山本内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成24年12月28日

(平成24年12月28日(金) 10:01~10:17   於:合同庁舎4号館7階742会議室)

1.発言要旨

 皆さん、それでは、第3回目になるんでしょうか、ここでは2回目の記者会見を始めたいと思います。
 私、実は以前、マンデー紅茶会見というのをやっていまして、こういう手書きのパネルをいつも作っていたんですね。でも、IT政策担当大臣なので、さすがにこの画用紙を使ってということだと、まだアナログかと言われるので、ちょっと今日、パワーポイントを使ってやらせていただこうというふうに思っています。ここにパワーポイントがあるので、これから週2回記者会見があるので、1回は科学技術とかITとかあるいは沖縄、北方の話もありますし、宇宙もありますし、こちらから少し発信したい話を見つけてプレゼンをさせていただこうと思っています。
 特命担当大臣として大事な仕事は司令塔機能をどう発揮するかということなので、やはりそのためにはこちらのほうから積極的に発信をしていかなきゃいけないと思いますので、取り上げていただけるときも早々は無いかもしれませんけれども、とにかく一歩でも進んで何かを伝えようという姿勢を少し発信をさせていただこうと思っています。ちょっとうちの秘書官にも協力をしてもらって、簡単にパワーポイントを作りました。
 まずは最初の。これは総合科学技術会議なんですけれども、実はこれは昨日、総合科学技術会議のちょっと懇談をやったんですが、科学技術については日本で最高の頭脳集団なんですね。これはやはりもっときちっと活用しなきゃいけないということを私も改めて昨日感じました。
 次の、菅総理4回、野田総理4回、安倍総理9回、この回数、皆さんお分かりでしょうか。これは実は、菅総理も野田総理も安倍総理も任期は大体1年間だったんですけれども、この1年の間に開催した総合科学技術会議の、本会議と言っていますけれども、会議の開催の回数なんですね。安倍政権のときは1年間に9回やったんです。それが民主党政権になって半分以下になってしまったと。ここをまずしっかり変えていかなければいけないというふうに考えています。
 これを開催するためには本部長に出てきていただかなきゃいけないということで、本部長は内閣総理大臣なんですね。今日はちょっとなかなか総理をキャッチできなかったんですけれども、とにかく総合科学技術会議を活性化する最大の要因は、総理にこの会議に出席をしていただくということだと思うので─次のパワーポイント。ものすごく─次あるかな─シンプルなんですけれども、これはあまりちょっと意味がないんですが、安倍総理に時間を作ってもらうと。経済財政諮問会議もあり再生本部もあり、いろんな本部の本部長を総理が務めておられるんですけれども、その中でもやはり総合科学技術会議のために総理に時間を割いていただくと。
 もともと、私、この国務大臣を拝命するときに総理から、とにかく総合科学技術会議を活性化してほしいと、とても大事なんだというふうに言われていまして、そこまで言っていただいたということなので、どこかでできるだけ総理に会って、総合科学技術会議を少し頻繁に開きたいと。少なくとも安倍政権で1年間、9回やっていただいた、そのくらいのレベルまでは是非とも引き上げていただくようにお願いをしたいというふうに思っています。総理に会議に出ていただいて、その都度科学技術に対するやっぱりメッセージを発信していただくということが非常に大事だというふうに思います。
