山本内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成25年3月22日

(平成25年3月22日(金) 8:55~9:23  於:合同庁舎4号館2階220会議室)

1.発言要旨

 今日は、閣議については特に御報告することはありません。
 今日は、まず、第一に、今晩、沖縄に発ちます。大臣になって5回目の沖縄訪問ということですが、もう何度も北部の市町村の方々から、北部にもちゃんと足を運んでほしいと言われていまして、今日の夜、沖縄に行って、明日の朝から一日かけて北部振興プロジェクトを視察したり、島田懇談会のプロジェクトを見たり、たまたま開催されるということなので、沖縄映画祭のオープニングセレモニーに出たり、仲井眞知事との10回目の懇談を予定しておりますし、名護市長等々とも沖縄振興について意見交換するという予定でございます。ちょっと遅目の便で行って、明日の朝から一日北部を中心に沖縄訪問するということを、まず御報告をさせていただきたいと思います。
 それから来週末ですが、これも金曜日の夜に出て土曜日1日というか半日を使って視察のため、京都に行きます。京都はずっと前から若手の研究者と意見交換をしたいという強い気持ちがあって、前回、京都の「科学・技術フェスタ」に行ったときに、京都市内、京都の周辺のいろいろな研究施設を視察したり、若手の研究者の方々と意見交換をする予定でしたが、予定があり、途中で断念して戻ってきたということがありました。私はこれから研究開発の話もきちんとやろうと思っていますので、どうしても一回、若手研究者の方との意見交換をさせていただきたいと思っていましたところ、何とかそのアレンジが整いましたので、京都に行って、若手研究者の方といろいろな懇談をさせていただき、更には、田中先生(田中耕一(株)島津製作所シニアフェロー)ですね、ノーベル賞を取られた、あの田中先生の研究も見せていただくということで、来週末には京都に足を運ぶことになりました。
 それだけ申し上げて、いつもの一口トピックスにいきたいと思います。今日は皆さんにお知らせがあります。
 「宇宙開発利用大賞」、これは仮称ですが、これを創設したいと思います。「宇宙開発利用大賞」とは何か。目的は、宇宙開発における利用の拡大を促す。これは本年1月の新しい宇宙基本計画でも、宇宙開発の利用の拡大と自律性の確保というのが二つの柱になっていまして、そのうちの宇宙開発の利用の拡大の方に関係しているのですが、宇宙開発利用の推進に多大な貢献をした優れた成功事例の功績を讃えるということで、この大賞を設けたいと思っています。
 我が国の宇宙開発利用の更なる進展、それから国民の認識、理解の醸成に寄与するということで、どのようなものが賞の対象になるのかということは、まだこれから、いろいろ議論するところですが、例えばこれ、タンカーが航行している、このようなことについてのこととか、自動車、車ですね、車の走行に関することとか、携帯、これは多分漁業だと思いますが、それから農業、あるいは飛行機、ジェット機がありますけれども航空システム、このような分野について、宇宙開発利用について斬新ないろいろな考え方とかプロジェクトがあれば、これを是非表彰したいと思っています。
 表彰の対象は、宇宙の利用拡大に、商品・サービスの提供で成果を上げた個人とか団体、あるいは独創的な宇宙利用方法の考案等を行った個人又は団体です。私自身も独創的な考えがありますが、大臣は応募してはいけないということで断念をいたしました。また、中小企業、大学等で優れた技術を有し、我が国の宇宙産業の発展に貢献している個人又は団体、あるいは、これも優れた研究開発、教育、広報、地域のまちづくり等において宇宙の開発利用に貢献している個人又は団体などの方々を表彰の対象にしたいと思います。
 表彰の種類は、内閣総理大臣賞から、これは山本大臣賞ですけれども、内閣府特命担当大臣賞、総務大臣賞、文部科学大臣賞、JAXA(宇宙航空研究開発機構)の理事長賞も出したいと思います。
 次に、事例の募集・選考ですが、これは内閣府の宇宙戦略室から公募させていただいて、自薦でも他薦でも結構ですが、なるべく多くのいろいろなアイデアを集めたいと思います。選考委員会は有識者3名程度、プラス大臣賞設置府省の課長級とJAXAの部長級の8名程度ということです。
