山本内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成25年1月29日

(平成25年1月29日(火) 16:55~17:06  於:合同庁舎4号館7階742会議室)

1.発言要旨

 先程開かれました臨時閣議で、平成25年度の政府予算案が決定されました。
 沖縄振興予算に関しては、沖縄県側の要望に最大限応えることができたというふうに考えております。安倍政権、安倍総理の沖縄振興に対する姿勢はしっかりとお伝えできたのではないかと、そんなふうに思っています。総額については、正式に申し上げますが、3,001億円を確保いたしました。先般計上した24年度の補正予算と合わせて、これは15カ月予算ということで、切れ目のない沖縄振興対策をしっかりととっていきたいというふうに思っております。
 懸案の那覇空港の滑走路増設事業なんですけれども、これは安倍総理のほうからもいろいろ御指示がありまして、関係省庁ともいろいろ協議をさせていただきましたが、これは初年度の事業費、国費は130億円を計上するということで正式に決めさせていただきました。新規事業化と同時に、ここでも何度も御質問の出た工期ですけれども、これは当初7年から5年10カ月に短縮をするということにいたしました。
 補正予算の細かいことについては、この後、この会見後に引き続き事務方のほうからもしっかりブリーフィングをするということですから、すごく細かいことはそちらで聞いていただければというふうに思います。
 何か皆さんから御質問があればお受けしたいと思います。

