山本内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成25年6月4日

(平成25年6月4日(火) 9:03~9:14  於:合同庁舎4号館7階742会議室)

1.発言要旨

 今日は、閣僚懇で発言をさせていただきました。それは、宇宙開発利用に関する平成26年度の戦略的予算配分方針ですね。元々経費見積り方針という名称だったものを、私が大臣になってすぐ変えた、例の予算配分方針です。これについて取りまとめたので、関係大臣に通知をいたしますという話をさせていただきました。そこで申し上げたのは、この方針の策定に当たって総理からは、今年を宇宙利用元年として、産業振興と日米協力・安全保障に重点を置いて、従来の研究開発重視から出口を見据えた利用拡大重視への転換を行うべきだと、こういう指示をいただいており、関係の大臣におかれては本方針の示す事業の優先度に従って予算要求をお願いしたいと、こういうことを申し上げました。
 今日は、かりゆしデーということで、全閣僚の方々にかりゆしウエアを着用していただいたので、それについても沖縄担当大臣として一言申し上げました。評判も上々であったように思います。これは着心地いいですし、夏を過ごすのに大変快適ですから、近年、沖縄でも官民を問わず着用が進んでおりますので、是非その他の地域でも普及することを期待しております。
 さて、今日は、政府CIO、新しく設置される政府CIOについてお話をしたいと思います。IT戦略の推進体制ということで。
 もう皆さん御存じのとおり、これまでの政府のIT政策、各省ばらばら、司令塔不在の状態でした。もう連携が全く不十分ということで、私がIT戦略本部、総合戦略本部になりましたけれども、そこの担当大臣になってからも、今度、新しい政府CIOに任命された遠藤さんを中心に、かなりこのIT総合戦略本部が頑張って、やっとIT政策についても横串が伸びてきたなということなんですが、依然としてまだまだ不十分だったということです。
 府省横断的な課題は山積しています。オープンデータ、番号制度、医療・農業のIT利活用等々ということで、今般、内閣情報通信政策監を設置するということにいたしました。新しい内閣情報通信政策監、政府CIOに司令塔として機能していただくということです。
 新しい政府CIO、内閣情報通信政策監は、一言で言うと、総理と私がとにかく強力にバックアップをしていかなければいけない。これから各省に横串を刺して、計画、予算、指針、評価等について司令塔機能を発揮するということですが、法律でいかなる建付けをしても、やはり私と総理の政治的なバックアップが必要だと考えています。
 司令塔としては、ここに書いてありますけれども、こうした権限を、こうした事務を内閣総理大臣から、本部長から委任をされて責任を持ってやるということで、全体のPDCAサイクルも回してもらうということです。今回の法改正で、かなりまたCIOの権限が強くなりまして、本部長を通じた行政機関の長への勧告権も持っていると。つまり、CIOのいろんな意見に基づいて総理が必要に応じて各閣僚に対して勧告権を行使する、こういう建付けになりました。
 本日の閣議において、初代の内閣情報通信政策監に遠藤紘一氏を任命いたしました。遠藤さんはリコーのCIOとして大変活躍をしてこられた。新しい政府CIOの条件としては、一つは、ITに非常に詳しいということはもちろんなんですけれども、やはり情報システム改革とか業務改革に実績のある方ということで白羽の矢が立ったわけです。既に今、全府省の情報システム、1,500の情報システムが個別に、別々に動いているという状況ですから、これについても既に棚卸しを始めていただいております。しかも今回、起草委員会で世界最先端IT国家創造宣言をまとめたわけなんですけれども、これは委員長として本当に活躍をしていただきました。
 今日、IT担当室と政府CIO室、これを統合して、情報通信技術総合戦略室、ITとなっています。これ、今回、ITという形にしていますが,これが一番今のところ分かりやすいということなんですけれども、ICTに統一するということも考えてほしいという意見が出ましたので、これを今後ちょっと中で議論していきたいと思いますけれども、情報通信技術(IT)総合戦略室という形で今日発足をさせていただきたいと思います。今日、午後2時40分から、IT総合戦略室の看板かけで、午後3時10分から内閣情報通信政策監の就任会見を予定しております。この看板かけの方には、発足式には安倍総理大臣にも来ていただけるということですので、お知らせをしておきたいと思います。
 以上です。何か御質問があれば、お受けしたいと思います。

