの拠点を何らかの形で作ると。つまり、その技術に対応した環境が、むしろ都心部よりも山間部の方にそろっているかもしれないと、そういう多分視点でやっていけばいいんじゃないかなと。ITもそうだと思うんですね。それはどうすればいいのかというのは、おっしゃったように、成功例を作ることだと思うんですね。モデルケースを作る。例えば、東京から離れていても、何となくインフラ整備がものすごくできていなくても、実はそれが逆に強みになって、ITとか、科学技術政策とか、エネルギー政策とか、こういうものをむしろより有利に起動できるような、そういう何か成功例を、IT政策とか科学技術政策とかを担当している大臣として作ってみたいなと。地域はどうのこうのではなくて、そういう気がしています。
 よろしいですか、ありがとうございました。

(以上)