 スケジュールですが、3月、この記者会見をもって大賞の実施を公表したということで、5月ぐらいから宇宙戦略室からの公募の発出をいたします。これは予算成立後に実施予定ということですが、8月に選考委員による選考を行って、9月、秋ぐらいには受賞者を決定するということで、10月10日、これは実は10月4日から10日まで世界宇宙週間ということなので、ここにあわせて10月10日に表彰式をしたいと思っています。とにかく、この時まで大臣でいるならば、山本大臣賞が出るということになります。2年目以降は、25年度の実績を踏まえ、毎年行うか、隔年で行うか、それは少し検討したいと思います。
 ということで、今日は「宇宙開発利用大賞」の発表をしましたが、お待たせをいたしました。スピーチ・ジャマーを持ってまいりました。科学・技術フェスタで、皆さんにこの間の記者会見でお話をいたしましたけれども、イグノーベル賞を受賞した日本人が2人おります。1人は産総研(産業技術総合研究所)の情報技術研究部門の栗原一貴研究員、今日来ていただいています。それから、もう一人が科学技術振興機構、さきがけというと政党みたいですけれども、さきがけ研究員の塚田浩二さん。栗原さんが考案して、塚田さんが作ったということです。このように分かりやすいといいますか、ちょっとおもしろい科学技術を紹介するというのもこの大臣記者会見の目的なのです。今日はこのイグノーベル賞を取ったスピーチ・ジャマー、これも命名がすばらしいですね。スピーチを邪魔するということと、英語のジャム、ジャミング、妨害するということを合わせたスピーチ・ジャマーですね。
 どういうものか、もう一回説明すると、人間はしゃべりながら、その声を耳で聞いて脳内で照合して適切に話をしているということを確認している。確かに私の声だなと、大体正しいことを言っているなということを脳が認識します。
 これは聴覚遅延フィードバックといって、人工的な遅れを乗せて自分の声を聞くと、脳がうまくしゃべれないと勘違いしてしまう、0.2秒程度遅れて自分の声を聞くわけですね。
 速くしゃべり過ぎたり、時間オーバーしたときには、強制的にしゃべりにくくすることができるのではないかということですが、ぺらぺらしゃべっている人にスピーチ・ジャマーを当てるとしゃべれなくなります。
 そうすると、このスピーチ・ジャマーを使えば、ずっとしゃべり続ける人とか、私みたいですけど、野次を飛ばす人を議長が「静粛に」できるボタンを作れるかもしれません。
 これ携帯型にすれば、会話のマナーを守らない人を強制的に注意できると。これもなかなか実際には大変だと思いますが、そのようなことも考えられるのではないかと思います。
 次に、これがスピーチ・ジャマーですが、今日持ってきていただきました。この人がこの偉大なスピーチ・ジャマーを発明した栗原さんでございます。今日は栗原さんに助けていただきたいと思います。
 それでは、今日用意した原稿を読んでもらいたいと思いますが、まずどなたに。
(事務方)内閣府のほうから最初に。
(大臣)では、内閣府の方にまず読んでもらおうと思いますが、読んでもらった声がそのままスピーチ・ジャマーで彼に届きます。大勢の人には聞こえないのですね、彼にだけ聞こえる。すみません、説明していただけますか。
(栗原氏)これは特定の人の声だけ拾って、特定の人だけに届けるものなので、周りの人には何が起こっているか分かりにくいので、2段階で説明したいと思います。まずは、素直に効き目をお見せして、その後、何が起こっているか効きやすいような説明をいたします。その2段階でやります。
 人によって効く、効かないが結構激しく分かれますので、効かなくてもちょっと御笑覧ください。
(大臣)効く人と効かない人がいるらしいのですね。
 それでは、ちょっと読んでいただきたいと思いますが、これでいいですか。どうぞ、出してください。では、読んでください。
(事務方)カレーのレシピ。お肉は大き目に切って、柔らかくなるように白ワイン。
すみません、続かなくて。私はちょっと。
(大臣)こんなに効く人がいるなんて。全くしゃべれない。
(事務方)この辺まではスムーズにしゃべったんですけど。
(大臣)スムーズってここまでじゃない。
(事務方)ちょっとすみません、読むつもりはなかったんですけど、全然先に、今日初めて見たということもありますけれども、自分の声が途中から聞こえて聞きづらかったという、しゃべれなくなってしまいました。
(大臣)どうぞ、説明があれば。
(栗原氏)こういうものなんですけど、大臣に。
(大臣)そうですね、これでしたら皆さんにサクラだと思われてしまうかもしれないので、今日ここに来ている方にやっていただこうと思います。原稿を変えます。そうですね、二階堂さん(記者)。一番質問の多い方にスピーチ・ジャマーを試してもらいたいと思います。
 では、原稿を出してください。これを読んでいただけますか。ここを見て大きな声で。
