山本内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成25年5月21日

(平成25年5月21日(火) 9:46~9:52  於:参議院分館3階第31委員会室前)

1.発言要旨

 閣議については特に今日は御報告をすることはありません。一つお知らせは、明日の午後2時から、司令塔連携・調整会議の第1回目を行いたいと思います。私の下にあるいわゆる司令塔の事務局を集めて、いろいろ連携を図っていきたいということで、総合科学技術会議、それからIT戦略本部、総合海洋政策本部、知的財産戦略本部、宇宙戦略室ということで、それぞれの事務局のトップに出てもらおうと思っています。それから連携をとっていかなければいけない内閣官房健康・医療戦略室からもオブザーバーとして代表者に出ていただこうと思っています。これから月に一、二回、いろいろそれぞれのやっていることについて、意見交換をさせていただこうと思っていますし、全部オープンにはしませんが、もし御興味があれば、頭撮りぐらいは入っていただいて、この間申し上げたとおり、これも一元化するとかそういうことではないんですけれども、将来的に司令塔をどうしていくかという少し先を見た議論をやりますので、一応、終わった後、私の方から簡単にブリーフィングをさせていただくと、そんな形で進めていきたいと思います。
 何かご質問があれば。

2.質疑応答

(問)NHK、内田です。よろしくお願いします。昨日の経済財政諮問会議で、会議の方では特区構想があるんですけれども、それにあわせて大臣のほうから沖縄の経済特区のお考えを示されたと思うんですが、それで推進のための会議体を作るというお話があったと思うんですけれども、これの狙いと、時期としてはどのぐらいの時期に。
(答)まだ、そんなにものすごく具体化されているわけではなくて、新藤大臣の方からちょっと沖縄の言及もあったので、私の方からはもし戦略特区ということであれば、沖縄も一つの可能性ではないかということでお話をさせていただきました。いろいろな切り口があると思うんですけれども、ITとか、金融とか、例えば物流とか、いろいろあると思うんですけれども、例えば海洋資源なんかの問題もあると思うんですけれども、沖縄振興が日本全体の振興につながっていくような、そういうプロジェクトを作るという考えもあるのではないかとそんな話をしたということで、何かちょっと一部新聞にも出ていましたけれども、そこまで具体的に決まっているわけではありませんが、私の方からは沖縄戦略特区も可能性として考えてはどうかという話はさせていただきました。
(問)時事通信社です。明日の会議なんですけれども、一元化を目指すわけではないけれどもというのは、どういうような方向性というのをお考えでしょうか。
(答)まず、この五つの実は司令塔、事務局はそれぞれは関係があるんですね。例えば科学技術イノベーションとIT、これはものすごく関係がある。それから知財戦略でいうと、例の国際標準化、これ全てに関係してくるわけです。それなのに、実はなかなか各事務局で今まで連携がとれていなかったということで、それはまずいろいろとそれぞれのやっていることをきちっと報告し合うというだけでも意味があると思うんですね。科学技術イノベーションではないですけれども、異分野の融合からいろいろ生まれてくるものもあると思うので、まずそれをきちっと定期的にやっていきたいと。今の段階で、例えばどこかの部署が一元的に何か司令塔をまとめるみたいなことは時期尚早だし、これはなかなかできないと思うし、各司令塔がかなり今頑張って、横串を刺そうとしているところですから、これはそれぞれ切磋琢磨(せっさたくま)してやってもらえばいいと思うんですね。ただ、将来的には、この五つ、まあ六つ目はちょっと私の所掌ではないんですけれども、この五つの司令塔をどうやって連携させていくのかということは、将来的にはやはり考えていかなければいけない。それが一元化なのか、一元化ではない方がいいのか、そういうことも含めて、司令塔が全部集まるわけですから、それはテーマを決めて議論していくというやり方も考えられると思います。
 とりあえずまず1回目をやって、それぞれの今の状況、特にそれぞれはっきり言ってこの内閣の安倍ビジョンをまとめているわけですから、それについてきちっと意見交換をするというところから始めたいと思います。少なくとも月に一、二回はやって、きちっとお互いが何をやっているかということを、お互いに情報交換しながら、連携できるところは連携していくと。これがやはり国家戦略上、必要なのではないかと思います。
(問)日刊工業の小川と申します。今朝の自民党の部会でもちょうどそのお話が出ていて、船頭多くてなかなか進まないという話が出ていたんですけれども、やっぱり将来的には一元化というのは必要かもしれない、そういう在り方も。
(答)それはだから一元化なのか、それとも一元化という形でないほうが効果的なのかということは、それはいろいろな考え方があると思います。船頭多くしてというか、それぞれの部局は、それぞれの政策で横串を刺すということでかなり奮闘していまして、やっと例えばIT総合戦略本部も政府CIOができて横串を刺すという状況になっているし、例えば宇宙戦略室でいうと、宇宙政策委員会、活発にやっていますし、あるいは総合海洋政策本部も海洋基本計画を作って頑張っていますから、それぞれ一生懸命横串を刺そうとしている状況なので、船頭多くしてという話ではないと思うんですね。それぞれが国家戦略に従って、総理の指示を仰いで、一生懸命今横串を刺そうとしている状況であって、問題はこの五つか六つの司令塔が今のところ、ここまできちっと連携もしていないし、情報交換もしていなかったということだと思います。

(以上)