甘利内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成25年6月18日

(平成25年6月18日(火) 8:52~8:59  於:内閣府本府5階522会見室)

1.発言要旨

 私からはありません。

2.質疑応答

(問)G8サミットの首脳宣言で、安倍政権の経済政策について言及ありましたけれども、これの受け止めを聞かせていただきたいのと、その中で、信頼できる中期財政計画を定める必要があるというふうにもありましたけれども、意気込みを聞かせてください。
(答)G8サミットでは、アベノミクスがかなり高い評価をいただいたというふうに受け止めております。
 その際に総理からは、とにかく内需振興を中心に、つまり、これは輸出をしやすくする環境を整えるためにやっているのではないという、内需をしっかり振興して、日本の産業の競争力をしっかりつけて、そして世界経済を牽引する強力な柱として復帰をするという意味、ということが述べられていると思いますし、それを、好感を持って受け止めていただいたというふうに理解をいたしております。
 なお、一つ注文がついたことは、中長期の財政再建のプランをしっかり示してほしいということでありました。これは、経済財政諮問会議の骨太方針で、まず定性的方向性を示しました。これから概算要求に向けて、中期財政計画でより具体化をしていきますし、概算要求では具体的な数字に置き換わっていくことになります。そこでしっかりとした財政再建の見通し、骨太方針でも2015年のプライマリーバランスの赤字の半減、そして2020年黒字化という、そこは数字を出しております。その数字に沿った、中期の、まず2015年を目指した具体的な絞り込みが行われるというふうに承知をいたしております。
(問)今の関連で、輸出をしやすくする環境を整えるためにやっているわけではないとおっしゃいましたけれども、一部の首脳から通貨安競争への懸念がありましたけれども、そのあたりはいかがでしょうか。
(答)世界で二、三カ国が、日本のアベノミクスに対して、通貨安・輸出ドライブという懸念をおっしゃっています。おっしゃっている国は、通貨安・輸出ドライブで伸びてきた国が多いのじゃないかなという実感を持っております。そこは誤解を解くために、きちんとこれから成長戦略を実行していくということが極めて大事だと思います。
 今回の景気回復は、従来型と違うと。つまり、従来型は輸出ドライブをかけて経済を牽引していく。今回は消費が拡大して経済を牽引してきております。加えて、総理御自身が、秋の陣で推進をしていくと表明をされておりますもう一つの要素、つまり、GDPの61%を占める消費の喚起がなされ、そして、13%を占める次の大きな要素、設備投資が振興され、それで内需からまず経済を回復していくと。そして、世界経済を喚起するような動きに入っていって、世界経済を牽引すると。そういうステップを踏んでいくということを理解していただく。この努力を続けたいと思います。
(問)もう一つ懸念として示された、これは日銀も絡むことでしょうけれども、金融緩和の出口戦略についても懸念が示されたようですけれども、そのあたり、政府としてはどうお考えでしょうか。
(答)今、入口を広げているところでありまして、まだ出口の話は時期尚早だと思います。
(問)先日、テレビ番組で、中期財政計画で大体3年ぐらいの、向こう3年ぐらいのという話がありましたけれども、これは、何で5年とかではなくて3年ぐらいをイメージされているのか、そこの理由を教えていただけますか。
(答)当面、2015年というハードルがあります。そこに向けてのプランニングは必要だと思います。それから先は中長期見通しということで、10年以上の見通しをあわせてつけていくということになろうかと思います。でありますから、政策を実施して目標を達成していくという意味では15年、そのあたりを現実的に見据えて、しっかりしたプランを作っていくと。その延長線上に、10年、15年という見通しが出てくるのではないかと思っています。
(問)そうすると、来年度からなので、14年、15年、16年ぐらいという。
(答)きっちり何年にするとはまだ決めていませんが、大体視野は、たしか過去も3年ぐらいを視野に置いていたと思っています。

(以上)