山本内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成25年1月18日

(平成25年1月18日(金) 10:54~11:05  於:合同庁舎4号館7階742会議室)

1.発言要旨

 まず、閣議についてですが、特に私のほうから御報告することはありません、今日は。
 その上で最初に申し上げたいのは、アルジェリアで発生した邦人が拘束された事件については、大変、安否も含めて心配をしています。安倍政権は、早速官邸に対策本部を作って、情報収集と解決に向けて今取り組んでいると聞いておりますけれども、私も特命担当大臣、その所掌範囲でできることがあれば、もちろん何でもやらなければいけないと思っていますし、万一、何らかの形で官邸から指示が来れば、すぐに何でも対応できるような、そういう心の準備をしているということを申し上げておきたいと思います。
 そこで、早速会見にいきたいと思いますが、最初に申し上げたいんですけれども、全ての閣僚が評議会の特別顧問になるという流れになると思います。もううちにも依頼は来ているんだと思うんですが、せっかくですから申し上げたいと思うんですが、今年、オリンピックは是非東京に招致をしたい。これは、私も閣僚の一人として全面的にバックアップしたいと思いますし、地元の方々、支援者の方々には、東京オリンピックへの支持を呼びかけていきたいと思います。最後にやはり一番ポイントになるのは、国民からの支持の高さということですから、これは当然、評議会の特別顧問になる、恐らく閣僚皆さんがそういうことをなさると思いますけれども、私もオリンピック招致について、できるだけ側面サポートをさせていただきたいと思っております。
 さて、今日は主に北方領土視察のことについてお話をしたいと思っています。北方対策担当大臣、さらに領土担当大臣として初めて北方領土を視察させていただきました。根室に行って、納沙布岬から北方領土を見させていただいたんですけれども、冬はなかなか天気のいい日が少ないということで、珍しいというふうに地元の方もおっしゃっていましたけれども、実はこの納沙布岬から、おかげさまでくっきりと北方領土を見ることができました。ここが一番近い貝殻島、3キロぐらいしか離れていないと思うんですけれども、本当にすぐ近くに見えました。そしてこちらが水晶島、こちらに見えるのが、もうちょっと長く見えたんですけれども秋勇留島ということで、最初の印象で思ったのは、いろんな人から聞いていましたけれども、やっぱり晴れた日に見ると本当に近いと、北方領土はこんなに近いところにあるということを改めて強く思いました。
 ただ、元島民の方々との懇談の中で、山本大臣は近い近いというふうに強調されるけれども、私たちにとっては、目で見えるこの北方領土が実はとても遠い存在なんだと、近くてとても遠い場所なんだというお話を聞いて、少し表現ぶりには配慮していかなければいけないかなというふうに思いました。
 島民の方々、実は納沙布岬で大勢の方に出迎えをしていただいて、とにかく進展できるように頑張ってくれと、期待しているよと、大勢の方々から声をかけていただいたんですけれども、元島民の方々、終戦当時は1万7,000人おられたんですけれども、御高齢の方も多いし、亡くなられた方もいて、今はもう7,500人くらいになってしまったと、平成24年で。平均年齢も78歳ということで、やはりこの北方領土の問題、4島帰属の問題をしっかり解決してロシアと平和条約を締結するという、このことを一日も早く実現できるように、私も北方対策担当大臣、領土大臣としてしっかり努力をしていかなければいけないというふうに思いました。
 実は、まず手始めにできることからなんですけれども、自民党の新人議員の研修を根室でやったらどうかということを石破幹事長に提案をさせていただきました。今回の選挙で100人を超える新人議員の方が当選をされたと。北方領土を取り戻すというのは、これはもう自民党の党是の一つですから、これはやはり新しく当選した、特に新人の方々に何回かに分けて納沙布岬に行ってもらって、そこから自らの目で北方領土を見てもらうと。さらに、できれば根室でもこの隣接地域のところで研修会をやる、元島民の方々の話を聞く、地元市町村の方々と会うと、是非こういうことをやっていただきたいと思います。石破幹事長に早速連絡をしたら、石破幹事長のほうは、党の研修の一環としてという可能性はあるのかなということで真剣に検討していただけるということなので、できることから是非やらせていただきたいと思っています。
 過去の記者会見でも申し上げましたが、先般エリカちゃんに来てもらいましたけれども、えとぴりか、これをもっともっと活用していくと。まさか国会議員ばかり連れていくわけにはいかないんですけれども、元島民の方々、あるいは有識者の方々、もちろんこれはしっかりと北方領土を訪問するためにえとぴりかを活用すると同時に、やはり国会議員にも北方領土を視察してもらわなければいけないということで、いろいろバランスの問題もありますが、とにかく一人でも多くの新人議員の方々に、この領土問題についての問題意識をしっかりと持っていただこうと思っていまして、この自民党新人研修、根室、その近隣の場所でやるというのは、しっかり領土担当大臣として働きかけていきたいというふうに思っております。
 以上なんですが、今日は午後からグループインタビューというのがありまして、とにかく皆さんから事前にいただいた質問が多岐にわたっておりまして、しかも30問も40問もあって、昨日ちょっと事前にレクを受けたんですけれども、3時間ぐらいかかって、これは何かの修行なのかなと思いましたけれども、皆さん、あまりにも多岐にわたっているので、私、一つ一つできるだけ誠実にお答えしたいと思いますが、時には手持ちの資料も使わせていただきたいと思いますし、なかなか全部的確に答えられるかわからないんですが、そこは少し容赦をしていただきたいと思うんですけれども、手持ちの資料は持たせていただいて、できるだけ皆さんの御質問にお答えをしたいと思います。とにかくレクだけで3時間かかかったということで、本当に改めてこの仕事の重要性を認識いたしました。
 以上です。
 それでは、何か御質問があればお受けしたいと思います。