 次の記者会見は来年なんですけれども、こうやって毎回1回ずつこちらのほうから少し発信をしたいメッセージをこういう形で出させていただこうと思っていますので、今日はちょっと最初の手始めということで簡単なパワーポイントを作ったんですけれども、これはだんだんこれから進化していきますので、是非楽しみにしておいていただきたいと思います。発信したいことは山程あるものですから、たまたま今日は昨日の総合科学技術会議の結果を受けて、こういう形でプレゼンをやらせていただきました。何しろIT政策担当大臣ですから、もうこのパネルは、手書きのパネルは封印をして、これからはパワーポイントとかITを駆使してやらさせていただこうと思っています。
 そこで、総合科学技術会議については実は有識者の議員の方々、4人の方が退任をされるということで、これは4人の方がいなくなっちゃうと本会議が開けないということなので、後任の人事を急ぐというの、これは非常に大事な話でありまして、これは事務方とも相談の上、とにかく最高の頭脳集団ですから、科学技術の世界では。なかなか人選、きちっとやらなきゃいけないと思いますが、いい方をできるだけ早くきちっと見つけるということが担当大臣としての大事な仕事だろうというふうに考えています。
 昨日、実は総合科学技術会議の有識者議員の方と懇談をいたしました。それを支える統括チームは、とにかく多士済々というか、梁山泊みたいな感じで、各省庁からとか民間から出向されている方々、30人か40人のチームだったと思いますが、その方々とも食事をさせていただいていろいろとお話をしたんですが、要は有識者議員の方々から出てきたのは、とにかく大臣として科学技術の重要性というものを外に訴えてほしいと。やっぱり国民レベルにきちっと訴えていくということが物すごく大事なんだというお話がありました。予算は付けても、いわゆる企業みたいに、きちっと予算を付けた結果をしっかりフォローして、それが生かされる仕組みをきちっと作ってほしいというようなお話もありましたので、そういうことを踏まえてこの総合科学技術会議は進めていきたいと思いますし、もう一回言いますが、まずやはりきちっと回数を確保するということだと思っています。
 それから、昨日の記者会見だったと思いますが、例の設置法の話が出たんですけれども、設置法、廃案になった、うまくいかなかったんですけれども、たしかその中で有識者議員の数を増やすとか、いろんな提言があったんですが、実は現行の枠組みでもできることはいっぱいあると。これもやはり有識者議員の方からお話があって、現行の枠組みでも発信できるところからしっかり始めたいというふうに思っております。
 それともう一つ、例の産業競争力会議ですね、これとの連携について甘利大臣のほうからお話がありましたので、これもどこかで甘利大臣と約束をとって、まだちょっとお約束をとってないんですが、どういう連携の仕方があるのかということは早期に相談をさせていただこうと思っています。この特命大臣としての役目をきちっとやるために、横串、司令塔というちょっとキーワードを御説明したんですけれども、そのために内閣府の調整機能といいますか、特命大臣としてきちっと知の部分というか、物事をしっかり企画するいわゆる司令塔としての機能を発揮するためには、やはり各省庁との信頼関係が必要なので、これから関係省庁の大臣とは、必要があれば頻繁に約束をとって、我々の考えていること、売り込むというのはおかしいんですけれども、御説明をしようと、ちょっと飛び回って自ら調整の先頭に立とうというふうに思っておりますので、甘利大臣とは、まだ大臣にもお話ししていないんですが、どこかでちょっと約束をとって、この総合科学技術会議とそれから産業競争力会議の連携の在り方についてはいろいろと御相談をさせていただこうと思っています。
 ということで、ちょっと今日はあまり時間がないんですが、だんだん数字も少しずつですけれども頭に入ってきましたので、来年からはもうちょっとスムーズにいろいろ御質問に答えられると思うんですが、何か御質問があればお受けしたいと思います。どうぞ。