(記者)まず、お鍋にたっぷりのお湯を沸かし、塩とオリーブオイルを少し加えてパスタを茹でます。ベーコン、ピーマン、玉ねぎ、マッシュルームは食べやすい大きさに切ります。強火にかけたフライパンに。
全然大丈夫ですね、これ。
(栗原氏)強い方ですね。
(大臣)思ったとおり二階堂さんには全く効かない。こういうことで、さすがに強引に質問をがんがんしてくる人だけあるなと思いました。
 では、内田さん(記者)に試してみたいと思います。
 でも、かなり強いです。全く効かないでしょうね。
(栗原氏)はい、全く効かない方でしょうね。
(大臣)これ心臓の強さとかも関係あるのですか。
(栗原氏)意思の強さには関係あるんじゃないかと私は思っています。
(大臣)それでは同じく、どうぞ。
(記者)まず、お鍋にたっぷりのお湯を沸かし、塩とオリーブオイルを少し加えてパスタを茹でます。ベーコン、ピーマン、玉ねぎ、マッシュルームは食べやすい大きさに切ります。
(大臣)もうちょっと速く読んで下さい。。
(記者)強火にかけたフライパンにバターを落とし、ベーコン、ピーマン、玉ねぎ、マッシュルームを全部入れて炒め、塩コショウで下味をつけ。
(栗原氏)あまり効かない方でした。すみません。
(記者)記者には効かないんじゃないですか。
(栗原氏)効かないんですかね。
(大臣)そうですね。ということで、スピーチ・ジャマーは効く人と効かない人がいます。1人ぐらいやっぱり効く人がいないと。どうしようかな。どうですか、科学新聞から代表して。効いたらジャーナリスト失格ということで。最初の原稿に戻しましょう。どうぞ、なるべく速目に読んでください。
(記者)カレーのレシピ。お肉は大き目に切って柔らかくなるように白ワインでもみます。セロリ1本とにんじん1本と玉ねぎ2個、全部みじん切りにして唐がらし、ニンニク、クミンシード、粒こしょう、ローリエ、お肉を鍋に入れて、全てかぶるくらいの分量の水を加えて。
(栗原氏)全然効きませんでしたね。すみません。
(大臣)ということで、皆さん、スピーチ・ジャマーの威力が分かっていただいたということで、内閣府の役人にだけ効いたということです。もう一人だけ、参事官(内閣府)、どうぞ。何かこれだと、内閣府の役人にだけ効いたみたいになりますけれど。それでは、どうぞ。
(事務方)お肉は大き目に切って、柔らかくなるように白ワインでもみます。セロリ1本とにんじん1本と玉ねぎ2個。
だめですね。
(大臣)ありがとうございました。結論として言うと、スピーチ・ジャマーは役人には効くが、記者には一切効かないということです。ありがとうございました。こうして毎回このような分かりやすい科学技術を紹介したいと思います。それでは栗原研究員に拍手をお願いします。ありがとうございました。(拍手)
 どうぞ、一言。
(栗原氏)ああいったユーモアのある賞をいただいて光栄に思っているんですけれども、普段はこういう技術を使ってコミュニケーションやプレゼンテーションをどう支援するかという真面目な研究を、研究の両輪として行っておりますので、お見知り置きください。ありがとうございました。
(大臣)どうもありがとうございました。(拍手)
 来週はもしかすると、癒し系ロボット「パロ」か、あるいは、人間が入れないところに入れる小さなロボットか、それとも、今、日本に向かっているサイバー攻撃をずっとモニターできるシステムか、何かを是非また、ここで記者会見できるときに御紹介をしたいと思います。
 ということで、今日は随分盛りだくさんでしたが、何か御質問があればお受けしたいと思います。

2.質疑応答

(問)スピーチ・ジャマーと全く関係ないんですけれども、自民党のほうで総合科学技術会議の司令塔機能についていろいろ議論が進んでいるんですが、その中で、予算配分権と実施権についてはいろいろ異論があって、配分はまだいいんだけれども、実施は無理じゃないかと、そういうことをやるのはどうなのかなという意見も出ているんですが、大臣としては改めて司令塔機能をどういうふうに担保するか、もしお考えがありましたら。
(答)その問題については、自民党に限らずいろいろな意見があります。今、内閣府のスタッフの方々とも頻繁に議論していろいろ選択肢を考えています。同時にまた総合科学技術会議の有識者のメンバーの方々とも、これからもうちょっとしっかりと議論していきたいと思います。ですから、予算の配分権、つまり総合科学技術が使い道を決められる、そういう予算の枠を確保できるかどうかということを、確保した時に、実施までやるかどうか、そこは多分、二つか三ついろいろな形態があると思いますので、そこについてはまだ議論がはっきり煮詰まっていません。