2.質疑応答

(問)日刊工業の天野です。
 総合科学技術会議の議員の任期切れに伴う人選について、いかがでしょうか。
(答)これは官邸等とも相談の上、鋭意、今検討中でございます。
(問)大臣は、次期通常国会までに何とかということをおっしゃっておられたんですけれども、その辺も含めていかがでしょうか。
(答)それは、今任期の切れた方々、新しい方々になっていただかないと、総合科学技術会議の本会議もできませんから、今、例えばいろんな知恵を使って、残っていただいている方々を中心に懇談会をやったりして、なるべく総合科学技術会議の機能を維持するようにしておりますけれども、やはり本会議を開けないというのは大変困るので、できるだけ早く人選をして、できるだけ早く、これは国会の状況もありますけれども、できるだけ早く国会同意人事にかけて了承していただきたいというふうに思っています。とにかく安倍総理のほうからも、総合科学技術会議という名前が何度も出ていますし、経済再生本部の産業競争力会議としっかり連携体制を作ってくれと言われているので、とにかく動かないとしようがないですから、そちらの人選のほうも鋭意進めたいと思います。
(問)アルジェリアの話ですが、閣議もしくはその後の閣僚懇の中で話題に上って、大臣のほうからこの件について何か御発言とかされたんでしょうか。
(答)閣僚懇の件は官房長官に聞いていただければ。中身については外には言わないということになっていますので、すみませんが。
(問)安否を含めまして、報道の中には日本人の方で被害を受けた方がいらっしゃるという話、一部報道では死亡者が出ているという話もあるんですが、その辺については、受けとめとしてどのように感じておられますか。
(答)先ほど申し上げたとおり、拘束された邦人の方々の安否については、大変心配をしています。対策本部でいろいろと情報収集をされ、対応をいろいろ検討されているので、私としては、特命担当大臣として私の分野でできることがあって指示があれば、とにかく迅速に何でもできるような態勢を整えておきたいと、これに尽きると思います。
 よろしいでしょうか。グループインタビューが1時間半ぐらい全体でありますので、そのときに何かあれば一所懸命お答えさせていただきたいと思います。
 それでは、今日はありがとうございました。

(以上)