2.質疑応答

(問)NHKの内田ですけれども。
 今日の閣議で総理からの御発言等、御指示等、その辺の閣議の内容をちょっとすみませんが。
(答)閣議の概要は、きっと官房長官のほうからあると思うので。
(問)担当分野では全然ないですか。
(答)担当分野は特になかったと思います。発言は慎重にしなきゃいけないので。すみません。
(問)朝日新聞の二階堂です。よろしくお願いいたします。
 海洋とか領土を御担当されていると思うんですけれども、韓国が大陸棚の拡張を求めて、国連の大陸棚限界委員会のほうに申請書を出したということがありましたけれども、実質的には審査に入ることがないということだと思うんですけれども、日本として、一部報道では、何か異議申し立てのようなことをするというものがありましたけれども、何か考えておられるんでしょうかということと、あと、ちょっと以前の会見で出ていたら恐縮なんですけれども、沖縄の担当大臣として初めて沖縄を訪問される日取り等をもう既にお考えになりましたでしょうかということなんですけれども。
(答)分かりました。まず、日本政府としてどういう対応をするかということは、これは特に外務省のいろんな方針もあると思いますし、政府としての方針をどうするかということは確認をしなきゃいけないので、私の立場から今どうするということはちょっと差し控えたいと思います。
 それから、今のお話は実はものすごく私の所掌に関わっていることであって、この大陸棚を巡るいろんな国際社会、国連での主張等々については、やはりここでしっかり作戦を立て、戦略を立てていかなきゃいけないので、これはしっかり注視していきたいと思いますし、こういう問題があるたびに、やっぱり実は外務大臣とか、防衛大臣は関係あるのか分かりませんが、関係の大臣としっかり連携をとっていけるようなちょっと体制を作りたいなというふうに思っています。
 最後は何でしたっけ。ごめんなさい。すごい記憶があれになっています。すみませんね。
(問)沖縄を訪問される日取りは。
(答)それは今ちょっと考えています。まだはっきりしていないんですが、一つ言えることは、少なくとも委員会が、通常国会が開かれる前までには、1月中にはどこかで行きたいなと。これは私の希望ですけれども、まずとにかく早く沖縄には行きたいと思います。昨日、実は知事が私のところにも来られて、仲井眞知事が来られて、そのときにも申し上げたんですけれども、できるだけ早く日程をちょっと調整をして、沖縄には足を運びたいということを申し上げて、是非、一度沖縄を見てくださいと言われていますので。なるべく早目に決めたいと思いますが、1月中、できれば国会が始まる前には沖縄には行きたいと思います。
(問)振興の部分も御担当だと思うんですけれども、当初予算に関しては何か新しく考えていらっしゃることというのはあるんでしょうか。
(答)当初予算というか、予算の要望についても昨日、仲井眞知事のほうからいろいろあって、沖縄のいろんな事情を考えて、予算についてもよろしくお願いしますという話があったので、これは沖縄振興は国の責務だという話をして、御要望を受けたので、これはできるだけ真剣に検討させていただきますというふうに申し上げました。
(問)フジテレビの村上と申しますが、FNNの世論調査がありまして、内閣支持率が55%、55ポイントと高い数字がでました。各社さん、皆さんも高い数字が出ていると思いますが、それについての受け止めを。
(答)それは55%、60%みたいな支持があるということは、大変、もちろんそれだけ期待されているということですからいいことだと思いますが、やはり、石破幹事長もおっしゃっていたかもしれませんけれども、きちっと成果を出さないといけないと思うんですね。ですから、こういう国民の方々の期待を裏切らないように、内閣全体としてきちっと成果を挙げるということを全力でやっていかなきゃいけないと思いますし、私も微力ながら内閣の一員として、そのために一生懸命できることをやりたいと思います。
(問)総合科学技術会議の有識者議員の関係なんですけれども、後任の人事案件をいつ頃提出されるというふうに思っていらっしゃるのかということと、任期切れになって、いくつかある程度の期間空白が生まれると思うんですけれども、そのときの専門調査会とかの運営に関してどのようにお考えですか。
(答)いつ出すかって、少しまたよく相談をしたいと思っています。後任、まず人選について事務方ときちっと調整をしながら考えなきゃいけないので、それは状況によって少し考えたいと思います。
 それから、空白期間の問題についてもちょっと少しどうしたらいいかというのは考えたいと思いますが、そこも少し検討をさせていただこうと思っています。
(問)さっきの国会同意人事の件、後任人事のことで。
(答)ちょっとよく協議して考えてみたいと。
 どうぞ、もう一問。
(問)支持率の関係ですけれども、逆に各社とも民主党の支持率が下がりまして、自民党がアップしているんですけれども、その民主党が下がったことを含め受け止めを。
(答)だから、さっきも申し上げたとおり、これは安倍内閣に対する期待の表れで、民主党の決められない政治から脱却してくれという多分気持ちの表れだと思うので、本当に気を引き締めていかないと。やっぱり実績をきちっと出していかないと、この期待をつなぎ止められないと思うので、とにかく与えられた役目をそれぞれが内閣の中で果たしていくと、もうこれ以外にはないと思います。
 今日はちょっとこのまま。バタバタしていて申しわけありません。来年からはもうちょっと丁寧にできると思うんですが。毎回、このパワーポイントは進化していきますので、是非お時間があったら来ていただきたいと思いますし。科学技術もITも宇宙も発信したいことは山程ありますので、とにかく発信するということが特命担当大臣としての仕事だと思っていますから、かなりおもしろいというか、日本経済再生につながるいろんな知恵もここで発信していきたいと思いますので、お時間があればまた是非集まって、このIT担当大臣の、もう一回言いますけれども、IT政策担当大臣の記者会見に是非足を運んでいただければと思います。
 よろしいでしょうか、5分オーバーなので。ありがとうございました。どうも。

(以上)