山本内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成25年4月23日

(平成25年4月23日(火) 8:40~8:47  於:院内・内閣記者会3)

1.発言要旨

 閣議の中身については、特に御報告することはありません。
 今日は、本庁舎の方だったら、宇宙をやろうと思っていて、また格好いい動画を見つけたのに残念です。次回、宇宙協力というかALOS-2(陸域観測技術衛星2号)の関係でプレゼンをやらせていただきたいと思っています。宇宙についてはこれからいろいろな国と多分ビジネスのチャンスが出てくると思うので、どこかで一回特集をやろうと思っているんですけれども、何度も言うように、IT担当大臣なので、できるだけ動画を使ってやりたいなと思っています。
 特命担当大臣として4カ月経ちました。なかなかやっぱり司令塔機能を果たすというのは簡単じゃないんですけれども、少しずつ状況がわかってきました。考えてみたら、私のところは結構横串を刺すための、実はいろいろな大事な方針とか戦略を作るということがありまして、これは極めて重要だということを改めて思っています。
 例えば科学技術イノベーション総合戦略、これは、安倍内閣の科学技術イノベーション政策の中心になっていくわけです。それから、IT総合戦略、これもまさに安倍ビジョンの中心になっていくわけです。海洋基本計画は閣議決定が今月中にされるということなんですけど、これも私の担当です。更に、領土問題で言うと、有識者懇談会の報告書、これを7月の初めまでにまとめなければいけない。もう一つ、海洋政策担当大臣として言えば、例の国境離島関係の懇談会の報告書もしっかりまとめなければいけないということで、実は、安倍内閣の総合戦略の根幹に当たるいろいろな取りまとめをこれからやっていかなければいけないので、七つぐらいあるんですけれども、こういうのをこれから会見でも定期的に話せるところは進捗状況を報告していきたいと思います。
 パッと思いついたところで、科学技術イノベーション総合戦略、それからIT総合戦略、海洋基本計画、これはほとんど流れはできていると思うんですけれども、それから領土問題の有識者懇談会の報告書、それから海洋の有識者、あと知財ビジョン、これもすごく実は大事で、知財の中にはコンテンツも入っているし、もちろんクールジャパンは切り出されていますけれども、関係があるし、実はこういう総合戦略を特命担当大臣の下でまとめていかなければいけないということを改めてその仕事の重要性というものを認識していますし、なかなか難しいなということも思っているんですが、とりあえず一つ一つ突破口を開いていかなければいけないと思っています。
 あと、大臣の下に少しワーキンググループとかを設けて議論をするという点で言うと、実はIT戦略本部でも他のところでもあるので、これも司令塔として発信をしていくと、きちっと提言としてまとめていくような、いくつか新しいものも打ち出していきたいと思っています。
 それから、今日は結構こういう日もよくあるんですが、参議院予算委員会が終わった後、ちゃんと正常に終われば、夕方からまた二つの大事な会議があります。一つは総合科学技術会議で、これは総理に来ていただくということなんですが、その後、総合科学技術会議が終わった直後に、今度は領土問題、「領土・主権をめぐる内外発信に関する有識者懇談会」の第1回目を行うことになっていまして、これも総理に来ていただくことになっていますから、今日は二つの重要会議があります。
 総合科学技術会議については、だんだん流れが少しずつ出てきましたけれども、今日は機能強化についていろいろと議論させていただくことになると思います。その他、他のテーマについても有識者の方からもちろんペーパーが出てくるので、それも議論しますが、総理にも来ていただけるので、機能強化については一つ筋道をつけていきたいと思っています。
 以上です、何か御質問があれば。

2.質疑応答

(問)朝日新聞の大野です。今日は、夕方から領土問題に関する内外発信の有識者、また26日は国境離島の保全にかかわる有識者懇談会があると思うんです。改めてになるんですが、この時期に離島に関する二つの有識者懇談会を開くことの意味づけとか意義というのは。
(答)離島に関する二つの懇談会じゃなくて、一つ目は主権、領土・主権に関する。
(問)そうですね。
(答)これは安倍内閣で初めて領土問題担当大臣というのができたわけですよね。領土・主権対策企画調整室が立ち上がったんですけれども、なかなか活動がスタートできなかった。これはいつも言っているように、やはり全体の外交戦略とのバランスをとらなければいけないので、そこを十分見極めた上でこの時期になったということです。当然、領土担当大臣になった時から、安倍内閣の方針である日本の領土・主権は断固として守ると、そのためのいろいろな発信をしていかなければいけないと思っていましたので、いろいろ内外の情勢、全体のバランスを見てこのタイミングになったということです。
 国境離島の方も、これも党の議員立法の動きもありますし、やはりEEZ(排他的経済水域)、海洋研究を考えれば、特に海洋政策担当大臣でもありますから、海洋基本計画もできるわけですから、これは一刻も早く国境離島について政府としてどういう対応をしていくかということを議論しなければいけないということでこの時期に立てたということです。
(問)時事通信の浅見です。今お話しになったこととちょっと関係ないんですけれども、申しわけないです。靖国参拝についてなんですけれども、閣僚の何人かの皆さんは靖国に参拝されていて、そのことについてと。あと靖国参拝で例年のごとき中韓から反発を受けていますけれども、それについての大臣の見解をお聞かせいただけますか。
(答)靖国参拝の話は、それは私がコメントするのではなくて個々の方々の御判断ということなんだと思います。それから、菅官房長官が言いましたように、個々の国にはそれぞれの立場というものもありますし、冷静に対応してくれるように呼びかけると、もうこれに尽きるのではないかと思います。
 よろしいでしょうか、ありがとうございました。

(以上)