 これはまだ議論をしている最中ですので、私の感覚から言うと、まず、総理が総合科学技術会議については予算・機能面について、これまでにない抜本的な機能強化を図ってほしいと、省庁の枠を超えてやってほしいと仰っていたということから考えれば、やはりその言葉をきちっと体現しなくてはいけないので、あまり中途半端なマイナーなチェンジということは考えられないです。ですから、前回も申し上げましたけれども、予算をきちっと総合科学技術会議で枠を取るべきだと私は思っていますが、まだ結論は出ていません。
 それから実施について言うと、内閣府のスタッフは、とにかく私の所掌しているところは、他は分かりませんが、みんなぎりぎりで仕事しています。目いっぱいやっていますから、100%。本当に予算の実施までやるということになれば、それは人も増やさなくてはいけない。一言で言うと、内閣府のスタッフの方々には、大臣として申し上げたのですが、とにかくこの4年か5年、3年か4年か5年か分かりませんが、日本経済が復活するかどうかのまさに緊急事態だと。緊急事態にはいろいろ母船はあっても、母船から機材も全部持ってきて、宇宙ステーションを作って、そこで仕事をするようなつもりで考えてほしいと言っているので、そのようなことも踏まえながら実施までやるべきなのか、どこまでできるのか。実施までやる時に、どうやって人を持ってくるのか、そのようなところも含めて真剣に議論していきたいと思います。
 それから、FIRSTプログラム(最先端研究開発支援プログラム)の後継については、FIRSTみたいな形になるのか、また別の形になるのか分かりません。これについては前回の記者会見でも申し上げたかもしれませんけれども、産業界からもいろいろ要望が出ていますし、中間報告を改めて拝見させていただいて説明も受けた中で、うまくいったものと、うまくいかなかったものがありますが、最初の試みとしては、相当成果があったと思います。山中先生(山中伸弥京都大学教授)のiPS細胞についてもかなり早くから予算をつけたわけですし、それから、山海先生(山海嘉之筑波大学教授)のロボットスーツHALもそうです、FIRSTのプログラムですから。それから、岡野先生(岡野光夫東京女子医科大学副学長)の細胞シートもそうです。今度の京都への出張でお会いする田中先生、ノーベル賞を受賞されましたけれども、田中先生の研究もどんどん進化していますし、このようなことから考えてFIRSTの後継を考える意味は十分にあると思いますので、こちらも何らかの形で総合科学技術会議がきちんと監督指導というか、指示できるようなプログラムを作りたい。予算の枠をもらうことと、FIRSTの後継のようなもので、科学技術予算、集中的にいいものを見つけることと両方取りにいくべきだということを私は考えます。ただ、もう一回言いますが、内閣府のスタッフとはかなり真剣に相当、本音で議論していまして、まだ結論は出ていません。それから、総合科学技術会議の有識者の方々ともちゃんと議論を重ねて方向性を出していきたいと思います。大臣としての感覚ということで、申し上げました。
 最後にもう一度言いますが、内閣総理大臣が、総合科学技術会議は省庁の枠を超えて予算、機能ともこれまでにない抜本的な強化をしてほしいと言っていますので、これを実現するということが、私の担当大臣としての役目だと思いますし、ある意味で言うと、総合科学技術会議を機能強化するための千載一遇のチャンスだと思っています。
(問)関連してなんですけれども、機能強化のときに、予算も大事なんですけれども、例えば規制の改革ですとか行革のほうで定数削減とか、そういうものとか研究開発法人の問題ですとか、そういう規制改革会議が持っているような権能の部分が非常に重要だと思うんですけれども、そこら辺についての権能をどういうふうにするのか、それについてはどのように。
(答)そこはまだ十分議論は詰まっていませんが、一つ言えることは、おっしゃったとおりで、総合科学技術会議の機能強化をする。例えば、総合科学技術会議のこれはと思うプロジェクトについてかなり戦略的に集中的に予算をある程度投下できる仕組みになったとします。万一ですが、なったとします。そのときに、それを出口に結びつけていくということについて規制改革は一つ大きな手だてになりますから、そのような意味で言うと、「規制改革会議」と「総合科学技術会議」と「産業競争力会議」、これがきっちり連絡を取り合っていくことが大事だと思いますし、今の話は、まさに予算の枠を取る。しかし、例えば、予算をつけたプロジェクトを出口の方にしっかり持っていく、そのような意味でいうと、規制改革はものすごく大事だと思うのですが、規制改革会議との関係をしっかり議論していきたいと思います。