2.質疑応答

(問)今日、政府CIOが決まったと思うんですけれども、今現在の政府のITを活用した行政の課題というのは、大臣としてはどのようにお考えでしょうか。
(答)先程御説明したとおり、まず、連携が全然取れていませんから、各省ばらばらでIT政策が行われてきたというところに横串を刺して、総合的なIT戦略をしっかり策定していかなければいけないと。喫緊の課題として、これは先程も申し上げましたけれども、まず、1,500ものシステムが動いているわけですから、これもできるだけ早くきちんと統合していかなければいけないと。このシステムをきちんと統合していくということがサイバーセキュリティを高めていくということにもつながりますので、やることは山積していると思います。
(問)あと、もう一つ、いわゆる勧告権があるわけですけれども、なかなか勧告権というのは、実質的にはあまり発動されたことがないと思うんですけれども、新しい政府CIOとしては、この勧告権についてはどんどん使うように大臣としては考えていくのか、それとも、もうちょっと柔軟に、どういうふうに考えているか。
(答)それはもう状況によると思うんですよね。今回の法律で、新しいCIOにはかなりの権限が付与されました。以前のCIOは非常勤の一般職ということで、ほとんど権限もなかったと。今回は法律できちっと権限を決めて、特別職、しかも政務官と同じレベルに位置付けましたから、もうかなりの権限を持って総合調整をやっていただけると思いますが、しかし、その中でもなかなか進まなかった時には、それはもう総理にその旨を意見していただいて、総理に勧告権を使っていただくというケースもあると思います。その状況にもよりますけれども、本当に必要な時は当然、総理にきちんと話をしていただいて、総理のリーダーシップで総合調整を助けてもらうということはあり得ると思います。それも状況次第だと思います。
(問)琉球新報の松堂といいます。今日の閣議のかりゆしウエア着用なんですが、総理から何か、かりゆしウエア着用で何か発言ありましたでしょうか。
(答)特にありませんでした。確か、かりゆしデーは第一次安倍内閣の時に始まった記憶があるんです。ですから、総理、かりゆしには思い入れがあると思います。おそらく、わかりませんけれども、今日のIT総合戦略本部の看板かけも、かりゆしで来られるんじゃないでしょうか。
(問)それと、沖縄では官民関わらず着用が進んでいるという発言ございましたが、沖縄ではクールビズの期間中ずっと、かりゆしが公式で通っているんですけれども、大臣は沖縄担当大臣として、クールビズの期間中、かりゆしウエアで通されるつもりはありますでしょうか。
(答)いや、できるならかりゆしにしたいんですが、本会議は、上着着用とかいろいろあるので。状況を見ながらだと思います。できる限りかりゆしで過ごしたいと思います。
(問)関連してですけれども、大臣、今日、かりゆしですよね。
(答)かりゆしです。
(問)その着心地とか、今日そのかりゆしを選んだ理由と、あと、閣議での具体的な大臣のかりゆりについての御発言というのをお願いします。
(答)まず、かりゆしについての発言は、短く、「今日、かりゆしデーということで、閣僚の皆さんにかりゆしをきちっと着ていただいて、大変感謝をしています。」と、こういうことでした。
 このかりゆし、すごく着心地がいいです。何かみんなが普通のシャツじゃないかと言ったんですが、違うと、よく見てと。いろんなデザインが施されていまして、この間、官邸に知事が来られた時に贈呈式でいただいたものなので、これを着てきました。他にも実は着たいかりゆしがありまして、確か八重山の方から頂いた、政務官を通じて頂いたものもあって、ちょっと迷ったんですけれども、この間、知事にいただいたばかりなので、今日はこれを着ています。もう4枚ぐらいあるので、クールビズの期間中、状況を見ながら、その4枚を駆使して暑い夏を過ごしたいと思います。本当に気持ちいいですね、暑い時は。
 よろしいですか、ありがとうございました。

・説明資料(PDF形式:179KB)

(以上)