2.質疑応答

(問)朝日新聞の二階堂です。那覇空港の第2滑走路に関してなんですけれども、7年から党のPTのほうでは6年3カ月ぎりぎりで、更に努力してほしいという要望があったと思うんですけれども、そこからまた更に縮めて5年10カ月ということなんですが、どういった観点で、例えば環境への配慮だとか、いろいろあると思うんですけれども、どういう中でぎりぎりの努力をしてこうなったのかという。
(答)まず一つは、これは安倍総理の強い意志があったということはあると思うんですね。それを踏まえて関係省庁でぎりぎり協議をして、技術的な問題についてはおそらく国土交通省から聞いていただいたほうがいいかもしれませんが、ここでも何回も申し上げたとおり、果たして技術的にどこまで可能なのかと。それについて、今おっしゃった環境アセスへの影響がどうなのかと。そういうことを総合的にいろいろと判断をして、その上で7年を6年に何とか短縮できるのではないかと、こういう流れになりまして、更に言うと、これも前回の記者会見で申し上げましたけれども、沖縄県側の協力をいただいて工期を、工事、2カ月、おそらく前倒しできるんではないかと。3月末ぐらいと言われていたのが1月末にできるという判断もあって、それで5年10カ月になったということだと思います。
 それから、環境アセスとの関係ですけれども、これは、この5年10カ月にしていくと、6年にして、2カ月更に縮めていくという中で、環境に対する、前の計画に比べて過重な負荷がかかるということはないだろうということと、環境アセスの手続をやり直さなくても大丈夫な範囲で検討していただいたと、そんなふうに聞いております。
(問)総工費を元々1,900億円で設定していたと思うんですが、それが1,980億円になるというふうに理解しているんですけれども、工期を2年縮めたら200億円と言われていたのが、かなり小さい増額で済んでいるように思うんですが、そこら辺は。
(答)そのいろんな数字について、私のほうから一切言ったことはないと思うんですけれども、80億というのは、約80億ということで、それは状況によっては多少変わるかもしれませんが、簡単に言うと、何が増えるのかというと、工期を短縮するために、例えば砂を持ってくる船を、種類を変えると。ここまで言わなくてもいいんですけれども、せっかく名前も覚えたので、ガット船からリクレーマ船というのに変えると、そんな細かく説明する必要はないと思うんですけれども、ちゃんとクレーンも付いていて、ぐんと動いていって、ベルトコンベアまで付いている、そんなに日本にはいっぱいないやつを持ってこなきゃいけないと。例えばそれだけでも相当お金がかかるということで、約80億円ということになりました。今のところ、そういう形で計上したということです。
(問)すみません、時事通信の西垣です。
 足し算すればわかるかもしれませんけれども、1月末に着工できたとして、5年10カ月の工期だと、完成時期はいつになるんですか。
(答)これは、だから、足し算していただければ、31年度末みたいになるんだと思いますね。完成時期はね。工事が終わるのは31年度末になるんだと思います、そのまま足していただければ。
(問)科学新聞の中村です。OIST(沖縄科学技術大学院大学)の予算ですが、世界トップを目指すのに十分に予算が確保できたと理解していらっしゃるでしょうか。
(答)OISTについては100億円以上確保したわけですけれども、補正で、御存じのとおり、研究棟の予算もついていますし、あるいは、世界最先端というか、研究機器の予算もついていますから、それを合わせると160億から170億ぐらい、確かいっていると思いますので、これは、私は十分な予算が確保できたというふうに思っています。
(問)産経新聞の坂本と申しますが、沖縄予算で総理の強い意志があったということですけれども、大臣に具体的な指示で、その総理の意志が伝わるような言葉があれば教えていただけますか。
(答)強い意志という言葉が正しいかどうかわかりませんが、やはりできるだけのきちっと協議をしてほしいという総理の一応指示があって、それに基づいて協議をしてきましたから、最後は、そこは総理の姿勢というものがものすごく影響を与えたんじゃないかというふうに思います。具体的にどうしろという話は、ここでちょっと具体的なコメントは差し控えたいと思いますけれども、いずれにせよ総理は、沖縄担当大臣として沖縄の要望というものにしっかり耳を傾けて沖縄振興に全力で取り組んでくれと、日頃から私に言っていましたので、そんな流れでそういう表現を使いました。
 それで一応、さっきすごくざくっと言ったんですが、OISTについて言うと、24年度補正予算案に計上した、これ、さっき言った最先端の設備が3.8億円、それから第3研究棟の本体整備費が42.9億円ですから、総額150億になるわけで、すると、前年度比でいうともう4割以上増えているということなので、もう一回言いますけれども、私は、この時点ではかなり十分な予算ではないかと評価しています。
(問)朝の会見でもちらっと出ましたけれども、総理が沖縄に行かれると正式に発表されましたけれども、今回の訪問の意図というかねらいというのは、担当大臣としてはどのようにお考えになっていらっしゃいますか。
(答)私、まず、必ず同行させていただこうというふうに思っています。
 訪問の目的等々は、これはもう総理がいろいろとご判断をされることなので、私がここでちょっとコメントすることは控えたいと思いますが、菅官房長官もおっしゃっていたように、できるだけ早く一度沖縄に足を運びたいと総理はおっしゃっていましたから、そういう中での、いろんな状況を判断して、この時期になったんだろうと、そう思います。
(問)TBSテレビの加古と申します。
 沖縄訪問に関して、仲井眞知事との会談ですとか、あと普天間基地の視察とか、諸々の日程は決まりましたか。
(答)日程はおそらく調整中なので、今ちょっと私、どういう日程になるのか、よくわかりませんが、仲井眞知事とは会談をされるんだろうと、そう思います。
(問)大臣も御同席は。
(答)普通はやっぱり同席することになるんじゃないかと。それも正直言って、正確に言わなきゃいけないので、ボヘミアンじゃないので、すみません、ちょっと、そこはまだわかりませんが、知事との会談というのは、やはり調整をされるんじゃないかなと。あとのことはちょっとよくわかりません。
(問)産経新聞、坂本です。総理の沖縄訪問に関して、大臣に対して知事からは、総理に来てほしいという要請は何度かあったんでしょうか、
(答)それは、直接仲井眞知事からそういう御要望を伺ったって、ちょっと記憶はありません。
(問)総額でも3,001億円ということで、沖縄側が要望していた3,000億円を確保した。工期についても、5年プラススモールアルファ、スモールアルファがどれぐらいを指しているのかわかりませんが、かなりそれに近づけたということだと思うんですけれども、これは政権としてどうしてここまで努力したのかという、そこをちょっと改めて教えていただきたいのと、仲井眞知事が上京されていて、今日も会われる予定もあるかと思うんですが。
(答)沖縄ナイト、はい。
(問)知事にはどういうふうに御報告。まだ。もうされたんですか。
(答)知事にはまだ直接報告はしておりませんが、今日お目にかかったときにちょっと話が出ると思うんですけれども、おそらく安倍政権の姿勢、気持ちはきっと伝わったんじゃないかと、私はそう思います。
 それから、なぜここまでというか、これはもう前から申し上げていたとおり、沖縄振興はやはり日本政府としてしっかりやっていかなきゃいけないと。私は担当大臣ですから、沖縄県側の要望に応えられるように全力で取り組むということで、沖縄を振興しなければいけない。そういう言い方はよくないですね。沖縄振興が必要な理由は、もう何度も申し上げているとおり、歴史的ないろんな経緯とか、あるいは、基地が集中しているという社会的な要因とかもありますけれども、私は、沖縄がやっぱり日本経済を将来は引っ張っていくフロントランナーになれると、そういう可能性を考えて振興していくべきだと、担当大臣としてはそう思っています。
 よろしいですか。それじゃ、ありがとうございました、どうも。

(以上)