(問)琉球新報の宮城と申します。話題は変わりますが、今日の大臣が行かれる沖縄県の関係なんですが、5回目の来県ということで、知事との面談も予定されているということなんですが、知事との面談について、今回特に話をされたいなというのは何かあるのかということと、あとその関連なんですが、サンフランシスコ講和条約が発効した4月28日に行う「主権回復の日の記念式典」に関して仲井眞知事は違和感を示していらっしゃって、出欠などもまだ返事されていないと思います。この式典出席への理解を求めることとか、また米軍普天間飛行場の埋め立て申請が年度内にあるのではないかという声が出ていますが、この申請について知事の理解を得るようなお話というのを考えていらっしゃるでしょうか。
(答)まず、今度の沖縄出張ですが、これまで北部に一度も行ったことがありません。特に北部振興のプロジェクトは是非、沖縄振興担当大臣として見なければいけないと思っていました。あちこちに行くたびに、北部にも来てほしいという要望をいただいていましたので、今回はとにかく北部振興プロジェクトを見るということを第一義的に考えています。ただ、沖縄に足を運ぶたびに、もし機会があれば、仲井眞知事にはお目にかかりたいし、いろいろといつもお話ししたいことも山ほどあるので、今回は北部振興プロジェクトを見るということが一義的な目的ですけれども、仲井眞知事とも、もちろんお目にかかれそうなので、30分か40分か分かりませんけれども、是非、懇談させていただきたいと思います。特にこれを話そうということは決めていませんが、必ずおそらく話題になるのは、一括交付金の話です。これをどのようにして進化させていくかということは、また引き続き議論させていただきたいと思います。もちろん一括交付金は沖縄県の自主的な判断もしっかり尊重していくわけですが、とにかくせっかく一括交付金という制度ができたので、私もこれは将来どんどん進化をさせていただいて、沖縄の発展に結びついていくような形にしたいと思いますので、その議論はさせていただこうと思っています。
 それから、式典のことについてですが、私は振興担当ですから、知事に出席を求めるとか求めないとか、そのようなことを踏み込むつもりはありませんし、埋め立て申請、これはいつも申し上げているので大変恐縮ですけれども、これは私の所掌ではないので、沖縄振興について、しっかり意見交換をするということを主眼に考えております。
(問)沖縄の関係なんですけれども、沖縄以南の返還計画、これは振興とかかわってくる部分だと思うんですけれども、民主党政権では普天間移設とはちょっと切り離してということだったと思うんですけれども、大臣としては、埋め立て申請のタイミングと同時に、あるいはそれほど遅れないで沖縄担当として返還計画のスケジュール感をきちんと示すべきだというふうにお考えでしょうか。
(答)これは跡地利用の話だと思いますが、どのような交渉をしているかということは、私の所掌とは違うので、それからいつも同じ答えで申し訳ないのですが、埋め立て申請は私の管轄外ですから、そこをコメントすることは控えたいと思います。
(問)土地利用を早期に振興に生かすためにも、早く示してほしいという地元の要望だと思うんですれども、ここについては、埋め立て申請と切り離しているかどうか。
(答)それは今の埋め立て申請に関連づけた質問なので、それはちょっと。
(問)切り離して。
(答)跡地利用については、これはやはり沖縄振興ということについては非常に重要だと思っていますが、もう一回言いますけれども、埋め立て申請とかそういうことは私の所管外ですから、そこをコメントすることは差し控えたいと思います。ただ、跡地利用をしっかりしていくということは振興にも結びついていくことですので、そこはしっかり取り組んでいかなくてはいけないと思います。
(問)NHK内田です。関連しまして、今朝、閣議の前に沖縄関係の4大臣が、院内大臣室に集まっておられましたが、今日の議題といいますか、そこでの意見交換というのはどういうことだったのでしょうか。
(答)一般的な意見交換ということで、具体的な話をしているわけではないので、あとは官房長官に聞いていただければいいと思いますが、今日の夜から沖縄に行って、このような日程で、このような目的で、このような方々と会うということを私も御報告をいたしました。
 よろしいでしょうか、それでは終わりたいと思います。
 ありがとうございました。

・説明資料(PDF形式:1345KB)

(以上)